『周りの大人はみんな敵でした。

誰も自分のことを分かってくれない。』

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『孤独でした。』



NPO法人D.Liveの田中洋輔さんは、
高校で不登校に
そして
大学で引きこもりに至るまでを
語ってくれました。




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今日は、おとなTRY部

『学校に行けない子のキモチ、
子どもとの関わりが分かる講演会』

を開催しました。

予想を超える参加者の数。




『自尊感情って聞いたことありますか?

みんな、自尊感情は良いものだって知っているけど、

実際は、よく分かっていない。

でも、自尊感情は大切にしなきゃいけない。

じゃあどうする?

とりあえず、子どもを褒めるんですよね。』



しかし、いくら褒めても
子どもからは

「自分には、どうせ無理。」

と返ってくる。



『褒めることは、 イコール 

操作するということ。

褒めたから、勉強しなさい。
褒めたから、言うこと聞きなさい、と。

でも、褒めたからって、
思う通りには、行かない。

だから余計にイライラして、
子どもに当たってしまうんです。』



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自尊感情とは、

良いところも悪いところも、
かけがえのない自分として
受け容れる気持ち。 


人を叩いてしまった時に

「ああ、そういう自分もいるんだ」

と、まずは受け容れる。


起こったことに対して

「あかんなぁ」

と、評価をつけず、


「そういう自分もいるよね」

と受け容れる。


「自分が自分であって大丈夫」


この感覚こそが

自尊感情

自己肯定感だと、

田中さんは言う。


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「あかん」は、子どもを追い詰めます。


大切なのは、

子どもの良いところだけじゃなくて

悪いところも受け容れる。


ありのままを受け容れることです。』






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『学校に絶対行かなきゃダメだって 
そう思っている方、いますか?』

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誰も手を挙げない。


しかし、いざ我が子が不登校になったら
やはり戸惑う、との声。


『子どもは、とても敏感に
言葉の裏を感じ取ります。

良い言葉を言っても、

この人は、分かってくれないな、 

と思ったら
子どもはもう何も言わなくなる。

解決して欲しいだなんて、
子どもは思っていません。

ただ聞いて欲しい。

ただ、このモヤモヤを受け取って欲しい。

ただ寄り添って欲しい

そう思っているんです。』



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『いつも答えは
  子どもの中にあります。

だから、僕は子どもに聞きます。』



『でも、母親だからって、子どものこと
全部分かろうとしなくていいんです。

「親として、こうしなきゃ」
と、自分自身を縛ってしまうと
しんどくなります。

もっと自分らしくいればいい。

そうすれば、

子どもたちの方から近づいてきます。』



そして、何より

『学校に行けなくなった時間は、

その子にとって

自分と向き合うかけがえのない時間。

その子にとって意味のある大切な時間。

諭す必要はない。』




『一緒に、絡まった糸を、
      ほどいていけばいいんです』と。

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最後に田中さんは
とてもわかりやすく
大切なことを伝えてくれました。



『子育てはサッカーと同じだ、と
僕は思います。

マラドーナのように
1人でドリブルしながら、
全員を抜いてゴールを決める

そんなの無理なんです。


子育てで、
分からないことが起こったら、

誰かにパスをする。

自分じゃ無理ーってなったら、

誰かにパスをすればいい。


そうやって、

みんなでパスを回しながら
最後にゴールを決めればいいんです。』


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『マラドーナにならなくてもいいんです。』と。


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参加者の感想


◯自分が思っている事を伝えるというのは、誰に対しても大事なんだと思いました。

◯「自尊感情」は、起こったことに評価をつけないということが知れてよかった。

◯子どもとじっくり関わっていこうと思います。1人で参加して緊張したけど、参加してよかったです。

◯田中さんが不登校から踏み出せた部分についてもっと詳しく聞きたいと思いました。

◯我が子のことで悩んでいましたが、気持ちが楽になりました。

◯友達に勇気を出して、一緒に行かないか誘ったら、行くと言ってくれたことが良かった。友達も勇気を出して参加してくれたことが嬉しかった。
田中さん本当にありがとうございます。自分のモヤモヤがすっきりできました。

◯ぼやっとしていた自尊感情について、明確になったので良かったです。子育ては次々と色々な悩みが出てきますが、自分の子供たちのことは大好きなので、大丈夫な気持ちになりました。包み込まれ感覚を大切に育みたいです。

◯もっともっと話を聞きたいと思いました。話が分かりやすく、聞くのがすごく楽しかったです。ありがとうございます。ファンになりました(笑)

◯基本、いつも思っていること、普通のことを話されていると思いましたが、良いことを話されていると思います。縛りは良くないですね。先生は、賢い子の不登校だったけど、学力のない子の不登校は、一緒にしてはいけない気がしました。

◯自尊感情は波があって当たり前という話を聞いて、少しプレッシャーから解放された。自分は自己効力感が唯一の土台だったから、常に頑張っていないと不安なのだとわかった。
イジメの話からDVや虐待も、私が娘にどうしても感情をぶつけてしまうのも、自分の自尊感情が低いから、自分よりも下が欲しくてなのもしれないと思いました。
表面では子供のために、子供が困らないようにと口うるさく言ってしまうが、心の内面は、私は私より下が欲しいのかもしれない。
語り口調もですが、本当に本日来て、かなり心が軽くなって、今は学校から帰ってくる娘を受け入れてあげられそうです。休んだらいけない、と走ってきた自分を、少し休んでも悪いことじゃない、と思えました。
今までいくつもの講演を聞いてきたが、初めて理解でき、私が求めることを話してくださいました。どの講演も、〜しないといけないばかりで、それがプレッシャーで、自分が苦しかったんだと思います。本日は、〜しなきゃを減らすと進めそう、と力が抜けて楽になりました。子供も同じなんだと思いました。

◯今日の講演を聞いて
やっと解放された気に
なりました。

今までの不登校や
発達障害や子育ての
講演では聞いた後に
頑張らないと、
私のしていることは
全部あかん事だと
重い気持ちで帰宅してました。

今日は頑張って
子供たちが反抗しても
我慢しよう。
親だから涙見せたらあかん。
本当は子供が訴えるように
私も子供からの言葉で
傷ついて、何とかしてあげたくても出来ない自分を
責めて辛いでも私は
親何だからって。

親なのに受け止めてあげる
力もないなんてと責めて
いない方がうまくいくかもって気持ちが
子供が発する
どうせわたしは、、
私なんていない方が
良いと思っているんでしょ。


子供は親の鏡。

子供に向ける言葉も
子供からの言葉も
お互いの訴えは同じで
お互いが泣いてる。

頑張り続けるのしんどい!
ってこと。

でも、今の時代
夫は仕事で疲れていて
弱音吐きたくても吐けない
環境。

両親には心配かけたくない。

そして母は1人がんばる。

母のイライラやしんどさが
結果子供たちへと、、

本当にそばに誰が
誰がいてくれたら、、

今日は出来ない自分も
自分として認めて、
自尊感情は高くないと
いけない!ではなくて、
並があるからずっと下がるのでなければ大丈夫って
完璧な子育てじゃなくて
気持ちにちゃんと横道を
与えてくれている
お話でホッとしました。

今は子供と上手いこといかないし、しんどいけれど、
声かけや関わりで
また、笑えるかもしれないって光が見えた。

この気持ちが毎日続くかは
わからない。

でも、参加前よりは
何か変わりそうな、
変われそうな
安堵感を今日は感じて
帰宅後も穏やかに終われた。

明日はわからないけれど、

誰かが完璧でない私であっても
そばにいてくれそうな
気になれました。

本日はありがとうございました。







ご参加いただいた皆様、

そして、

講演をしてくださった

田中さん

本当に素晴らしい時間を

ありがとうございました。

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次回の「おとなTRY部」は、こちら

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ご参加お待ちしています♪