やしの木前置き


8月にハワイオアフ島への旅行の予定があり、5月の呼吸器受診の際に、ドクターに報告し行っても大丈夫かの確認をしたんですが、その時は大丈夫ですという返事をもらっていました




とりあえず許可はいただいたものの、6月からは歩行時の息切れが強まり、SpO2は85平均(82〜88)で低い時は80を切るときもありました




安静時のSpO2は95くらいありますが、飛行機の機内で着席しているだけでもSpO2は10%程度下がり、トイレに立つと更に下がります




2019年8月にハワイオアフ島(ハワイアン航空)、10月にシンガポール(シンガポール航空)と続けて旅行に行きましたが、ハワイからの帰りのフライトで高度が13000mくらいのときに酸素が下がっていたことで頭痛があり、少しでも楽な姿勢を保持したまま寝ていました。どのくらいの時間しんどかったのかは寝ていたので分かりませんが、起きた時には頭痛も治り楽になっていました




10月のシンガポール旅行では、搭乗の際にCAさんに呼吸器の疾患がありますが、ドクターからはフライトに問題はないと言われてるけれど、万が一しんどくなった場合は酸素を使わせて欲しいと話すと、大丈夫ですよと快くお返事をいただきました。結果的にシンガポール旅行のフライトでは辛い状態になることなく帰ってこれ、ホッとしたものです




そういった過去の経験から、この6月以降の労作時の酸素の状態でのフライトは厳しいのが予想され、また現地で少しでも楽に動くにはどうするか?ということを思案していました




フライトではハワイアン航空にメールで問合せ、シンガポール航空で頼んだように万が一の時に酸素を借りれるか聞いてみましたが、ハワイアン航空ではそのような対応はしておらず、ハワイアン航空で許可されている携帯酸素濃縮器を利用して欲しいとの回答でした(入院前のお話)でもまだ酸素導入してないしなぁ…




そんな中、7月20日から発熱により入院することになりましたが、心配していた急性増悪などではなく、抗生剤の点滴と抗菌薬の服薬の処方で、ステロイドパルスもしない治療方針だったため、この機会に在宅酸素を導入することに決めました。もちろん旅行目的での導入ではなく、酸素無しでの限界を感じての導入です





やしの木携帯酸素濃縮器のレンタルについて


私はこの病気になってから特定疾患を受けられないかと、あちこち情報を集めていた際、特定非営利活動法人(NPO)の日本呼吸器障害者情報センター J-BREATHの会員になりました



たまたま、6月の会報誌に「HOTの母と一緒にハワイ4泊6日の旅」という記事があり、そこで携帯酸素濃縮器をレンタルしている東京POC(株)という会社を知り、旅行先が同じだったこともあり記憶に残っていましたので、入院中に電話で問合せレンタルする方向で話を進めることにしました






レンタルするには…


上差し東京POCに提出する同社書式の主治医診断書、申込書、同意書、レンタル代金、保証金が必要です



レンタル代金は6日間の利用で税込130,900円、保証金は250,000円。保証金は旅行後に濃縮器を返送し、なにもトラブル等なければ全額返金されます



レンタルしたのは濃縮器本体と通常バッテリー、大容量バッテリーで、それに伴う付属品一式です






やしの木エアラインへの報告


ハワイアン航空にはメールにて、米運輸省および米連邦航空局(FAA)で認可されているメーカーの携帯酸素濃縮器であることを伝え、他に医師の診断書等が必要かを確認すると、それは必要ないとのことでした。今回利用したハワイアン航空は米国のエアラインのため、FAAで認可されているメーカーの製品のみ利用可能ということで、利用するエアラインによって必要なものが変わりますので、必ず利用するエアラインに日数の余裕をもってお問合せください




やしの木念のための書類


万が一、旅先で体調を崩し受診した場合を想定し、主治医には英文と日本語で現在の体調、投薬内容、在宅酸素利用の診断書、直近の採血結果とCT画像のコピーを用意してもらい携行することにしました


また、東京POCからいただいた酸素濃縮器の仕様が記載されているパンフレット(↑の写真2枚)も携行しました




やしの木バッテリーの充電


ハワイアン航空では機内でのAC電源利用ができないため、最大酸素利用状態で飛行時間の1.5倍連続駆動できるバッテリーの携行が求められています


関西空港→ホノルルまでは往路より復路の方が長くなり540分、これに1.5倍すると810分持つバッテリーが必要になります


今回同調3ℓまででSpo2の値により適時調節ということにしていたので、機内で使用するとき(主にトイレに立つとき)は2ℓ、それ以外にしんどいと感じた時のみ利用していましたので、単純計算のバッテリー量よりは多く残りました


フルで利用される場合は、必要時間分のバッテリー個数が必要です





予定外の入院でしたが、不安に感じていたフライト中や現地での歩行時の酸素問題が在宅酸素導入ということでクリアでき、またタイミング良くレンタルPOCの情報も得ていたし、時間のかかる医師の診断書等に関しても入院期間中に用意してもらえ、全てがこの為の入院だったのか?と思うほどすんなりと整い、安心して行けたことはラッキーだったなと思いますキラキラ音譜


これが携帯酸素濃縮器CAIRE社のコンフォート


左奥が大容量バッテリー、手前が通常バッテリー、右側が濃縮器本体


左側は帝人の濃縮器、右側がレンタルPOC


奥が帝人の濃縮器、手前がレンタルPOC


表示はこんな感じです(同調仕様)




重量はレンタルPOCは2.3kg、帝人のは2.5kg


レンタルPOCは同調5ℓまで

以前連続も5ℓと記入していましたが、それは間違いでautoデマンド機能が5ℓまでということでした


autoデマンド機能とは、一定の時間呼吸していないことが検知された時に発動するもので、連続という意味ではありませんでした


訂正前に読んでくださった方、誤った情報で申し訳ございませんでしたショック


帝人のは同調3ℓ、連続0.5ℓ