前回は#薬剤師に関わるEBMについて①にて添付文書とIFに記載される情報(源)について述べました。

 

続いてはガイドラインです。

 

ガイドラインは簡単にいうと文献(エビデンス)の集合体です。エビデンスレベル(信頼性)が高い文献から低い文献までを集めて、それを疾患の標準治療になり得るようにまとめていただいた有難い情報源です。

 

自らある疾患に関わる文献を全て集めて、病態、疫学、治療などに分類しまとめたら何年もかかってしまいま。それを各ガイドライン作成委員会の先生らが代わりにやってくださった貴重な資料となります。なので感謝の気持ちを持って呼んで下さい(ガイドライン作成者よりの考えを書いてみました)。

 

どのガイドラインの冒頭に記載されているのが

エビデンスレベル(推奨度)です。

 

エビデンスレベルA(高い)、B(中等度)、C(低い)

と分類されている事が多いと思います(さらに細かく分類されることもあります)。

A、B、Cを言い換えると

 

A

→推定される効果は今後の研究でも変わらないレベル

B

→推定される効果が今後の研究で変わる可能性がある

C

→推定される効果が今後の研究で変わる可能性が高い

 

となります。

 

さらに、このエビデンスレベルに属する・分類される文献は

 

A

→ランダム化比較試験(randomized controlled trial:RCT)

B

→欠陥があるRCT、質の高い観察研究(observational study:OS)

C

→観察研究(OS)のみ

 

特にBに属する欠陥があるRCTや質の高いOSの文献を見極めるのは一般人には難しいですよね。それを見極めてエビデンスレベルまで付けてくれているのがガイドラインです。

 

なのでガイドラインを呼んでいれば、ガイドライン作成時までの情報は網羅できるはずです。ここで重要なのがガイドライン作成時までの情報という点です。

もちろんガイドラインが作成された以降もエビデンス(文献)は出てきます。質の高いRCTの結果も作成後に出るかも知れません。つまりガイドライン作成後の情報については自ら収集していく必要もあります。

ただ、ガイドラインが改定されれば問題はありません。

 

薬物治療に対しての情報が欲しいと思った時に

ガイドラインをまず確認する事が重要です。

そこでエビデンスレベルAに該当する記載・情報はおそらく今後も変わることはないと思われます。ただ、B、Cについては変わる可能性もあるのかと思いながら読んで行く必要があります。

さらに情報を得たいと思ったら、ガイドライン作成後の文献を探しましょう。

 

この時に探す文献は

メタ解析

ランダム化比較試験(randomized controlled trial:RCT)

の2つです。(メタ解析についてはガイドラインのほぼ同じ引用文献の可能性もあるので引用文献の年代を調べても良いですね。)

 

下手に観察研究(OS)を探しても仕方ありません。臨床応用するとむしろ害になるかもしれません。

 

メタ解析は

複数の研究(文献)を集めて、総合的に評価しより高い見地から分析したものです。

 

一番エビデンスレベルが高いと思われます。

しかし、質の高いRCTばかりを集めたメタ解析と欠陥があるメタ解析を多く含むメタ解析だと信頼性は大きく異なりますので注意して下さい。

 

少し脱線しましたがまとめます。

*薬剤師経験6年以下の薬剤師が情報を調べる手順

 

①最新の参考書、添付文書を見る。

②ガイドラインを見る。

③それでも分からなかったら先輩に聞く。

④先輩に聞いてからRCTを探してみる。

 

③については同じ職場に相談できる先輩がいなければ、勉強会など参加して勇気を出して聞いてみましょう。

 

ちなみにガイドラインを検索できるサイト

https://minds.jcqhc.or.jp

 

文献を検索できるサイト

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

以上

 

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