牡馬クラシック最終戦の菊花賞。

 

ロード馬は皐月賞、ダービー無理でも菊花賞なら間に合う馬が割といて、

出資馬ではロードアリエス(11着)ロードアクレイム(6着)が走ってくれていました。

 

3回目の菊花賞は天下のノーザンファーム生産のヘデントールでの参戦となりました。

去年のドゥレッツァと同じローテ(夏の新潟・日本海Sからの参戦)で注目を集めていましたが、

これまで主戦で乗ってきてくれたルメール騎手がアーバンシックに乗ることになり、

ヘデントールは戸崎騎手への乗り替わりとなりました。

 

ただでさえレース運びが難しいヘデントールに長距離GⅠでテン乗りですから、

勝利へ向けて厳しくなったのは言うまでもありません。

 

 

ヘデントールコルコバードは私のキャロットクラブでの初出資馬。

出資時の紆余曲折、当時の記事はこちらキャロットクラブに入会しました

 

なんやかんやギリギリ出資できた馬でしたが、

デビュー後は若きキムテツの数々の洗礼を浴びつつ、、、

最後はオープン入りまでしてくれましたが、運があればもっとやれたのになあ・・・

そう思わせることも多かった仔でした。

 

そんなコルコの2番仔が堂々4番人気で菊花賞に出てくれるだなんて、

これ以上ない喜びを感じつつ、朝から京都競馬場へ向かいました。

 

 

 
 
 

8時半に開門したようで例のダッシュを遠目に見つつ、

わたしは奇跡的にキャンセル枠で取れたB指定席(6000円)へ向かうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝イチの競馬場内は清々しい空気に溢れてますね。

楽しそうなイベントもたくさん。

そりゃターフィーも公家になるわw

 

 

 

第一レースから馬券を楽しみつつ、

競馬場に来ているお知り合いさんと三々五々合流して、乾杯しつつ楽しんでますw

 

 

 

 

 

さすがに朝からアルコールこんなに摂取することもないので、途中自席で寝たりしつつ、

あっという間に菊花賞のパドックの時間が近づいてきましたww

 

菊花賞だからパドックもさぞ人だかりだろうと思っていましたが、

9レース始まる前くらいにパドックに行くと全然スペースが空いてるじゃないですか。

いつもの位置辺りをキープして小一時間待ちます。

 

 

 

 

 

 

そして菊花賞の出走馬が入ってきました。

ヘデントールもパドック全体を見渡すようにして入場。

何周かじっくり見てましたが、他馬と比べてもひいき目なしに良い馬体をしていましたね。

いかにも3000mが向きそうな印象。

 

 

 

 

 

 

 

ただ周回を重ねるうちにかなり気合が乗ってきて、小走り気味になることも・・・

入れ込むイメージがあまりなかったから、馬体減もあって大一番に向けて陣営がしっかり仕上げてきたのかな、そんな印象がしましたね。

 

 

 

 

 

途中からパドック内に関係者の方々が続々入ってこられました。

かの天栄の場長様も来られてました。

(当日夜は京都で社台Gのパーティーもありましたからね)

 

なんかキムテツ楽しそうだしw

 

 

 

 

戸崎騎手かなり気合が入っているように見受けられます。

 

いつもなら本馬場入場の写真も撮りに行くのですが、せっかくB指定席取ってますから

上からまったり見させてもらおうと4階に上がりました。

 

さあいよいよ菊花賞の発走です。

 

 

 

 

っと、なんとヘデントールが枠に入らないwww

いつもは出が悪いだけで枠には割とすんなり入る感じだったと思うんですが、

やはり一筋縄ではいかないやつです。

 

現場ではかなり長い間枠入り嫌がってたように思えましたが、家帰ってからVTRで見返すと

そこまでではなかったですね。やはり菊花賞、こちらの気持ちも逸っているようです。

 

 

そして各馬一斉にスタート。ヘデントール割とマシなスタート。

でも早々に後方2番手にw

まあ許容範囲だよ、と言い聞かせつつ見守ります。

 

 

 

 

1周目の直線、武豊アドマイヤテラがすぐ前にいて、良い目標ができたなあと思いましたね。

案の定武騎手は早々に押し上げていきます。

戸崎もユタカに付いていけばいいぞ、そんな気持ちで見ていました。

 

 

そして向正面、さすがユタカは勝負処に入る前にルメールのアーバンシックを追い抜いていきます。

ヘデントール戸崎も同じように付いていってアーバンシックを蓋できれば完璧でしたが、

どうも手応えが悪く、その間にルメールがユタカを追って先に進出します。

いやあジョッキーの駆け引き、痺れますね~

 

4コーナー、ヘデントールの手応えがそこまで良くなくて、

これはやられたかあ~とここで厳しいかもな、、、と悟ります。

 

 

 

直線さっそうと抜け出すアーバンシックをなんとか追っていくも、これは4着までかあと見ていました。

B指定席からは角度的にゴール板の争いが確認しづらいので諦めてたのですが、最後の最後に2着に追い込んでいた模様という近くの方々の反応。

 

オレ歓喜ww

マジ歓喜www

 

パドックは入れ込み気味、ゲート入りも嫌がり、そしてテン乗り戸崎。

道中あの手応えで、内にもモタれて、直線手前も変えまくっても、

最後ぶっ飛んでくるなんてステイゴールドの香港ヴァーズを見ているかのようでした(ニヤリ

 

最後あれだけ脚使えるんだから、道中どこかで上がっていればもっと走れたんじゃとも思うのですが、

そこはやはり戸崎騎手がテン乗りですからね。道中動いていくのもなかなか難しいことだろうと察します。

 

ルメール騎手だったら・・・と巷では言われていますが、ルメール騎手はアーバンシックを選んでヘデントールには乗らなかったのですからそれは無理な話。ルメール騎手に選んでもらえる馬になるしかありません。今回戸崎騎手は問題ないレベルでうまく乗ってきてくれたと思います。

 

そして何よりヘデントールの今後を考えたらここでハナ差の2着争いを制して賞金加算できたことがあまりに大きいです。これでしばらく賞金稼ぐためのレースに使わなくて済むし、馬本位でレース選択できますから。

 

ルメール騎手のレース後回顧を拝見していると、菊花賞を走るにあたっては現時点の完成度等でアーバンシックを選んだような感じでしたので、ヘデントールにはこれからの成長力でルメール騎手を奪い取れるように頑張ってもらえればなと思います。でもまあしばらくはルメールが乗れるレースを選択していくんでしょうね、天栄的に。

 

いやしかしクラシック菊花賞での2着、本当に感動しました。

競馬場から満足度100%で帰途につきました。

この借りはどこかで必ず返してくれると思って、引き続き彼を応援していきたいと思います。

 

 

木村先生および厩舎スタッフの皆さま、戸崎騎手、各牧場の皆さま、

ヘデントールに関わってくれた皆さまに感謝申し上げたいと思います。

 

これからもとにかく無事に走っていってくれれば、それ以上多くは望みません。

走り続けてさえすれば結果は自ずと付いてくるでしょうから。

 

 

 

3000mの長丁場、本当にお疲れさまでした!!!

 

 

24/10/20  木村厩舎

20日の京都競馬では道中は後方からレースを進めていく。途中から動いて勝負どころでは前を射程圏に入れ、直線ではしっかり脚を使って伸びてはいるものの、勝ち馬には届かず2着まで。

 

「ゲート入りでゴネていたので精神面がどうかと思いましたが、返し馬から体調自体はいいと感じていました。レースではムキになることもなく、思ったよりも折り合いはついていましたね。距離は大丈夫だと思っていたので、途中からもう少しポジションを押し上げていくことも考えたのですが、手応えはあったのでそのままリズム重視で進めました。最後に勝ち切れなかったことは残念ですし申し訳ありませんが、直線はしっかり伸びて勝ち馬に迫ろうとしてくれました。まだ体が緩くてこれからの馬ですが、そんな中でこれだけ走れるのですから、やはり能力のある馬だと感じました。今後成長してしっかりしてくればもっと楽しみです」(戸崎騎手)

 

「この馬自身初めての大舞台へ向かう今回でしたが、程よく気持ちが入っていて悪くない状態だったと思います。ゲートは相変わらず課題を見せていましたが、今回は寄りのところで渋ってしまったこともあり競馬会からは練習が必要と言われたものの、出に関してはいつもより良かったと思います。ジョッキーもそこまで問題視することはないと言ってくれました。レースは、ジョッキーがいくつか持っていたプランの中のひとつの形で競馬ができたとも言っていましたね。勝ち馬は上手く立ち回り褒めざるを得ませんが、苦しいながらも最後までよく頑張って走ってくれました。課題が多いなかで2着までしぶとく脚を使って伸びてきていますし、評価してあげたいです。急にガツンっと来やすかったりする馬ですし、長距離戦へ向かうということもあってメンコを使って臨んだわけですが、精神面が成長してくればそのあたりに頼らなくて良くなるでしょう。心身ともに伸びしろはまだありますから、来年以降、逞しい姿を、走りを見せてもらえればと思っていますので、引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします」(木村師)

 

春は悔し涙を飲み大舞台へ立つことが叶いませんでしたが、その思いを胸に飛躍することができればと強く願っていました。伸び盛りの3歳馬ということもあり本来ならば夏は休養に充てたいところではありましたが、コツコツと頑張り、念願叶って向かった今回の大舞台で是非いい勝負をしてもらいたいと思っていたところ、頑張りを見せてくれました。さらに1頭前にいたわけですから悔しい限りですが、まずは馬に、そして陣営をはじめとするこの馬に関わった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。師が口にしているようにまだこれからの馬で、成長の余地があると思っていますから、いつかリベンジしてほしいと期待を寄せて今後に備えていければと思います。レース後の状態をしっかりと確認してからこの後について検討していきます。

 

※ブログに記載の内容等については、キャロットクラブから転載の許可をいただいています。