旧日本百目での本種のーページはココ

 

カナダからの一時帰国中だった2012年の10月下旬のこの日は、筑後川下流の感潮域でボラとメナダを狙った。

使用した仕掛けはコイ用の吸い込み仕掛けで、9号を使い、エサにはマルキューの大ごいとアマゾンから取り寄せたボラ吸込みを半々で混ぜて使用した。

 

 

朝9時前から始めたが、午後になってからようやく魚が集まり出し、ほぼ入れ食いになったものの、なかなかフッキングしなかったり、してもすぐにバレたり、かかったと思ったらギンブナヘラブナだったりで、かなりフラストレーションが溜まった。

しかしついにしっかりとした手ごたえがあり、しかもすぐに弱くならずドラグが滑っていたので、フナではなくボラだろうという確信を持った。

ところが水面近くに現れた魚は体色が茶色がかり、目が黄色だったので、すぐにメナダだとわかった。ボラよりも少ない方が先に釣れたので思わず「やった!」と叫んでいた。

何度か岸に寄せては少し走られたが、吸い込み仕掛けのお陰で複数のハリが掛かっていたので、難なく取り込むことに成功した。

 

初めて釣ったメナダ、60 センチ

 

メナダはあまり知られていない魚のようだが、全国的にはボラに比べて少ないものの、有明海には多い。ボラによく似ているが、目がボラよりも小さく、山吹色から赤みがかっている。頭もボラに比べて扁平で、まるでナマズの様な感じだ。

 

メナダ (上) とボラ (下) の頭部の比較。このメナダは前後に脂瞼があるが、これ以上は発達しないと思われる。ボラはこの先成長するにつれて脂瞼が目を覆うように発達する。またメナダの方が明らかに頭が扁平で、一方ボラの胸ビレの基部は青みがかっているのが特徴だ。

メナダ (上) とボラ (下) の俯瞰の比較。メナダの方がまさにエラが張っているのがわかる。

 

ちなみに引きはボラの方が断然強く持久力もあると言われているが、確かにこの二尾の場合もこれだけのサイズの違いがあるのにファイトはほぼ同じだった。

 

メナダのハビタット