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ご訪問いただき誠にありがとうございます。

まだまだ至らない点も多いですが、読んでいただいた方に楽しんでいただきたくて、全身全霊で作品作りに取り組んでおります。

少しでも皆様が "楽しい" と感じていただけるよう精進いたします。

 

毎回ストーリーを読みに来てくださる方々には感謝しありません。

とても励みになります。

 

これからも Ultimate をよろしくお願い申し上げます。

将来的にアニメ化を目指しております。

 

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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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【変更事項】

ストーリーをより楽しくするために設定変更があり、キャラクター名に変更がございます。

順次修正していくので今しばらくお待ちください。

 

・元 ルシファー→リオ・カーニバル(リオ)

・元 ヘカテー→ディア・デ・ムエルトス(ディア)

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Ultimate ONE ~第七十一話~【風の森 ALPHA 4】

 

ワープを起動します

 

モンモン「さ…さよなら…カッサン様…あなたの為ならこの程度の悲しみ…何度でも…」

 

シュン

 

カッサン「うおおおおおお~~~~!もんもんちゃ~~~ん!」

 

シャクリュウ「カッサンもいい加減に慣れろや」

 

カッサン「だ…だって。こんなことをもんもんちゃんにさせている自分も情けない!」

 

バウンサー「むしろ、AI のモンモンの方が慣れてきている感はあるな」

 

カッサン「ひ!ひどい!」

 

モンモン「わたしは大丈夫です!カッサン様をこれ以上悲しませないために、こんな仕事はさっさと終わらせるのです!」

 

シャクリュウ「もう、自分からリセットして戻ってきとるやないか」

 

スレン「…デキるやつだな」

 

カッサン「コミュニケーターの AI はそこいらの人間達よりも優秀なんです!」

 

バウンサー「人間は何をしているんだ?」

 

カッサン「ゲームとか…」

 

バウンサー「そういうことか」

 

モンモン「わたしは AI !人間みたいに記憶されたものを忘れないのです!今までの罠の場所は全て覚えているのです!」

 

シャクリュウ「えらいなぁ~!次も頑張るんやで!」

 

モンモン「はい!カッサン様のために頑張ります!」

 

カッサン≪シャクリュウさん…腹黒そう…≫

 

ヌァザ「もう少しで出口用の扉にたどり着ける。頑張ってくれ、モンモン殿!君だけが頼りだ」

 

モンモン「はい!任せるのです!」

 

バウンサー「人間よりも立派だな。逆にこれから先の未来が心配になるぞ」

 

モンモン「今まで仕掛けられていた罠の場所から想定すると、芸術性の高い人物と思われます。それを逆手に計算すれば…次でたどり着けるはず」

 

グレイダー「何故それが分かるのかにゃ?」

 

モンモン「仕掛けられた罠の場所が、まるで美しい抽象画のように配置されているのです」

 

シャクリュウ「俺たちにはまるで分からない領域よな」

 

スレン「ふん…さすがモンモンだ」

 

カッサン≪あのスレンさんにリスペクトされてる!な、なんか私まで嬉しくなるな~≫

 

モンモン「では、いくのです!」

 

もんもんちゃんは今までのワープを全てくぐり抜け進んでいった

 

 

モンモン「よし!着いたのです!これだけのスペースがあれば人も通れるのです」

 

カッサン「ふぅ~…これでもう、もんもんちゃんに辛い思いをさせなくてすむ。よかったぁ~!」

 

スレン「問題はもう一つありそうだな」

 

シャクリュウ「なんや?」

 

スレン「俺たちが出口用の扉に着いたとして、どうやってその扉を開けるんだ?」

 

シャクリュウ「言われてみれば、出口側の扉は開いておらんな」

 

グレイダー「破壊すればいいのにゃ!」

 

バウンサー「いや、神殿にゴリ押しは危険だ。新たな罠を発動しかねない」

 

カッサン「もんもんちゃん!その扉に何かない?見た映像を私に送って!」

 

そういうとカッサンはリュックからゴーグルを取り出し自分に付けた

 

シャクリュウ「まさか!それで見られるんか?透明なもんもんちゃんなら覗きも出来るやんけ!」

 

カッサン「い、いますよね…そういう発想をする人が…」

 

シャクリュウ「よし!俺もそれを買うぜ!」

 

カッサン「いえ、そういうのはブロックがかかっているので無理です」

 

シャクリュウ「くそぅ」

 

バウンサー「どのみち貧乏なシャクリュウには買えんだろ」

 

シャクリュウ「うっ」

 

 

カッサン「ん~…何もない扉に見えるな~」

 

ヌァザ「何もない?ドアノブなどもなければ開けられないと思うが。扉が付いている理由は?」

 

モンモン「押しても開かないのです!私の力ではダメなのです」

 

スレン「モンモンのパワーはどのくらいあるんだ?」

 

カッサン「このタイプのキャラクターは100kg程度なら動かせるはず」

 

バウンサー「それをあると見るか、ないと見るか」

 

シャクリュウ「押してだめなら引いてみろってか?」

 

モンモン「引くものがないからできないのです!扉の向こう側から押せればできるかもです」

 

シャクリュウ「引くこともできないか…どないせと?」

 

カッサン「扉の向こう側…ありえないと思うけど、やってみる?」

 

シャクリュウ「できるんか?」

 

カッサン「グラフィックだからワープ移動イケるはず」

 

モンモン「やってみるのです!ここまでのカッサン様の努力を無駄にはしないのです!」

 

シャクリュウ「いや、むしろもんもんちゃんの努力やないか」

 

モンモン「いえ!わたしなんかより、こんなところにまで、暇があれば私を世話しようとコントローラーを持ってきてくれた優しいカッサン様を褒めてほしいのです!」

 

バウンサー「世間一般的にそういうのをオタクと呼ぶのだけどな」

 

シャクリュウ「まあまあ、分かったよ。カッサンが優しいのは充分にわかったわ」

 

モンモン「では行くのです!」

 

シュン

 

 

シュン

 

辺りを見渡すもんもんちゃん

 

モンモン「ここはとても大きな広間になっているのです!」

 

カッサン「扉はどう?」

 

モンモン「何かボタンのようなものが付いているのです。映像を送るのです」

 

カッサン「確かにありますね!押してみようか?」

 

バウンサー「おい!扉の向こうにあったボタンだぞ!罠が作動すのでは?」

 

ポチ

 

モンモン「カッサン様の言う通り、ボタンを押してみたのです」

 

バウンサー≪犬より忠実か≫

 

ウィーーン

 

出口の扉が開いた

 

シャクリュウ「マジか!」

 

カッサン「ここの神殿を作った人…相当性格悪そうですね」

 

スレン「不死を使うあたりが…だろうな」

 

モンモン「では、戻ってみんなを誘導するのです!」

 

カッサン「ありがと~~!」

 

そして、もんもんちゃんは皆を誘導し次の間へと行くことができた

 

シャクリュウ「で、次の罠はなんや?」

 

カッサン「トラップ恐怖症になりそう…」

 

バウンサー「罠はふつう怖いだろう」

 

カッサン「ありえないトラップ多すぎ!」

 

グレイダー「街で聞いた話だと、スケルトンがトラップが何もない大きな部屋が存在していたと言っていたらしいにゃ」

 

ヌァザ「つまり、ここか」

 

バウンサー「俺の熱感知でも生き物らしいものは確認できないな」

 

シャクリュウ「進むしかねぇってか?」

 

ヌァザ「そのようだ」

 

 

皆が広間を少し進んでいくとまた金属でできた分厚そうな扉があった

 

カッサン「どうする?」

 

シャクリュウ「もんもんちゃんに頼るしかないがな」

 

カッサン「ですよね」

 

もんもんちゃんが扉の前に立った

 

モンモン「…何も起きないのです」

 

バウンサーがもんもんちゃんのところに行った

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

と音が鳴り扉が開く

 

カッサン「あ、開いた。なんで?」

 

バウンサー「おそらく体重だろう」

 

シャクリュウ「それか!」

 

バウンサー「奥にも扉があるぞ」

 

とその扉の中に入ったバウンサー

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

最初の扉が閉まった

 

カッサン「え?」

 

シャクリュウ「バウンサー…大丈夫だろうか?」

 

スレン「俺が行ってみる。おまえらは待っていろ」

 

ヌァザ「スレン!俺の剣も連れていけ」

 

するとヌァザの剣がスレンの後をついて行く

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

中に入るスレン

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

扉が閉まる

 

シャクリュウ「中はどないなっとるんや?」

 

ヌァザ「今、スレンがもう一つの扉を開けた」

 

グレイダー「俺たちも行った方が良いかにゃ?」

 

ヌァザ「いや…スレンとバウンサーが行って正解だった…ここは…真空だ」

 

シャクリュウ「祭壇…ってことか」

 

グレイダー「ついに来たにゃ!」

 

 

~祭壇の間~

 

スレン「なるほど…これが真空か…これでは実力の半分も出せないだろうな」

 

バウンサー「俺は機械だから影響はなさそうだ」

 

スレン「ヌァザの剣も付いて来ているようだ。先を急ごう」

 

バウンサー「おそらく祭壇があるはずだが」

 

スレンが見渡すと奥に棺のようなものがあった

 

スレン「あれだな」

 

バウンサー「酒護獣はどこだ?熱感知で認識に反応はない」

 

スレン「やはり機械か…いや、グレイダーが酒護獣は二匹いると言っていたが、もう一匹は不死と」

 

バウンサー「不死…であれば機械ではないはず。どういうことだ?」

 

バウンサーたちが祭壇に向かって歩き出すと一瞬まばゆく光った

 

スレン「光ったな」

 

バウンサー「なんだったんた?」

 

~広間~

 

ヌァザ「だから、上だって言ってるだろ!なぜ分からないんだ!」

 

カッサン「ああ…剣だと話せませんもんね」

 

シャクリュウ「ま、あいつらなら大丈夫だろ」

 

ヌァザ「もういい!俺がやる!」

 

ポタ

 

カッサン「なんか落ちてきた」

 

グレイダー「この臭いは血だにゃ~」

 

シャクリュウ「こっちも上になんかあんのか?」

 

グレイダー「うんにゃ」

 

したたり落ちた血は広がっていき形を作っていく

 

シャクリュウ「血から再生してきやがった!酒護獣か?」

 

グレイダー「みたいだニャー!」

 

ヌァザ「俺はどうすればいい?」

 

グレイダー「そのまま、バウンサー達のサポートをお願いするにゃ」

 

ヌァザ「わかった」

 

シャクリュウ「えっと~えっと~何の酒にすっぺか?」

 

血は形を作っていき魔獣の姿へと変わった

 

グレイダー「来るにゃ!」

 

カッサン「トランス20%」

 

グレイダー「にゃ!そんなデカい斧を振り回せるのかにゃ?」

 

カッサンが魔獣に飛び掛かる

 

カッサン「うりゃ~~!もんもんちゃんのか~た~き~!」

 

モンモン「まだ死んでいないのです!」

 

カッサンの斧は魔獣の足を引っかけてその大きな身体を転ばせた

 

カッサン「おおおお~りりゃぁぁ~!」

 

カッサン飛び上がったと同時に縦に激しく回転した

 

カッサン「まっぷたつ!」

 

ドーーーーーーン!

 

グレイダー「にゃーーー!」

 

カッサンの斧の衝撃波で神殿は大きく揺れた

 

ヌァザ「あの、小娘にあれほどのパワーがあったとは」

 

グレイダー「すごいにゃ~!」

 

カッサン「でも、破壊されないこの神殿もすごいですね」

 

グレイダー「破壊されていないのは神殿だけじゃないにゃ」

 

カッサンに真っ二つにされた魔獣は再生していく

 

魔獣「ぐおおおおおおーーーん!」

 

グレイダー「プロメテウス…ここの酒護獣にゃ」

 

カッサン「え?また不死?無理~」

 

グレイダー「カッサン、萎えるのが早すぎるにゃ~」

 

プロメテウス「グロロロロロ…」

 

カッサン「来る!」

 

シュン

 

するとグレイダーは消えプロメテウスの前に現れた

 

グレイダー「消えるのにゃ」

 

ボン

 

グレイダーのプロメテウスに触れた手が光り出すと触れた部分が消滅した

 

プロメテウス「グロロロロロ~~!」

 

グレイダー「ダメにゃ!やっぱり再生するにゃ!」

 

シャクリュウ「そういえば、最近は白酒を飲んでおらんかった。剣南春(けんなんちゅん)にしようか、汾酒(ふんちゅう)にしようか」

 

~祭壇~

 

ヌァザの剣が上に飛んで行ったあと何かすごい音がする

 

キンキンキンキンキン…ドドドドーーーーン

 

スレン「見に行って来るか?」

 

バウンサー「いや、その必要もないようだ」

 

大きなものが落ちてくる

 

ドーーーーーーン!

 

大きな物体「グルルルルル…」

 

スレン「これか?」

 

ピッ

 

と音がして光がスレンを貫き胸に穴が開いた

 

スレン「これは…リサというヤツが俺の傷口を消滅させたのと同じだな」

 

バウンサー「レーザーか」

 

ズーーーーン!

 

ヌァザの剣が重くその物体を叩きつけた

 

バウンサー「あの剣であれほどの衝撃を…しかし、何故壊れない?」

 

スレン「魔眼」

 

 

反応がない

 

バウンサー「やはり機械か…では」

 

バウンサーがオロチに手をかける

 

ビュン

 

凄まじいスピードで物体に近づくバウンサー

 

バウンサー「兜割り」

 

バウンサー「!」

 

切りつけようとしたバウンサーだったがすぐ刀を鞘に収めた

 

スレン「どうした?」

 

バウンサー「あれは刃折れになるだけだ…斬れぬ」

 

スレン「おまえでも斬れないものがあるのか?」

 

バウンサー「あれは…おそらく…アルテモンで作られている」

 

スレン「なんだと?」

 

バウンサー「絶対に壊すことができない酒護獣か…厄介だな」

 

~広間~

 

グレイダー「にゃにゃにゃにゃにゃ~~~~!猫百手」

 

ボンボンボンボンボン

 

カッサン「すご!全部消えてなくなっちゃった!」

 

すると小さな煙みたいなものが現れ形を作り再生していく

 

プロメテウス「グロロロロロ~~!」

 

グレイダー「にゃ!全部消滅させても無理だにゃ」

 

カッサン「う…どうすれば…」

 

ヌァザ「こっちもそれどころではない、手を貸せず、すまない」

 

グレイダー「酒護獣のデウス・エクス・マキナと戦っているのかにゃ?」

 

ヌァザ「そうらしい、アルテモンでできているらしく傷一つつけられない」

 

グレイダー「にゃ~!どっちもヤバいにゃ~」

 

ヌァザ「破壊は無理だがソードロックで動きを止めることはできる。こっちの酒護獣を止めるにはもう少し時間がかかる。それまで耐えてくれ」

 

カッサン「分かりました!グレイダーさん、やりましょう!」

 

グレイダー「にゃ~~!まかせるのにゃ!」

 

モンモン「こっちの魔獣なら防ぐ方法があるのです!」

 

カッサン「ほんとですか?」

 

モンモン「グレイダーさんはその消滅させる武器でこの広間に入る扉や周りの壁を消してほしいのです!」

 

カッサン「あ…さすがもんもんちゃん!」

 

グレイダー「どういうことにゃ?」

 

モンモン「わたしたち全員で広間に来る前の部屋に魔獣をおびき寄せるのです!」

 

グレイダー「にゃ~!その手があったにゃ!頭良いのにゃ!」

 

モンモン「あの巨体であれば、必ずワープのトラップに引っかかるのです!」

 

カッサン「うおおおお~!もんもんちゃ~ん!」

 

グレイダー「今のは嬉し涙かにゃ?」

 

ヌァザ「すまないがこっちはその余裕はない。わたしは置いて行ってくれ」

 

モンモン「それでは、ヌァザさんが襲われてしまうのです!」

 

ヌァザ「そうだ、シャクリュウよシーレットモードというヤツを使用できるか?」

 

シャクリュウ「ああ、トノトがよく使ってるヤツだよな?使い方ならわかるが、それがどうした?」

 

ヌァザ「バウンサーに渡されてな。今持っているんだが、それを私に使ってくれんか?」

 

シャクリュウ「マジか!バウンサーのヤツ…相変わらず勘がいいな!分かったぜ!」

 

プロメテウス「グロロロロロ…」

 

カッサン「おら~~!なぎ倒す!」

 

するとカッサンが魔獣の腕をブレイカーアックスで器用に関節を極めそのまま倒した

 

グレイダー「にゃ~?おまえ強いにゃ!」

 

カッサン「動きを止めた!さあ、シャクリュウさん早く!」

 

シャクリュウ「ああ、これだな!ヌァザ、ボタンだけ押してくれないか」

 

するとヌァザはシャクリュウがヌァザのポケットから出した機械のボタンを無言で押した

 

カッサン「ヌァザさんが消えた!すご!」

 

グレイダー「カッサンもすごいのにゃ!酒護獣が動けなくなってるのにゃ!」

 

ボン

 

カッサン「え?」

 

プロメテウスが爆発しその破片から再生しだした

 

シャクリュウ「ほんじゃ、見えないけどヌァザさんよ。後は頼んだぜ」

 

モンモン「それでは、魔獣を誘導するのです!」

 

シャクリュウ「頼りにしてるぜ!もんもんちゃん!」

 

~祭壇~

 

ヌァザの剣がデウス・エクス・マキナに向いたかと思うとその動作は停止した

 

バウンサー「…ヌァザがやったのか?」

 

スレン「ああ…ソードロックだ。これで一カ月は動けないだろう」

 

バウンサー「どんな敵にでも何かしらの対策はあるのだな」

 

ゴゴゴゴ

 

すると棺が開いた

 

スレン「ふう…やっと拝めたな」

 

バウンサー「他の連中も心配だ。保管して急ぎ戻ろう」

 

~広間~

 

プロメテウス「グロロロロロ…」

 

カッサンたちを追いかけるプロメテウス

 

モンモン「グレイダーさん今です!」

 

グレイダー「にゃにゃにゃにゃにゃ!」

 

ボンボンボンボンボン!

 

グレイダーに触れた部分の扉や壁が消させていく

 

カッサン「本当に何でも消せるのですね!」

 

グレイダー「たぶん、アルテモン以外ならいけるにゃ!」

 

カッサン「消せないものもあるんですか?」

 

グレイダー「当たり前だにゃ!」

 

モンモン「では、皆さんわたしに付いて来るのです!」

 

カッサン「はい!」

 

シャクリュウ「つか、おまえ飼い主だろ」

 

カッサンたちはもんもんちゃんについて行き慎重に進んでいった

 

プロメテウス「グロロロロロ…」

 

 

ワープを起動します

 

シュン

 

プロメテウス「グロ…ロ」

 

プロメテウスは大気圏外にワープされた

 

カッサン「ふぅ~終わったぁ~!」

 

シャクリュウ「バウンサー達も無事か?戻ろうぜ」

 

グレイダー「ところでシャクリュウ」

 

シャクリュウ「なんや?」

 

グレイダー「どの酒飲むか迷った意味あったかにゃ?」

 

シャクリュウ「ギクッ」

 

カッサン「たまにいますよね!優柔不断な男子は」

 

シャクリュウ「う…」

 

グレイダー「カッサンはそういう男はどう思うにゃ?」

 

カッサン「ああ…本人の居る前では言いたくないです!すみません」

 

シャクリュウ「充分傷つけとるやないか…」

 

カッサンたちがヌァザの元へ行くとバウンサー達が帰ってきていた

 

カッサン「あ…バウンサーさんがいる!ってことは?」

 

グレイダー「ゲットできたにゃ!」

 

シャクリュウ「おっしゃ~!風の森 ALPHA 4ゲットじゃ~~!」

 

バウンサー「ヌァザはどこだ?無事なのか?」

 

シャクリュウ「ああ、シークレットモードの解除方法が分からないのか」

 

バウンサー「なるほど、シークレットモードにしていたのか」

 

シャクリュウ「まぁ、しばらく放置しとこうや。まずは…神酒を!」

 

コツン

 

シャクリュウ「いた」

 

ヌァザの剣で頭を叩かれたシャクリュウ

 

シャクリュウ「冗談に決まっとるやないかい」

 

ヌァザの剣は飛んでいき自分の場所を示した

 

シャクリュウ「めんどい奴やのう」

 

バウンサー「い、いや…付き合い長いがおまえの方がめんどうな奴だと思うぞ」

 

 

ヌァザ「いや~!話しかけても誰も気が付いてくれずビックリしたぞ!」

 

カッサン「シークレットモードを解除できずに孤独死する人たまにいますよね!」

 

シャクリュウ「いんのか?そんなヤツ」

 

ヌァザ「ほんと、シャクリュウのおかげで助かったよ」

 

シャクリュウ「ふふ…まぁな。助け愛ってやつよ」

 

グレイダー「シャクリュウは一番役に立たなかったにゃ」

 

バウンサー「そもそも、シャクリュウのために俺たちはここへ来たんだが…」

 

シャクリュウ「まぁ、その話はまず神酒を飲んでからしようやないか」

 

カッサン「ですね!ですね!シャクリュウさんの話は興味ないし、まずは基地に戻って飲みましょう!」

 

シャクリュウ「なんか、刺さるわぁ~」

 

バウンサー「カッサンも飲めるのか…」

 

カッサン「はい!人生初の…お・さ・け!」

 

シャクリュウ「初めて飲む酒が神酒かよ!そりゃ、ろくなもんにならんわ」

 

モンモン「カッサン様は素晴らしいお方なのです!」

 

シャクリュウ「へいへい。もんもんちゃんに言われたらしゃ~ないわ」

 

スレン「悪いが俺は帰らせてもらう。悪い予感もするしな」

 

バウンサー「次会ったときは敵か…」

 

スレン「おまえに斬られない様、せいぜい腕を上げておくよ」

 

カッサン「え?敵になっちゃうの?ダメだよ!そんなの!」

 

スレン「ふん…また会おう」

 

フッ

 

スレンは消えた

 

シャクリュウ「あっちゃ~。神酒をゲットして、それを飲まないで帰る奴とかおるんや」

 

バウンサー「俺たちも戻るぞ」

 

そして一行は秘密基地に戻るのであった

 

~秘密基地のバー~

 

みんな「かんぱ~い!」

 

シャクリュウ「ぷはぁ~~~!」

 

カッサン「え?なにこれ!甘い!美味い!」

 

トノト「カッサンがバーに来るのは初めてだね。それにしても人生初のお酒が神酒とは君は運が良い」

 

カッサン「二十歳過ぎるまで絶対入るなってトノトさんに硬く注意されてましたしね。しかし…酒がこんなに美味いものとは…」

 

シャクリュウ「おい、トノト」

 

トノト「ああ!よろしく頼むよ」

 

シャクリュウは風の森Alpha 4 を自分の酒瓶のワンドに注いだ

 

シャクリュウ「よし」

 

トノト「これで私たちも遠慮なく神酒を飲めますね」

 

シャクリュウ「おうよ!」

 

カッサン「どういうことですか?」

 

トノト「シャクリュウのワンドは入れた酒を無限製造できるのだよ」

 

カッサン「すご!」

 

シャクリュウ「だろう?」

 

カッサン「じゃ!遠慮なくもう一杯お願いします!」

 

シャクリュウ「おまえもイケるクチやな!結構!結構!」

 

トノト「で、カッサン。神殿の攻略は楽しかったかい?」

 

カッサン「はい!そこいらのゲームよりすごく難しくて楽しかったです!」

 

シャクリュウ「なんや、才能アリやないか」

 

ハロウィン「この日本酒…甘くて美味しい!」

 

バウンサー「ハロウィンも戻ってきてたのか」

 

ハロウィン「レヴナントたちの様子を見に行ってきただけだからね~」

 

バウンサー「どうだったんだ?」

 

ハロウィン「そろそろ帰ってくる頃かな~?」

 

バウンサー「順調といったところか」

 

ハロウィン「たぶん、パージを覚えて帰ってくるわ!」

 

バウンサー「レヴナントと言えば不死だが…今回の酒護獣も不死とサイボーグだったな」

 

トノト「おおよそ、想定通りだったか」

 

ヌァザ「しかし、サイボーグの方は全身アルテモンでできていたな」

 

トノト「マジ?」

 

ヌァザ「手の打ちようがなく私のソードロックで動きを止めたが」

 

バウンサー「オロチでも斬れなかった」

 

トノト「で、そのアルテモンは持って来なかったのかい?」

 

ヌァザ「ソードロックは効果の有効期限があってな。一カ月したらまた動き出すだろう」

 

トノト「ふむ。しかし動いていたとなれば動力に電流のようなものは流れていただろう?」

 

ヌァザ「どういうことだ?」

 

トノト「まず敵と判断するためにはCPUも必要だと思うが」

 

ハロウィン「ああ~つまり、アルテモンはサンダー系の電流も通さないからCPUの部分はアルテモンじゃないのか」

 

トノト「そう。バウンサーの透閃暴でCPUだけ破壊すれば倒せたはずだよ」

 

バウンサー「その手が…」

 

トノト「アルテモンも手に入れられたが残念だったね」

 

バウンサー「今…めちゃくちゃ俺の弱点を言われた気がする」

 

トノト「あと…」

 

バウンサー「なんだ…」

 

トノト「ピリカさんのアビューズを倒す方法も考えた」

 

モブ「社長!それは本当か?」

 

トノト「ピリカさん…神酒を飲むかい?」

 

ピリカ「いいんですか?」

 

トノト「シャクリュウがいるからいくらでもどうぞ」

 

ピリカは神酒を飲んだ

 

ピリカ「お…美味しい!」

 

トノト「そうでしょう」

 

バウンサー「で?」

 

トノト「冥人には弱点があってね。酒を飲むと実体化するのだよ」

 

ハロウィン「じゃ、今のピリカさんにはアビューズが憑依できず。身体のどこかに隠れている状態なのか」

 

バウンサー「そういうことか」

 

トノト「そこを、バウンサーがオロチの透閃暴で斬れば…ハロウィン、魔力でアビューズの居る場所が分かる?」

 

オロチに手をかけるバウンサー

 

ハロウィン「あ、あれ?ピリカさんの身体から消えてる」

 

バウンサー「逃げたのか?」

 

~秘密基地ワープゲート付近~

 

アビューズ「あ、あぶねぇ~、あぶねぇ~。やっぱりアイツらはやべぇ~」

 

アビューズ「ピリカ…いい女だったんだが、他のヤツに乗り換えだな」

 

アビューズ「ここがワープゲートか…実体化すれば使えるはずだ。ひとまずどこでもいい…ここから逃げなければ」

 

男「実体化する必要なんてありませんよ。アビューズさん」

 

ドサッ

 

アビューズは何者かに掴まれ地面に押さえつけられる

 

アビューズ「な、なんなんだ?コイツは?」

 

レヴナント「どうですか?実体のない身体を掴まれる気分は。残念ですが、あなたは見過ごせません」

 

 

~秘密基地バー~

 

ドーーーーン

 

銃声が聞こえた

 

トノト「この音はオートマグ?」

 

カッサン「何が起きたの?私が行く!」

 

ウィーーン

 

バーを飛び出したカッサン

 

カッサン「トランス20%」

 

 

そしてワープゲートについたカッサン

 

アビューズはレヴナントに身体を押えられ頭を撃ち抜かれ死んでいた

 

レヴナント「あ、カッサンさん!お久しぶりです!」

 

カッサン「い、イケメン?だ、誰?」

 

~元の姿を取り戻したレヴナント、そしてそれが誰だか分からないカッサンだった~

 

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【今回登場したお酒】

 

 

★風の森 ALPHA 4:発酵タンク以外のいかなる装置も使用せず、無酸素・無加圧状態で醪を日本酒と酒粕に分離しています。

 

これにより通常、日本酒を搾る工程で醪が接触していた、酸素や濾布、金属、樹脂などと一切接触することがなくなりました。

 

この氷結採りによって分離されたお酒は醪の液体部分の成分と全く同一となっております。

 

 

初心者でも日本酒好きでも美味いと感じさせる銘酒。

本当の銘酒は初心、ベテラン問わず美味いと感じるのだと思いました。 神酒 とのと