"ディープインパクト"の血統をふと、改めて調べていて、そんななか、気づいたことがありました。









お父さんの"サンデーサイレンス"には、その九代母に、"ラフレッシュ"という馬がいるのですが、




ラフレッシュ

父セントサイモン
母クァイヴァー

1889年生
1916年没

英国産



大種牡馬セントサイモンの代表産駒で、英国牝馬クラシック三冠馬。



フランス語で「矢」を意味する。



無敗で1000ギニーを圧勝、果敢にもエプソムダービーに挑戦し、圧倒的な一番人気に押されるも、2日後のオークスの為に、騎手が仕掛けを遅らせたミスで2着に敗れる。しかし、その直後のオークスを制し、秋のセントレジャーも圧勝して史上4頭目の三冠牝馬となる。


生涯成績は24戦16勝。


全姉のメモワールもオークス、セントレジャーの二冠馬。





このラフレッシュという馬…





実は、時の大英帝国の女王、アレクサンドリナ=ヴィクトリアが、趣味だった乗馬好きが高じて馬産も手がけたなかで生産された、その一頭であったそうです!




でもって、ディープの母系を辿ると、





ディープのお母さん"ウインドインハーヘア"は、父アルザオ、母バークレアーという構成。



"バークレアー"の母、つまりウインドインハーヘアの祖母(ディープにとって曾祖母)に、"ハイクレア"という馬がいるのですが、





この馬は、現在のイギリス女王である、エリザベス女王の生産・所有馬であったようで…




現役時には、1000ギニーと仏オークスを勝ち、キングジョージで2着に入るという見事な成績を残しています。



ちなみに、そのキングジョージを制したのは、のちに連覇を果たし、G1を9勝する"ダリア"という名牝でした。





余談ながら、ダリアの代表産駒となった"ダハール"という馬は、当時の日本の最強三冠馬だった、"皇帝シンボリルドルフ"を、アメリカのG1サンルイレイSで破っています。









ディープインパクトは、

父SSにヴィクトリア女王の生産馬の血が…

母のその祖母が、エリザベス女王の生産馬

という、競馬の母国である英国の、二人の女王が関わっていた、まさに生まれながらの「プリンス」だったのですね!!