卵巣腫瘍がみつかりました -9ページ目

えっ、私ってガン!?

12月25日 午後から休みを取ってMRIを撮りに行った。
MRI自体は丸い筒に入れられ、大したことなかった。
ショッキングだったのはその結果である。小一時間待たされて診察室に入ると、この間と違う先生で、開口一番
「卵巣は、手術してみないとわからないんですよね。手術の後、化学療法が必要になったら、ここの病院ではできないんで紹介状書きますね。」
画像の説明も血液検査の結果説明もないまま紹介状と言われても・・・
えっ、私ガンなの!?
えっ、!?
頭の中はバニック状態長音記号2
で、言われたのは大学病院やガン専門の病院等の4つ。
えっ、そんなに悪いの!?
突然言われてもむかっ
えっ、病院、今決めるの!?
えっ、!?
迷っていると、
「家に近いとこがいいよ。」と一言。
そう言えば、この間、子宮ガンの手術した知人が、ガン専門の病院だと回りがみんな同じ境遇なのでよかったと言っていた。
産科も一緒で、となりで赤ちゃんの話されても凹みそうだし、自宅から一番近いガン専門の病院を選んで紹介状を書いてもらうことにした。この時、この選択が、回りの人にも私がガンと思わせてしまうとは思ってもみなかった。
2日後から年末年始の休暇を海外で過すことにしてたので、行っていいかだけ聞いた。
ちょっとびっくりした顔をされ、
「捻れたり、破裂したりする危険があるんで、自己責任で決めてください。」と憮然とした顔で言われた。きっと、君はそんなことしてる状況かと言いたかったんだろが、それはそれ、これはこれである。

お気楽者

元々、いずれは子宮筋腫を取らなくちゃと思っていたので、手術自体は、まっ、仕方ないかって感じだった。
トイレが近い、便秘気味、生理痛が前よりひどくなった。まったく自覚症状がなかったわけではない。ただ、ずっと子宮筋腫のためだと思っていた。実際、春頃からひどくなった気がして、7月には近くの病院を尋ねてみていた。
何故、病院を変えたかと言うと、前回の人間ドック以来、診ていただいていた女医先生がいなくなったことと、T病院では、FUSとかいう筋腫を切らすに治療できる機器があるので、日帰り手術が可能とネットで見つけたからである。
「最近、トイレも近いし、便秘気味なんで、そろそろ筋腫も切り頃かなぁと思って、FUSのことも聞きたくて来ました。」
内診とエコーがあって、
「5センチと3センチと小さいのもいくつかあるみたいだね。でも、これくらいだったらまだ、とらなくてもいいんじゃない。」
「はっ、でも、トイレが近くなった気がするんですけど」
「将来は手術も必要になるかもしれないけど、まだまだ、どんどん大きくなるよ」
あとは、とりつく島がないというか、紹介状もなにも持たずにやってきた患者は迷惑と言わんばかりだった。
この時、私の卵巣は異常なかったのだろうか?あれから、5ヶ月しか経ってないのに、急にそんなに大きくなったんだろうか?
そんなに疑問は持っていたが、お気楽者の私は、腹腔鏡で手術できると勝手に思い込んで、ネットでいろいろ調べていた。卵巣腫瘍を腹腔鏡で手術した知人もいたので、女性特有の病気でそんなに怖いものとは思ってなかったのである。

卵巣に腫れ有り

12月17日、5年ぶりの人間ドック、前回のドックで子宮に筋腫があると言われ、ときどき検診に来てたので、婦人科検診にエコーを追加してもらった。
「前回、卵巣について何か言われませんでした?」
医師の一言から狂想曲ははじまった。
「黒い部分わかります?液体が溜まってるね。」
モニターに映る黒い楕円形は、素人の私にもはっきりとわかった。しかし、これが何を意味してるのかは、まったくわからなかった。
黒い楕円に両方に矢印がついた白い直線が引かれ、
「10センチはありますね」
重苦しい診察室で、私は、やっと
「精密検査ですか?」
と質問した。
「精密検査というよりも、手術が必要になると思いますよ。」
机にもどって、絵を書きながら、丁寧に説明があった。
・大きな腫れがあること。
・多分、左の卵巣と思われるが、今の段階では、断定できないこと。
・MRIをすれば、もう少し情報を得られること。
・卵巣は腹腔の中にあって、他の臓器のように細胞を採って検査できないので、良性か悪性かは、手術してみないとわからないこと。
・捻れたり、破裂する可能性があるので、この大きさだと良性でも早く取ったほうがいいこと。
・子宮の筋腫は、さほど心配いらないこと。
「手術するとどれくらいかかりますか?」
「・・・」
「3ヶ月とか半年とかですか?」
「そんなには・・・」
「10日ぐらいですか?」
「腹腔鏡で手術できればもう少し短くてすみますが、今の段階でははっきりとは言えません。MRI撮ると、もう少しわかると思いますが、ぼくは、大学病院から検診のために来てるだけなんで、あとはここの先生と相談してください。」

MRIの予約と血液検査をして、この日の診察を終えた。