海藻が肥料になるなんてあまりなじみがないですよね!
でもこの辺の地域ではそのまま畑に入れて肥料として結構使われているんです。
それを手軽に使えるように肥料粉末にしたのがこちらです
海藻肥料を本格的に作ろうと思ったきっかけはちょうど去年の今頃のこと。
とある理由があって管理ができなくなった畑を整備していたのですが、ある一画だけ何度土を固めても土がふかふかに戻ってしまって、草や野菜の新芽がどんどん出てくるんです。
そこは、「アラメ(海藻)を拾ったらそこに置いておけ」と母に言われて義兄がただ海藻を投げ捨てておいた場所だったんです。
そこでなんとなく、調べてみた。
海藻には多糖類とミネラルがとても豊富で土の中の微生物が増える→その微生物が土の中の有機物を分解する→植物はそれを根から養分として取り込む。
化学肥料の連続使用で疲弊した土壌が改善され、作物の生育がよくなると再注目されている。
畑の土がふかふかになったのはこんな理由だったのか!
さらに・・・1960年代に化学肥料が普及して以来、海藻は肥料としてほぼ使われなくなっている。埋め立てや堤防工事、環境破壊などで海岸は磯焼けをし始め、肥料にするほどは海藻の採取はできなくなったとのこと。
む・・・! 会瀬海岸の砂浜には海藻が打ちあがる。さらに調べると 100%海藻だけの国産天然肥料などもうほとんど生産されてない。 そして、アラメという海藻はコンブ科で、ミネラルの宝庫とも!
もったいない!このまま海岸に放置しておけば、いずれはただ匂いを放つゴミになるだけ。
これで、家庭菜園を楽しむ人、プランターやポットで野菜や花を育てている人、
ベランダでも有機栽培をしたい人などに向けて肥料を作ろう!
捨てられない古い土も簡単に再利用できる!と…
此処からは生産に至るまでの話
難航した!
地域によっては食用にもなっているアラメ。それなら乾燥アラメを作ればいいと安易に考えた!
地元会瀬ではアラメは食べないがワカメはよく食べる。
小さいころは近所の漁師の手伝いでよくワカメ干しをした。
生のワカメも嫌というほどもらった。生のワカメはそのまま鍋でさっと茹でて食べる。
残った茹でワカメは干して乾燥させて保存する。
これなら簡単!これでいこう!結果成功!簡単だ!
しかし・・・せっかくのアミノ酸や植物生長ホルモンなどが、茹でて干すことによって分解して失われてしまう。
特殊肥料の要件はさほど厳しくはない 窒素、リン酸、カリ、他の栄養素としては問題ないだろう・・。
アラメはカルシウム、βカロチン、植物繊維、タンパク質なども驚くほど豊富な海藻だし・・・
だが、違う、これでは食用乾燥海藻を塩抜きしたものと変わらない。
土があのふかふかにならない!
ほかのものも入れて発酵させてぼかし肥料するか? かなり迷走していた!
何が何でもそのままで生のままだ! しかしうまくいかない! 乾燥したと思ってもすぐに湿ってくる!
湿ってしまうと機械で乾燥しなおすしかない! それでは熱で成分がさらに失われる。
天日にあてすぎると紫外線でこれまた成分は失われる。 なかなか粉末化の工程まで行きつかない!
いやそれ以前に粉末の前段階の荒く砕くことさえがうまく出来ないのだ。
結果、地元のお年寄りやワカメ漁師をしていた親戚、都心のガーデナーの友人などに助言と協力をしてもらった。
何度も試行錯誤を繰り返した。
ようやくアラメ(海藻)の生の成分をなるべく損なわないような粉末化にたどり着く。
まだほんの少ししか生産できない 100%アラメ海藻だけの天然の有機肥料だ。
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