一つの雫が湖を満たす


一つの星が空を満天たす


流れ出す一粒


降りて行く場所は違う


けれど


お互いに映る所は同じ


雫が水面を創るように


星も星面を創る


雫は音を


星は耀きを


時のいたずらに合わせて


降りていく


記憶の海に


降りていく


雫と星


重なった一粒


儚くも小さな出会い


そして


小さな奇跡


いつまでも記憶に降りていく