”釣り糸”を自作する | 釣り工房 海幸彦

釣り工房 海幸彦

自作釣り具を使った釣りの紹介です

 これまで、「“鹿の角”でつくった釣り鈎」、「“ススキ”でつくった釣り竿」による釣りを紹介してきました。“鈎”→“竿”とくれば次は“糸”ということで、今回は釣り糸づくり、およびその自作糸を使った釣りに挑戦です。
 当ブログの趣旨当ブログの最初の記事で説明しているとおりですが、昔の人はどのような糸を使って釣りをしていたのでしょうか?

 私の尊敬する漫画家、矢口高雄 先生の作品では、先生が幼少のころ、クリムシと呼ばれるヤママユガの幼虫からテグスをつくっていたという話が紹介されています。また、先生が生まれて初めて釣りに挑戦した時、釣り糸として使われていたのは「馬のシッポ」であったそうです。その他、木綿糸や絹糸なども釣り糸として使用されていたようです。
 これらの“糸”は、矢口先生の幼少時代よりもはるか昔から人類が使用していたものであり、ナイロン等の化学繊維が開発されるまでは、人類の歴史において、かなりの期間(数千年)釣り糸としても用いられていたと想像できます。
 また、上記の素材の他、縄文時代の遺跡からは、植物の繊維から紡いだ糸で織った布も出土している(らしい)ことから、縄文時代には植物繊維も釣り糸の素材として用いられていたと想像できます。

 さて、人類の歴史上、「クリムシ」「木綿糸」「絹糸」「馬のシッポ」「植物繊維」等々が釣り糸の素材として用いられていたであろうことを述べました。私もこれらを使って釣りに挑戦したいわけですが、どの素材を選べば良いのでしょう?
 「木綿糸」や「絹糸」は市販のものが今でも簡単に手に入りますが、市販のそれらを使って釣りをしても面白くありません。かといって、木綿糸や絹糸をゼロから自分で作るのはハードルが高すぎます。では、クリムシの糸は? 残念ながら私の身近でクリムシの生息地が見つかりません(私が見つけきらないだけかもしれませんが)。
 ということで、「馬のシッポ」「植物繊維」の2種を私の挑戦の素材として選んでみました。この2種を使って“釣り糸”をつくり、それを使って釣りに挑戦してみたいと思います。

 では、次回以降、これらを使った、糸づくりの様子を紹介したいと思います。

・・つづく


釣り具製作 ブログランキングへ

にほんブログ村 釣りブログ 釣具ハンドメイドへ
にほんブログ村