ここしばらく、(ありがたい事に)仕事がかなり順調で。
 トラブルなんかもあったけど、乗り越えられるようになって。
 その他も、なんだかあわただしく動いていて。
 図書館でかりた本も、すべて読めずに返却する事が多い。

 時間の使い方が下手なあたし。
 疲れてる。多分。
 カラダだけじゃなくて心が。

 何かが足りない。
 空は、屈託なく晴れていて、高い雲は優しくあたしを見てくれてるのに。
 ずっと欲しくて、でも買うのを躊躇っていたブーツを手に入れたのに。
 だいすきな友達と、美味しいお酒を飲んでても、あたしのオナカのあたりに空洞がある。それは誰にも、あたしにも見えはしないけど。

 ね、ぎゅってしてほしい。
 あたしは何も聞かないし、何も求めないから。
 あなたは何も言わないで、静かに。

 ただ、抱きしめてほしい。
 朝晩肌寒くなった今日この頃。
 最近、必要以上に密着度が高くて、隙あらばふたりでいちゃいちゃしてる女友達に誘われて、飲みに出た。いつもの中華の美味しいダイニング・バーへ。

 恋愛でへビィに悩んでる彼女。この日のテーマは“恋愛は不安との戦いで、結婚は不満との戦いである”(最近読んだ、唯川恵さんの本にあるフレーズなのです)

 ああだこうだ、カウンターで横並びに座って、眉をひそめたり、げらげら笑ったりしてひととおり話し終えた頃、誰もいないスツールをみっつはさんだ席で、男の子がマスターと話してた。ほら、あのクレバ(KICK THE CAN CREWのMCの)に似た感じの子。

「マスター、俺明日合コンなんですけど友達に微妙って言われたんです」って。

「ね、ね、何が微妙なの?」酔った勢いで割って入る私(笑)

「俺、ヘンで気持ち悪いから数合わせなんだって」

「あはは、確かに少しへんだけど気持ち悪くないよ?」
 どこがヘンって…医療関係者なのに肩の下まで伸ばした、少しカールのかかった髪。それにニット帽とエンジニアブーツ。それでひとりでウイスキーをずぅーっとロックで飲んでるとこ。

「ね、ね、ほとんど食べずにそんなの飲み続けて大丈夫?」彼が来たときに開けたというジョニーウォーカーの瓶は、半分になっている。

「俺、酔わないから大丈夫」

「ふぅん強いんだね。ね、それ私、飲んだことない」

「味見してみる?」琥珀の液体の入ったロックグラスを受け取る。傾いた時に鳴る、からん、って音がだいすき。

「ね、味見ってどの位していいの?」

「好きなだけどーぞ」
 どの位飲めばいいか、少し迷う。マスターを見ると女を見せろと茶化す。
 それが正しいのか、正しくないのか…でも、いっきに飲み干した。

「そんな酒いっき飲みする女のひと、はじめて見た!」となぜか驚かれ、一杯奢ってもらえたあたし♪ラッキー!

 彼、若いのにウイスキーの事詳しくて、色々教えてもらっちゃった♪

 俺酔わないって言ってたはずのクレバ。
 一時間後には、すっかりいい気分♪
 部屋にプラネタリウムがある話を熱く語り(だから女を家に連れ込むのは簡単な事なんだって(笑)
 仕事での不満を言ったかと思えば、かわりの仕事はいくらでもある、なんて強がってみたり(笑)
 最近、辛い恋が終わったようで「女なんてキライ」を連呼したかと思えば「連れて帰っちゃう」って真顔で迫られたり(笑)

 ほんとの本当に、男ってバカで愛おしい生き物だなあ、って思った。

 3時前に、友達が寝ちゃったし、門限オーバーだったから、酔っ払いクレバを残して、友達を連れてタクシーに滑り込んだ。

 生きてるっていいなあ♪
 辛い事、困った事も沢山あるけど、楽しい事、嬉しい事だってやってきてくれるし、美味しいお酒が飲めるし♪

 せっかく生まれてこれたんだから、ドロドロ、人間くさく生きましょ♪
「他の女とヤリながら“あー!やっぱ俺の彼女の方がイイ!”って思える生き物」なんて意見を最近耳にしました(尊敬している人生の先輩から)…そんな生き物なのかな?