【ミニシリーズ】製作地によって何が違うの?~イタリア編~ | 気ままにチェロ気分♪♪

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クロサワバイオリン大阪梅田店公式のチェロ専門ブログ。

皆さまこんばんはニコニコ

チェロ担当の今中です。

 

只今開催中のフェア

大阪弦楽器展示会でイタリアとドイツのチェロ特集をさせて頂いておりますキラキラ

 

前回のドイツ編に引き続き、

イタリア編をお送りしたいと思いますイタリア

 

最近はグレードアップをお考えのお客様の来店が多い気がするのですが、

候補に良くあがるのがイタリア製ですひらめき電球

 

今日はそんなイタリア製の魅力に迫りたいと思いますビックリマーク

 

【予算帯】200万円台から~

 

【対象のプレーヤー様】経験者の方のグレードアップ、プロの方など

 

【イタリアならではの特色】イタリア製はなぜ他の製作地と比べて高いのか・・・当社では木材の選定からデザイン、そして仕上げまでを一人の製作家が行うマスターメイド品を取り扱っております。製作家の方が選び抜いた最高級の材料を使用し、大変な手間をかけて楽器を製作する為、年間を通して一人の製作家が作れる楽器本数はとても限られています(年間数本程度)

それゆえに他の楽器と比べてもお値段が高くなるんですね~あせる

人気の製作家さんであれば予約待ちで入手困難なこともあります。製作家のこだわりはもちろん音や見た目にもはっきりあらわれていて、プロの方などの要望にもしっかり応えてくれるポテンシャルを持っています 音譜

また製作家のサインが入った製作証明書がついており、こちらも製作家さんによってデザインが全然違って面白いですにひひ分厚いブックレットのようにしてゴージャスに仕上げてくる方もいれば、ごくさっぱりと必要な情報だけを書いてるものもあります目

 

【人気の製作地】イタリアのクレモナは昔も今も弦楽器製作の中心地であり、大変工房が多く、有名なマエストロも工房を構えています。弦楽器の博物館があったり、観光地としても人気らしいです音譜

私の知り合いがクレモナに旅行に行ったことがあり、楽器工房を見学した時のことや、有名なマエストロが外を散歩してた!とか、すごく楽しそうに話してくれましたニコニコ

クレモナ以外にも、ミラノなどに工房を構える方もいるようです。

 

それでは当店の個性豊かなイタリア製のチェロをご紹介しますビックリマーク

 

Angelo Sperzaga(アンジェロ・スペルツァーガ)

 

 

 

様々なコンペティションで入賞の実績があり、1998年以降クレモナの製作学校でワークショップの教師を務めています。後進の育成にも取り組む、実力派のマエストロです。

 

写真の当店にある作品はモンタニャーナ型というすこし珍しいタイプです。

モンタニャーナ型とは簡単に申し上げるとロウワーバウツという下半身の一番広い部分が通常のバランスより大きい、つまりお尻が大きいタイプです。

さらにボディサイズ(裏板のサイズ)は通常より短くなっておりますので、小型のモンタニャーナ型という珍しい作品です。

音色は全体的にふくよかで一音一音がしっかりした印象ですねアップ普通のイタリア製の楽器と比べても低音がふくよかに感じるのはモンタニャーナ型のおかげなのかはてなマークとも感じます。

 

 

 

 

Dario Michielon(ダリオ・ミケロン)

 

 

 

今は亡きマエストロLuca Primon(ルカ・プリモン)の弟子であり、現在はクレモナに弦楽器工房を構えています。生前Luca Primon氏の楽器は当社でも取り扱いがあったのですが、とにかく楽器が軽くて、音の立ち上がりが見事に早かったですアップ楽器を見ていてもとても精巧かつ美しい作品ばかりでした。師匠の影響を受けてMichielonの作品も仕上がりが美しく個性豊かな印象ですキラキラ

写真にある当店に展示している作品は裏板が一枚板なのがオススメポイントひらめき電球

二枚板だと中心で木目が変わります。先程のSperzagaの楽器は二枚板ですね。

一枚板は楽器の中心を超えて木目が走っています。

チェロの場合、楽器が大きいので裏板は二枚板が多いのですが、特別に大きく良い木材

がとれたときは一枚板で楽器を作ることがあります。

ですので、裏板が一枚板のチェロはレア!?な感じですにひひ

音色は甘く優しい、旨味がギュッとつまった感じです音譜

 

 

 

 

ミケロンさん

 

ミケロンさんの工房

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます流れ星