NHK 時事公論のHPでドイツの原発全廃について8/2付けで紹介されていますが、
再生可能エネルギーへシフトしていくことや3.11以降「安全なエネルギー供給のための倫理委員会」が設置され
「福島の事故で原発のリスクの大きさが証明された」として「10年以内の脱原発」を勧告しメルケル首相は国民の反原発感情を背景に電力業界や原子力の専門家ではないこの委員会の判断を受け入れ、2022年までに実行することになったとあります。
NHK時事公論 「脱原発は実現できるか」
ドイツの放射性廃棄物の処分場は、1970年代からニーダーザクセン州のゴアレーベンの岩塩ドームにおいて行われていたが、全ての放射性廃棄物処分場を1ヶ所に統一しようとする「緑の党」の政策で2000年10月以降、ゴアレーベンにおける新たな探査活動は3~10年の間凍結されることとなった。
「緑の党」は、福島の原発事故後、地方選挙で反原発を掲げ大躍進した党。
さて、この凍結となった理由ですが、
こちらをご覧下さい。
ドイツ:アッセの核廃棄物貯蔵庫に重大な欠陥
動画
ドイツ北西部のニーダーザクセン州にある岩塩の採掘坑、「アッセII(Asse II)」内部(2009年6月撮影)。壁面には塩の筋が見えるが、地下750メートルに位置するこの坑道は現在、核廃棄物の埋設地になっている。
1967年から1978年の11年間でこの場所に投棄された約2000万リットルの核廃棄物のうち、出所の90%は原子力発電所だという。ドイツ当局はこの猛毒物質を除去する方針を固めている。漏洩の危険性があるだけでなく、地質変動により廃棄物を封入している坑道そのものが崩落する恐れもあるためだ。
ドイツ北西部、ニーダーザクセン州にある岩塩の採掘抗、「アッセII(Asse II)」の深部。現在は廃坑となっているが核廃棄物が山積みになっており、この写真が撮影された1970年代以降、放置されている。
1960年代以降、この坑道には約2000万リットルもの低~中レベル核廃棄物が投棄されてきた。原子力エネルギーの普及を目指し活動する世界原子力協会(WNA)によると、低レベルであれば処理上の危険はないとされているが、原子炉の構成部品などの中レベル核廃棄物になると、コンクリートで固めるといった特別な封入措置を講じる必要があるという。
2008年には、1980年代以降、アッセIIから放射能を含む水が流出しているとの報告もなされた。加えて坑道そのものも荒廃が進んでおり、いつ崩落してもおかしくない状況にある。
要するに
1:どんなに頑丈な廃棄場を作っても、岩盤は変形する。
2:変形した岩盤からは地下水が流出する。
3:地下水がドラム缶等にかかり、鉄が腐食してしまう。
4:鉄の腐食により放射性物質が漏洩する
5:放射性物資に汚染された地下水がさらに地中に浸透し、どう影響するか未知数
これは、人類の技術では核廃棄物の処理を確実に出来ないと結論つけたのです。