ああ、どうしてこんな映画観ちゃったんだよぉ。

『ラブ・アゲイン』

グレン・フィカーラ、ジョン・クレア監督作品。
主演はスティーヴ・カレル
って誰?『40歳の童貞男』の主役です。もっと腰くだけてしまった。
相手役が、ジュリアン・ムーア、と意外と豪華。
まるで”40歳のヤリチン男”と高島礼子のカップルのようである。

と、爆笑をとったところで本題へ。

まあ、離婚の危機を迎える中年夫婦のラブコメである。
冒頭、レストランのディナーの席で、妻が夫にいきなり「離婚して欲しい」と切り出す。
この“いきなり”感は意外性を狙ったんだろうけど、いきなり過ぎて全くインパクトなし。
個人的に、最初から外されてしまった。

もう、全然面白くない。
離婚の原因は、どうやら夫のダサさにあるらしい。
夫は妻の愛を再び取り戻そうと、酒場で知り合ったプレイボーイにオシャレとナンパの指南を受ける
このナンパのレッスンのシーンだけは、辛うじて面白かった。
それでも、主人公の最初のナンパに成功する理由が全く意味不明。ちゃんと納得させて欲しい。
それ以前に、このプレイボーイがご丁寧にレッスンを付ける理由が良く分からずじまい。
一方、オシャレのためのアイテムを買いそろえるシーンは、あまりにも陳腐。

他のサブキャラのシーンもそれなりに上手く絡み合って来るのだが、
何ともご都合主義な展開。

あと、決定的にダメなのは、一番ギャラの高そうなジュリアン演じる妻の内面が見えて来ない事。

個人的にラブコメって、本来はあまり好きじゃない。
(ただし、食わず嫌いなところもあって、最初は敬遠していたニヤけ面のヒュー・グラントも、今では結構好きになった。彼とドリュー・バリモアのこてこてのラブコメ『ラヴソングができるまで』などは傑作!9点)。
でも、この作品は映画サイトなどでは非常に評判が良かったので観てしまった。
これだけ酷評するのは、自分自身の特殊性によるものかも知れないけど。

1点。

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