2014年4月、初ウキゴリを無事に手にした私は、沢を後にし、さらに車で北上して別の川の河口近くへ移動した。狙いはスミウキゴリだった。
だが、その川は両岸がコンクリートで切り立っていて降り口がなく、また、上流の降りられる堰のポイントではアタリはなかった。
そんな中、支流の河口近くは川に降りられたので、岸のすぐ前の水深 10 センチほどの浅場の石の陰を順々にアカムシで探っていたところ、こちらからは見えない陰に来た時、手元にプルプルっという感触が伝わり、上げてみると何かが掛かっていた。
さっきの今なので、ウキゴリ類ではないことはすぐにわかり、ヨシノボリだろうと思った。海に近いのでカワヨシノボリではないだろう、とするとトウヨシノボリだろうと思った。
だが尾柄部を見ても橙色班はない。それに体全体が青みがかっている。ひょっとしてと思って鰓蓋をよーく見ると、ミミズ状の模様が見えた。やった、シマヨシノボリだ!
初シマヨシノボリの俯瞰
シマヨシノボリは行橋の近くで狙う予定にしていたが、これでもうその必要がなくなった。スミウキゴリはどこかの河口でそのうち釣れるだろうと思った。
2015年4月に福岡県北部で釣ったシマヨシノボリのメス2尾
2021年10月に岩手県内の川で釣れたシマヨシノボリ
シマヨシノボリのハビタットと群