四文字熟語は問題作りの宝庫 | 今だから話せるウルトラクイズ裏話

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17年にわたって放送された「アメリカ横断ウルトラクイズ」。構成作家として最初から最後まで関わってきました。放送出来なかったエピソードや裏話を思い出すままに綴っていこうと思います。


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メリカ横断ウルトラ・クイズでは、毎年1万問以上のクイズ問題を用意しました。
これは、クイズ問題作家と呼ばれる人達を養成しながら、彼らに作ってもらった問題が大半を占めます。
折角作っても、クイズ問題会議という厄介な関門を通過しないと、採用には至りません。
この会議のメンバーは、プロデューサー、ディレクター、司会者、構成者などで、自分たちも問題を作るように私は何度も申し入れ、それを実行しながら毎週会議を行いました。

このブログでも、何度も書きましたが、単なる知識問題は「教科書問題」という冷やかな拒否の一言で、没にされてしまいます。
そこで、知識にプラスアルファーを加えた問題を作るように、作家の皆さんに注文を付けていました。

その様な中で、私は「四文字熟語は問題の宝庫だ」という意味の事を、彼らに話していました。
四文字熟語の意味を答えにしたのでは、「教科書問題」と呼ばれてしまいます。

でも、辞書で熟語の解説を良く調べると、熟語にまつわる薀蓄が記されている場合があります。
それこそ、クイズ問題にとっては絶好のネタになります。

例えば、今「則天去私」(そくてんきょし)という四文字熟語を調べてみました。
四文字熟語辞典の説明は以下の通りです。

則天去私とは。
意味や解説。小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて 行くこと。▽「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を 捨て去ること。夏目漱石が晩年に理想とした境地を表した言葉で.ある。
更に、この熟語は漱石自身が作った造語である、という説明もありました。
この様な、おいしい情報は即クイズになります。

夏目漱石


そこで作られたのが第16回のニューヨークの決勝戦で出題された問題です。

「晩年の夏目漱石が好んだ言葉、『自我を捨てて、自然にゆだねて生きる』という意味の四文字熟語は何?

「則天去私」  ピンポーン! となる訳です。
 
この時は東大クイズ研の田中健一さんが、これを答えて、チャンピオンになりました。
毎年、決勝戦でチャンピオンが決まった最後の問題は思い出深いのですが、この答も私にとっては深く記憶に残る問題でした。
それにしても、この様な言葉を知っているというのは、チャンピオンは只者ではありませんね。

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