氷艶については全ての思いを書き切ることなど無理なのだと途中で悟った。
なので今後もポツポツ語ることはあると思うけど、取り敢えず終わりにしよう。
あ、最終回の前に!ポニーテールをつまみ過ぎな可愛らしい大ちゃんの図は貼っておくことにしようかな
ポニーテール、とても似合っていたよ。
22日の昼公演が終わり、あと1公演を無事に終えられますようにとの思いを残して外に出た。まだ日差しは強い東京。
アリーナ出入り口から出てすぐのところで観光タクシーが私たちを待っていた。
今回は散々悩んで日本交通観光タクシーにお願いした。料金云々よりも色々と融通を聞かせてもらえることと、お問い合わせの時点で親切な対応をしてくれたことが決め手になったなーと思う。
待ってくれていた運転手さんはとても優しい笑顔のサイトーさんという方。打ち合わせのために何度か電話で話をしていたときのイメージまんまの人だった。
ご挨拶だけ済ませて、車に乗り込む。
こちらが伝えた希望+αの予定を考えてくれていて、簡単に説明をしてくれた。
プロだなーって思ったのは、私たちが今なにを観てきたのかをちゃんと調べていたこと。コミュニケーションの第一歩はこういうところから始まるのよね。
歌舞伎が好きなんですか?それともスケートが好きなんですか?
髙橋大輔さんが好きなんです〜
あぁ!ウチの奥さんも好きですよ。
それは素敵な奥さまですねぇ
なんて、氷艶の興奮冷めやらずな私は、初対面から5分も経たない人を相手に浮かれきった会話をしておった
最初に訪れたのは東京都庁。
建物が大き過ぎて写真には収まり切らなかったのでwikiから借りてきたお写真だす。
私が初めての就職で名古屋に行く途中、父と母と東京に立ち寄った。そのときにお茶をしに入ったホテルの窓から完成間近の都庁が見えた。その頃の私は都庁などなんの興味もなかったけれど、あのときこのまま北海道に帰りたいと思った自分を覚えている。ケーキを頬張りながら、何度も涙をこらえていたっけな。
その後すぐに完成した都庁をいつか見たいと思っていた。完成してからずいぶん長い年月が経ってしまったけれども
ホテルの窓からではなく、都庁の入り口に立って上を見上げた。…てっぺんが見えないくらいに大きくてクラクラした。
自分で撮るとこれが精いっぱい↓
あれからずっと頑張ってここに立ち続けて来たのだね。私もあれからずっと頑張って今日までなんとかやってきたよ。
…と、どデカイ都庁の外壁に話しかける、世にも珍しく怪しい私であった
都庁へのご挨拶のあとは靖国神社へ。
もう日が暮れかけていて、人はほとんどいなかった。私は6年前に1度来たことがあるんだけれど、そのときは開花宣言間近の午前中ですごく人が多かった。
なんか全然違う神社に見えたなー。
警察官が見回っている神社は日本全国探してもここくらいなんじゃないかしら。
ちょっと寂しい気持ちになるなと思っていたら、母がまた同じことを言った。喧嘩する割に気が合うね、と笑った。
以前来たときも見れなかった遊就館は、今回ももう閉館の時間になっていて見れなかったけれど、母は零戦とかは見ない方がいいか。…寝れなくなる
次の目的地は国会議事堂。
…のはずだったのに、サイトーさんがちょっと寄り道しましょうと言い出した。
連れて行ってくれた先は、築土神社。
なぜここなの?と思ったら、実はここは織田くん演じた瓊瓊杵尊が祀られている神社なのだそう。調べてくれたのねー。
社務所もビルの中にあるらしい。
私たちの日本について、大切な決め事をする場所。小学生の説明かって!
世界各国でテロが相次いでいる中、国会議事堂の周りも警察官がウロウロしていてなんとも物々しい雰囲気であった。
しかーし!国会議事堂の前で信号待ちをしていた愉快なお兄ちゃんたち↓
そこからは私の希望、東京タワーへ。
今回は諦めていたんだけどサイトーさんが連れて行ってくれたのであーる。
若い頃に随分と憧れた東京タワー。
あの頃ドラマとかでよく出てたのよね。
すごく遠くからしか見たことなかった。
え?どれくらい遠くかって?
飛行機やスカイツリーの上からだよ
まさか母と来る日がこようとは思ってなかったけど、やっと巡り合えた感。
間近で見た東京タワーは想像していたよりも小さい気がしたけれど、スカイツリーになど負けないわよとでも言わんばかりの堂々たる立ち姿だった。
私はスカイツリーよりも東京タワー派。
真下に立って見上げると、なんだか東京タワーの下敷きになった気分
そして展望台に登ったら、目の前にとってもキレイな夕陽が見えたのだ。
ようこそいらっしゃいましたと歓迎されたような気持ちになってじーんとした。
この他にも、東京と言えばどデカイビルであったりゴジラであったり。ん?
あと皇居とか桜田門とかアレとかコレとかソレとか、サイトーさんは運転しながらなんだって分かりやすく説明してくれた。本とよく勉強してる。レインボーブリッジを眺めているうちに、あっという間に羽田空港に到着した気がする。
出発ロビー入り口前まで送ってもらい、とても楽しくとても満足したことをサイトーさんに伝えてお別れをした。
まだ新人なんですと言っていたサイトーさん。写真の撮り方の練習が必要
だけどもしも今度また観光タクシーを使うことがあったら、そのときはサイトーさんを指名したいなと思った。
とても誠意ある対応をしていただいたと思うし、やっぱり氷艶のことを調べておいてくれたこととかはポイント高し。
そして私たちはお土産を買って、トイレに寄って…あぁ、ご飯食べる時間なし!と嘆きながら飛行機に乗り込んだ。
とてもとても楽しい旅行だった。
母と2人きりで遊びだけ目的で旅行をしたのは初めてのようなものかも。
母も楽しかったかしら。
ならばそれがなによりなんだけど。
また今度、どこかに遊びに行こうね。
両親にはこれからもいっぱいいっぱい笑っていてほしいから、…オレ頑張る
これで二人歩記はお終い。
長いばかりで拙いにもほどがある文章にお付き合いいただいた皆さま、貴重なお時間を割いて読んでいただいて本当にどうもありがとうございました。