シンガポールの通訳仲間から、新型コロナウィルスの影響で決まっていた仕事が軒並みキャンセルになったなどという悲鳴が多数聞こえていましたが、こちらは、先月下旬まで、スウェーデンは感染者が1人、デンマークはゼロ、と影響がほぼない状態でした。

 
しかし、イタリアで流行が始まったのを機に、スウェーデンも新型コロナウィルスの感染者数が日々うなぎ上りの状況で、3月4日現在、デンマークの感染者は15人、スウェーデンでは52人です。
 
スウェーデンでの感染は、イランでの感染もわずかにあるものの、ほとんどがイタリアで感染した人と、その人たちと濃密接触があったたちのようです。ちょうどスウェーデンの学校が休みの時期で、イタリアに旅行に行っていた人たちが多数いたためと思われています。
 
昨日の発表で感染者数がそれまでの約2倍と、一挙に増えたのも、イタリア旅行から週末に戻った人たちが検査を受けた結果ではないかと言われているそうで、本格的流行になるのかどうか、今後の数の推移が注目されます。
 
当地では感染者で重篤になった人がおらず、また、アジアで感染した人がとても少ないのもあり、アジア人バッシングは感じません。電車に乗っていても普通に隣に座って来られたり、特に避けられている感じもありません。
 
集会の中止の呼びかけなどもなく、観光地も通常営業している状況で、もし当地への旅行を考えている方がいらしても現時点ではまったく問題ないと思います。
 
ただ、とにかく流行の拡大のスピードが速いウィルスなので、いつまで同じ状況であるか誰も断言できないと思います。
この先もしさらに感染者数が拡大し、観光地などが閉鎖になったり、お住まいの国からの渡航者が14日間外出禁止になるなどの措置が取られる可能性がないとは言い切れません。
 
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