2024年8月6日(火)付けでイスラエル人シオニスト向けサイト「i24」に投稿された記事『Ultra-Orthodox protesters break into main IDF recruitment base, clash with police(徴兵制に抗議するユダヤ教超正統派の信者がイスラエル国防軍の基地に侵入し警察と衝突)』を読みました。
ガザ戦争が始まる前は、基本的にユダヤ教超正統派の男性信者たちはイスラエル国防軍が実施する軍事訓練(徴兵制・兵役)の参加を免除されていましたが、2024年6月25日(火)に76年前の建国以来続いてきた事実上の兵役免除制度が覆されユダヤ教超正統派の男性信者たちも召集されることが決まりました。そして、それに対して抗議するユダヤ教超正統派の男性信者たちが暴動を起こしているとの内容の記事が、こちらです。
※ 個人的な意見として、この件について驚きを隠せないというか、それだけ現地で戦っているイスラエル人男性たちが戦死して兵士が不足しているからユダヤ教超正統派の男性信者までが召集されることになった訳ですよね。とうとう行き着く所まで来てしまったかという感じで悲しいです。
(画像提供:i24 - Ultra-Orthodox protesters break into main IDF recruitment base, clash with police)
それでは、この記事を和訳してご紹介致します。
<記事の和訳始め>
(タイトル)ユダヤ教超正統派の徴兵制導入に反対する男性信者たちがイスラエル国防軍の基地の徴兵センター事務所がある敷地に侵入し数人が逮捕されました。
ユダヤ教超正統派の男性信者たちがのイスラエル国防軍の基地内にある徴兵センターに押し寄せて暴れだし、イスラエル警察官らを「ナチス」と呼んで召集命令に対して過激な抗議活動をして10人以上が逮捕されたとのことです。
火曜日、数十人の過激なユダヤ教超正統派の男性信者たちがテル・ハショメール軍基地(the Tel Hashomer Army Base)に押し入り、その地域に配布された召集令状は違法であると強く抗議しました。
イスラエル国防軍の基地内にある主要な徴兵センターの事務所付近で朝から違法な抗議活動が行われていました。12人以上が治安妨害行為で逮捕されたとのことです。
イスラエル警察は、徴兵制導入に対する違法的な抗議デモが行われているとの通報を受けて出動し治安維持に努めたと報告しました。
イスラエル警察は声明で、抗議集会は違法であると発表していたにもかかわらず、「警察に向かって『ナチス』と叫んだり、バリケードを突破しようとしたり、警察や馬に瓶や物を投げつけたり、トラックの下に座り込んだりするなど、暴力的な抗議活動が始まったからだ」・・・、
「イスラエル警察は、抗議する権利を民主国家の礎とみなしており、法律の範囲内であれば抗議活動を認める。しかし、イスラエル警察はいかなる種類の騒乱や移動の自由の侵害、公共の平和を危険にさらす可能性のあるいかなる行為も許可しない。」と述べています。
イスラエル国防軍も声明で彼らの過激な抗議活動を非難し、「加害者には神からの正しい裁きが下されなければならない」と主張しました。
さらに、イスラエル国防軍の声明では、「ユダヤ教超正統派の男性信者の戦争参加は実際問題として業務上必要なことであり、法律に従って行われており、我々はそれを推進し続ける決意である」と述べました。
ユダヤ教超正統派ユダヤ人、いわゆるハレディム派に属するユダヤ教徒たちは、イスラエルが以前から徐々に彼らを軍に組み入れるという新たな政策に反対を表明してきました。イスラエル国防軍は、10か月前に始まったイスラエル国防軍とハマスの戦争で人員が不足する中、彼らを徴兵しなければならないと意見を曲げていません。
そして、イスラエル軍は既に予備軍兵士の年齢制限を引き上げているとのことです。
<記事の和訳終わり>
ユダヤ教超正統派の男性信者たちによる徴兵制導入に反対する抗議デモの様子がこちらになります。
※ YOUTUBE動画で観る限りでは、それほど過激というほど過激でもないですが。女性の警察官(金髪でポニーテルの)に「シクサ!(Shiksa)」とユダヤ教超正統派の男性信者が叫んでいます。基本的には、イスラエル国籍を取得できるのは母親がユダヤ教徒な訳ですから、この女性警察官もユダヤ人なんじゃないの?