雑誌『散歩の達人 9月号 東京ひとりさんぽ』

 

 

内容によって時々購入している雑誌『散歩の達人』。

いつもは、ある特定の地域(ほとんど東京都内)に絞って特集しているのだが、

今回は趣を変えて様々な場所を舞台にしている。

 

場所よりも「視点」をテーマにした特集とも言える。

さらには「ひとりさんぽ」というくらいだから、

まさに徘徊中年向けの特集!

 

コロナ禍でまだまだ東京徘徊ができないので、

雑誌を眺めて我慢でもしよう。

 

そして、表紙に書いてあるようなエリアから3箇所をピックアップ。

 

「銀座」

 

サブテーマが「ハレの街に潜む異界へ」。

マニアックな銀座が紹介される中、

銀座を紹介する小さな地図の中に見つけた「三原小路」。

そして、そこから思い出したのが「三原橋地下街」。

 

そこは、本誌では取り上げてはいない。

そもそも、すでに2014年に取り壊されている。

訪れたのは十数年前だろうか。

 

銀座のほぼど真ん中、メインストリートとも言える晴海通りの一角に、

その当時ですでに場違いに感じられるレトロな一角があったのである。

 

地下街と言っても、

半地下のオープンエリアのような不思議で香ばしい様相。

「ここが銀座か!」と、思わずほくそ笑んでしまった。

 

画像を探してみた。

 

 

そうそう、記憶通りの半地下のオープンエリア。

懐かしい。

 

「新宿」

 

新宿も銀座と並んで東京の代表的な繁華街であり、

それなりに、くまなく訪れて来た。

 

しかし、以前から気になりつつも訪れていなかったエリアがある。

新宿駅南口の新宿4丁目のあたり、

ドヤ街のような古びた安ホテルが立ち並ぶ一帯。

 

本誌の特集でも、ちょうどそのエリアにある一軒のホテルが紹介されていた。

一室ごとデザインが異なる客室が特徴の「APARTMENT HOTEL SHINJUKU」である。

こう言った雑誌で紹介されるとオシャレにも見えなくもないが、

ストリートビューで検索したら、この一帯がまた香ばしいの何のって

 

 

東京オリンピックでこのような光景が一掃されたのかと思いきや、

新宿でもまだ残っている。

急げ!

 

「茗荷谷」

 

茗荷谷って行った事もないし、

そもそもどこにあるのかも分からない

今回調べて場所が大体分かったのだが、

文京区から豊島区にわたる一帯って、

どうもピンと来ないエリアなのだ。

 

そのページに添えられた、

急な坂道から、「高架」を走る「地下鉄」を「見下ろす」写真

ああ、この高低差が素晴らしい

実に東京だ。

 

このブログでも何度も書いているのだが、

埋立地を除く東京の最大の特徴は坂だと思う。

高低差と言っても良い。

 

もちろん、郊外の山間部での坂では意味がない。

駅や線路、商店街と隣り合わせの高低差が、

東京の魅力なのである。

 

行った事も場所も知らなかった茗荷谷も、

そんな魅力的な街だったんですね。

 

ちなみに本誌で掲載されていた坂は、庚申坂。

ちょうどこんな写真だった。

 

 

うーん、ここも行きたい!

 

まずは、コロナに何とかしてもらわないと。