予想としては、仏教の信念体系では
ヒンドゥーの女神を礼賛することはできませんので、「調伏」の形式をとって悪鬼を選択したのでは?という感じではないかな、と。
もし、そうだというのであれば、名前の原初である
「マートリカー」
を作った神の意思=
女性には様々な力があり
それは素晴らしいことだ、
女性の感情の豊かさや能力は
神の力と同じでたいへんに強い
鍛錬すれば変化(へんげ)をとげる
女神たちのように、
さらに向上、進化することが
できる。あなたは無敵の存在に
さえなれるだろう
その鍵は高潔さにある
と
神による
神聖な女性性の受容と賞賛
という
マートリカーの根幹が
男性優位の人間の思考のために
排除された、ということになるで
しょうか。
地球が悪党のせいで男性優位のエレメント
で取り囲まれたことのひとつの結果です。
これって男性が優位で女性が不利ということではないのです。男性も女性もどちらも、人類ぜんたいが統合が進みづらい、生命体としてアンバランスで力が弱い、本来の力を発揮できないまま、ということです。結果的に悪党の魔の手から脱出できないということが起こります。思うツボですね。
摩多羅神の語源となったであろう、
ヒンドゥーの7人の「マトリカ」
そのメンバーを見ていきましょう。
物語はいくつかあるらしいのですが、
全員集合している絵がわかりやすい
ので、
このラクタヴィージャの戦いの
(片仮名の名前は英語➡Googl
自動翻訳で出てきたものです(笑)
上左から
1番目 ➀ナラシンヒ
=ラクシュミの進化系
2番目 ②ヴァイシュナビ
3番目 ③クマリ
4番目 ④マヘシュヴァリ
5番目 ⑤ブラーフミ
下左から
1番目 ⑥ヴァラヒ
2番目 ⑦アインドリ(インドラニ)
3番目 ⑧チャムンダー
4番目 カーリー
カーリーはチャムンダーの
身体から出てくる(笑)
リーダーは⑧のチャムンダーです。
各女神のヴァーハナ(座騎)
➀― ②ガルーダ ③孔雀 ④ナンディ(神牛)
⑤ハムサ(白鳥・アヒル)⑥水牛 ⑦象
⑧ライオン
次にマートリカーの和名です。
音写漢字名 および あるひとつの読み方
を示します。
(読み方や当て字はいくつかあると推測。
参考にとどめてください)
➀不明 ②毘紐女 びちゅうにょ
③鳩摩利 くまり
④自在天女 じざいてんにょ
⑤梵天女 ぼんてんにょ
⑥チャムンダーに習合?
⑦帝釈女 たいしゃくにょ
⑧遮文荼 しゃもんだ
⑧遮文荼は猪の頭で表現されています。
雌豚頭のヴァラヒの姿をとったのだと
思われます。
そしてこれが日本の七母天ではないのです。
曼荼羅に記載されている存在たちの名前詳細
を掲載してくださっている方のおかげで
サンスクリット語のローマ字➡片仮名読み
と一致する存在を探しだすことができました。
ありがとうございます。面白かった。(笑)。
あ、忘れてはならない。日本の七母天には
やはり、ヤマ・・日本の閻魔さまのもとの存在
の、ペアである双子のヤミーが入っていました。「夜摩女 やまにょ」でした。
そしてドゥルガーどこいった?ってなりますよね。チャムンダーが進化系ドゥルガーだ、と思ってください。
ナヴァドゥルガー(9人のドゥルガー)
ややこしいのですが、
マートリカーとはまた別形態の9人に
ドゥルガーは変身します(笑)
片仮名名前は参考にとどめてください。
➀シャイラプトリ
②ブラフマチャリーニ
③チャンドラガンダ
④クシュマンダ
⑤スカンダマタ
⑥カティヤニ
⑦カララトリ
⑧マウガウリ
⑨シッディダトリ
この9人は、
パールヴァティの9つの顕れでもあります。
ドゥルガーがパールヴァティと
同体(人格のひとつの側面)だからです。
ナヴァドゥルガー座騎
➀雄牛・雌牛 ②なし?
③虎④虎・獅子 ⑤獅子
⑥獅子⑦ロバ⑧牛⑨蓮
そしてドゥルガーには108の
別名もあります。
また、戦いにおけるドゥルガーが
最高潮に達した状態を、
チャンディカ・チャンディ・アンビカ・
マハデヴィ・デヴィマハートミヤ
という、史上最高の女神になります✨
・・・神さまはドゥルガーに
すべてを詰め込みたかったようですね(笑)
つづく