麻雀のゲームは、局の集合体です。
局の進め方さえ分かれば、あとは何とかなると思います。
言ってしまえば、全て教えてもらいながらでも遊ぶことは可能です。
もちろん、全てのルールを熟知しないと強くなることはできませんので、追い追いでもいいですから、ルールは完璧に覚えるようにしてください。
局の進め方を説明する前に、座席の呼び方を知ってください。
親の位置が東(トン)です。 東家(トンチャ)といいます。
親の右隣が南(ナン)です。 南家(ナンチャ)といいます。
親の向かい側が西(シャー)です。 西家(シャーチャ)といいます。
親の左側が北(ペー)です。 北家(ペーチャ)といいます。
麻雀は、東家から順番に、南家、西家、北家の順に
ゲームが進みます。
自分を基準にして、
自分の前の順番の人(左側の人)を上家(カミチャ)
自分の後の順番の人(右側の人)を下家(シモチャ)といいます。
自分の向かい側の人は対面(トイメン)といいます。
また、自分以外の人を総称して、他家(ターチャ)といいます。
だいたい分かっていただけたでしょうか?
それでは、局の進め方について説明していきましょう。
局の流れは以下のとおりです。
(1) 牌山を作る
(2) 親がサイコロを2個振り、配牌を取り始める位置を決める
(3) 配牌(ハイパイ)を取る
(4) ドラ表示牌をめくる
(5) 親から順に、牌山から1枚引いて、不要牌を1枚捨てる
(6) 誰かが上がるか、牌山の終わりまで進んだら局が終了する
それぞれについて詳しく説明します。
(1) 牌山を作る
牌を裏返しにして、かき混ぜる。(洗牌=シーパイ)
1段17枚を2段積み上げる。
2段に積み上がった、上下2枚のことを1トン(イートン)と呼びます。
牌山全体は17トンということになります。
積み上げた牌山は、卓の中央付近に押し出します。
他家の手が届きやすくすることと、自分の手牌を置く場所を確保すること
の2つの意味があります。
牌山のことは、壁牌(ピーパイ)と言います。
(2) 親がサイコロを2個振り、配牌を取り始める位置を決める
親の位置を1として数えはじめて、南家が2、西家が3、、、
と数えて、
出た目の位置の人が積んだ牌山の
右端から出た目の数だけ左に進んだ位置
が取り始めの位置です。
右端というのは、牌山の持ち主から見て右端のことです。
(3) 配牌(ハイパイ)を取る
配牌とは、ゲーム開始時点の手牌のことです。
東家→南家→西家→北家 の順に配牌を取ります。
1回に取るのは、2トン(4枚)で、3回繰り返します。
牌山を取る方向は、左回りです。
取る人の順番は右回りですので、これとは逆回りになります。
次に、親は、チョンチョンという動作で、2枚取り、
子は、1枚づつ取って、配牌は終了です。
チョンチョンとは、親が事前に14枚目の牌を引いてくる
動作のことです。
1枚づつ順番に取るのと実質的な差異はありません。
親が14枚目を引いてゲームが始まることが確定しているので、
時間短縮のためと、子が誤って配牌を取り過ぎてしまうのを防ぐ
目的があるのだと思います。
子は、山が通常と異なる形をしているので、
配牌が最終段階になったことを理解できます。
うっかり、2トンづつ取るのを4回繰り返しそうになるのは
よくあることですので、これを防ぐ意味が強いのではないか
と思います。
(4) ドラ表示牌をめくる
取り始めの位置から右に3つ進んだ位置の牌を表に向けます。
この牌をドラ表示牌と言います。

★サイコロの目が7だった場合のドラ表示牌
但し、自分の山が取り出し位置だった場合。
上がった時にドラを持っていると、もらえる点数が高くなります。
ドラ表示牌が、1ピンの時は2ピンがドラになり、
ドラ表示牌が2ピンの時は3ピンがドラになります。
以下、同様に
1 → 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → 7 → 8 → 9 → 1
のサイクルを同じ種類(萬子、筒子、索子)で回ります。
字牌の場合は、
東 → 南 → 西 → 北 → 東
白 → 發 → 中 → 白
(5) 親から順に、牌山から1枚引いて、不要牌を1枚捨てる
この動作を繰り返し、上がりを目指します。
(6) 誰かが上がるか、牌山の終わりまで進んだら局が終了する
牌山の全部は使用しません。
牌山が、残り14枚になったら終了です。
ネット麻雀などの、コンピュータ麻雀では、(1)から(4)までの動作は
自動的に行われます。
リアルな麻雀でも、全自動卓を使用する場合は、
(1)の動作が自動的に行われます。
全自動卓の機種によっては、(1)だけでなく、
(3)を自動的に行ったり、
(4)も自動的に行うものもあります。
こうなると、(2)のサイコロを振る動作も不要です。
次回は、今回説明した(5)の一部である、
「鳴き」について説明します。
「鳴き」とは、他家が捨てた牌をもらって、
自分の手牌の一部にする動作のことです。


