蜘蛛男(CV/槐柳二)現在も人気の「仮面ライダーシリーズ」の記念すべき第一回が、本話です。
二輪のグランプリ出場を目指す城北大学の学生である本郷猛(26才なんだけど、学院生か？)が練習中に、謎のバイク部隊に襲われて拉致される。
気がついたら、本郷は世界征服を企む悪の秘密結社であるショッカーによって、異形の改造人間に改造されてた。
しかし、彼を改造した緑川博士(最近知ったんですが、演者の野々村潔さんは岩下志麻さんのお父さんです)がショッカー打倒の協力者になってもらおうと、あえてバッタ型改造人間の適合者に教え子の本郷猛を推薦したとの事。まあ、本郷からすると、迷惑この上ない話。
ショッカーアジトを脱出する二人ですけど、改造した本郷の膂力で破壊できるような拘束をしてるショッカーはちょっと用心が足りない。
それにしても、本作は企画当初から、対象視聴者を幅広く考えてたからか、竹本監督の演出やカメラワークも決して児童層向けではない凝った感じに仕上がってます。恐怖心の煽り方も普通のドラマ水準。
また、仮面ライダーと蜘蛛男率いるショッカーとの戦闘も、微速度撮影や重厚なSEや小気味良い大野剣友会による殺陣もあり、スピーディーかつパワフルに仕上がってますね。
緑川の娘であるルリ子に博士殺害の疑いを抱かれた(まあ無理もない)猛。言い争いしてる間に蜘蛛男にルリ子を拐われる。
猛は追跡中にベルトの風車にエネルギー源である風を受けて仮面ライダーに変身。愛車サイクロンの猛スピードで先回り。小河内ダムで蜘蛛男一行を待ち受ける。
この待ち受け方が実に絵になりますね。
なお、この1話と同じ竹本監督演出の3話における仮面ライダーの声は池水通洋さん。本郷猛本人の変身にも関わらず、変身後は声が変わる。でも、掛け声はけっこうかっこいいです。
蜘蛛男をライダーキック(両足蹴り)で倒し、ルリ子を救い、立花藤兵衛に渡す本郷猛。
ナレーション「ショッカーと、その身を犠牲にして戦う 本郷猛
理解者であり、協力者であった緑川博士はショッカーの魔の手にかかった…
しかも、博士の娘ルリ子は猛を犯人と信じている…
その潔白が明かされるのは何時の日か？
そしてショッカーの恐るべき怪人も…また、待っているのである…。」
で、演ずる藤岡弘さんは後に語る大怪我で第1話放映を病院のベッドで視聴してたのです。