卵巣腫瘍がみつかりました -8ページ目

診察

診察台へ、まず、お腹を押さえて様子をみて、
「自分で触ったみて、何か固いものがありませんか?」
「えっ、」
そんなもの感じたことなかった。
それから、リンパ、甲状腺を触って確認し、、瞼の裏を診てられた。これまで、何人もの婦人科の先生の診察を受けたが、みんな内診とエコーだけで、こんなに丁寧に診察されたのははじめてびっくりした。
でも、この後の内診は結構きつかつた。肛門からも手を入れられ、卵巣や子宮、筋腫をそれぞれ確認してるみたいで痛かったし、トイレをがまんするのもしんどかった。

「ここが筋腫かぁ」
「うん!」という言葉で内診は終わった。
内診を終えて、手袋を外すその手が、私にはまさしく神の手に見えた。

診察室にもどると、画像を見つめてあった。自分の手の感触と確認してあるのか、それまでの穏やかさと違ってものすごく鋭い眼差しに見えた。
私が戻って来たのに気づくと、画像を見つめながら、
「卵巣の患者の場合、この段階で良性であると言えることはないんですよね。悪性の場合は、わかることもありますがね。」
と言われた。
そして、机にもどって、手術の説明があった。
「左の卵巣を全部取ります。右の卵巣はそのまま残します。子宮は筋腫があるので、これはどうしましょうか?とる場合、筋腫だけをとる方法と子宮全部をとる方法があります。」
「せっかく手術するので、筋腫もとって下さい。」
「では、筋腫だけにしますか?子宮ごととりますか?年齢を考えると子宮を取ることも考えていいですね」
まだ女を捨てたくないと心の中で思いつつ、
「えっ~と」急な質問に迷っていると
「では、手術までに決めておいてください。」
「手術中検査して、悪いようでしたら、もっと大きな手術になります。」
イラストを示しながら、
「両方の卵巣と子宮と回りの膜全部取ります。」
「どれくらいかかりますか?」
「2週間ぐらいの入院になります。もし、悪ければ、もっとかかります。」
「では、とりあえず、2週間ぐらい休日をとればいいですか?」
「退院したらすぐ、仕事にいけますか?一月ぐらい考えてください。」
「悪ければ、もっとですよね」
「そうですね。3ヶ月ぐらいになりますかね。」
「手術するかどうか、今日、決められますか?」
「はい」
悪性の可能性があるのなら、一刻も早く取り出して欲しかった。
「では、帰りに入院の受付して帰ってください。」
「入院までどのくらいかかりますか」
看護婦さんに確認して
「ひと月ぐらいで連絡できると思います。」
そしてちゃかり、明日から海外旅行に行っていいかも聞いて見た
「大丈夫ですよ。どこいかれますか?」
「オーストラリアです。」「いいですね。楽しんできてくださいね。」
だいたいこんな感じだっただらろうか、卵巣腫瘍の手術の説明が書いたプリントをもらい、手術に必要な検査を受けて、入院の予約をして帰った。入院日が決まったら、一週間前に看護婦さんから電話で連絡かあるそうで、次は入院日だそうだ。
本来の診察日でなかったので、他の患者さんも少なく、ゆっくりと時間をかけて説明してもらった。ただ、残念なのは、急なことだったので、十分な質問ができなかった。
でも、まだ、悪性と決まったわけではないようで、ほっとした。

入院日が決まりました。

今日、夕方、病院から連絡がありました。23日に入院します。27日手術の予定だそうです。

では、また、遡って先月26日に受けた診察の様子です。
紹介状をみながら、
「前の病院ではなんと言われましたか?」
「卵巣の腫瘍は、手術してみないとわからないけど、化学療法があるかもしれないんで、他の病院紹介すると言われました。」
紹介状を横から覗き見たところ、
左卵巣に14センチ、多房なんとか嚢腫疑い、血液のなんとかが上昇、右卵巣所見認められず、腹水認められず、子宮筋腫有り
精査、加療お願いします。
多分、こんな感じだったかな。また、大きくなっているんだとガッカリした。
後2枚、一つは、血液検査の結果書
CA125、CA119ともう一つ、たしか、CA125、CA119のどちらかが高かった。70台80台だったかはっきり記憶にないが、横に書いてあった正常値を見て、ひえぇ~3倍近くもあると思った記憶がある。もう一つのは正常値自体が低かったので、こちらも3倍と思った。
でも、先生は、「腫瘍マーカーが少し上がってますね」と言っただけで、あまり気にしてない様子だった。
もう一枚は子宮ガン検診の結果書
+が並んでクラス1と書いてあった。これが一番ショッキングに見えたが、
「クラス1は正常ですよ。」と先生が説明してくれてほっとした。

そして、前の病院からもらってきた画像の説明があった。
左の卵巣がものすごく大きく見えてショックだった。筋腫もはっきりとわかった。
「筋腫は気にしなくてもいいんだけど、こちらがね。悪いものじゃないといいんですけどね」と卵巣の腫れを心配されていた。

それにしても前の病院の先生、ちゃんと診てたんだったら、もう少し説明してくれてもいいのにプンプンと腹がたった。
あわてて病院へ行ったので、数値や画像の意味もわからず、メモも取らずに帰ってきた。あとで思い出せないので、次回からは、メモは必須だと後で反省した。

ガンセンターへ

もらった紹介状の中身を見ようにも、きれいに封がされている。光に透かしてみたけど、なにも見えない。
ガンだから、7月に検診行ったときには何もなかったものが、半年もたたず、10センチにもなったんだ長音記号2
このままにしとくとどんどん大きくなってしまうガーン
わっ~、私こんなに元気なのに、ガンって症状がでたときは手遅れっていうもんなぁ長音記号2
気分は、ほとんどガン患者で、翌朝、診察日をよく調べずにガン病院へ向かった。
受付の人には、
「婦人科は特別診療だけで、新患は受付てないんですけど・・・」と言われた。
私があまりにもがっかりした顔をしたからか、前の病院から預かった大きな画像を持っていたからか、
「ちょっと聞いてみますね。」
でも、もう、今日は26日金曜日、明日からは年末年始の休暇になるため、ここで診てもらえなければ、10日後である。私のお腹の中がどうなってるかもわからず、ただ、ガンかもしれないと思いながら過ごさなければいけないのである。
しばらく待たされたが、診てもらえることになった。
親切!地獄に仏様ってこのこと!!診察室に入ると、ちょっと年配だが、穏やかな先生がいらっしゃった。