- クジラ島の少女
- ¥4,290
- Amazon.co.jp
ストーリー:?鯨に乗ってやってきたという伝説を信じるマオリ族の一家に生まれたパイケアだが、女として生まれた故に、跡取りとして祖父から認められない悲しみを抱えていた。ある日、大量の傷ついた鯨が浜に漂着する…。 (Amazonco.jpより)
あらかじめ前置き。今回のレビューは非常にパーソナルな内容なので、いつにも増して参考になりませんゴメンナサイ。
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私が高校生だった頃、大学進学するにあたり、どういった道に進み何をしたいかを考えたとき、最後まで残った候補が3つありました。そのうちのひとつが『海洋生物学』、特に鯨の生態の研究であり、ひとつは『民俗学』でした。結局紆余曲折を経て私は残るひとつの道へと進んだわけですが、以後も海洋生物や土着信仰への興味は持ち続けており、いまだに面白そうな関連文献や写真集、DVDなどを見つけると喜々として購入しております。
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で、この映画。見事にその2つの要素を含んでいるじゃありませんか。はい、もうそれだけで私には十分です。
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時代の変化とともに失われつつある伝統。それに固執する祖父は、ことあるごとに少女パイケアに辛く当たります。主人公に感情移入している我々視聴者からみれば頑固で憎たらしい存在ですが、考えてみましょう。日本にも女系天皇の是非や相撲の土俵上に女性大臣や知事が登る事の是非など、よく似た事柄があるではありませんか。これを男尊女卑と捉えるか伝統文化と捉えるか。簡単な問題じゃないだけに祖父の苦悩がよくわかります。
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欲をいえばもうちょっと鯨に御登場願いたかったところですが、まぁ今回の主役は鯨じゃないので我慢します。あ、そういえば時々ニュースで、鯨やイルカが浜辺に打ち上げられて…ってありますよね。あれはハッキリとした学術的な原因の解明は成されていないんですが、もしかしたらあの鯨達も誰かに呼ばれて助けに来たのかも…?
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最後に、主演のケイシャ・キャッスル=ヒューズの健気でイノセントな演技に快哉を。オススメです。
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