こんにちは~☆彡ジオパークと海の文化館です。

香美町沖浦地区には黄金色に輝く黄金松とそばに沖浦鉱山跡があります。

航空写真でみると、まわりとは一際色の違う松の木が確認できますね。

アップでみると、周りの松とは明らかに色が違います。

根回り150cm、葉の面積約5㎡、樹齢は不明ながら百数十年と言われています。

初春、菜の花の咲く季節に最も黄金色に輝くと言われています。

DNA的には黒松の突然変異だそうです。 昔、この珍しい樹の枝を折って持ち帰ろうとした船が

突然の嵐で沈没したことから、それ以降枝を折る者はいなくなったとか。

最近では樹勢が衰えてきたので、2004年から2代目を育てるプロジェクトが発足し、現在も種から育てています。

 大正7年(1918)、鉱脈を探していた人たちが黄金松を見て、この付近に鉱脈があるだろうと試掘した結果、

金鉱脈を発見、大正10年より昭和17年まで金の採掘が行われました。

昔と今の写真を見比べると、どこにトロッコの線路が走っていたか分かりますね。

鉱山には縦穴と横穴があり、縦穴は1階から14階まであるそうです。

採掘した鉱石は浜辺までトロッコで運び、100トンクラスの帆船で九州の佐賀県まで運びました。

写真は大正末期頃のものですが、奥にその帆船が写っています。

当時の運搬船は、3本マストのオランダから購入した「ブロンガン丸」という純帆船でした。

柴山の港は年中風が弱いので、出入港には底引き網船が湾の入口まで曳航していました。

その後はエンジンつきの帆船に変わっていきました。