今日ご紹介の絵本はこちら。
『おおきくなりたいの』
文 :マーガリータ・エングル 様
絵 :デイヴィッド・ウォーカー 様
訳 :福本友美子 様
発行:岩崎書店 様
ぼく、おおきくなりたいの。もりのきや、おつきさまや、ぞうさんみたいに。だけど、おおきくなれなくて…。ちいさな子どものいっしょうけんめいな気持ちが愛おしくなる絵本。
(岩崎書店様の内容説明より抜粋させて頂きました)
小さなうさぎは早く大きくなりたい気持ちでいっぱい。
お月様やぞうさん、キリンやゴリラみたいに…。
でもなかなか大きくなれない。
そうしたら、ほんのちょっぴり大きくなってきたよ。
でっかくなった僕の耳は大きな音も小さな音も全部聞こえるよ。
カエルの歌声も、葉っぱが揺れる音も、チョウチョが飛び回る音も…。
そんな時腹ぺこライオンがやってきた!逃げろ逃げろ!
という内容です。
この絵本を選んだのは、予想とは違う結末だったからです。
てっきり、「こんなに大きくなったよ」ってなるのかなと読み進めていたら、
「こんなに小さくてよかった」というラストで、そうきたかー!となりました。
そして、大きな耳に聞こえてくる音。
" うさぎ "ならではの聞こえる音がたくさん描写されていて、
「そっか~うさぎさんはこんな音も聞こえるんだね」とイメージが膨らみます。
子供から
「お母さんは大きくなったら何になりたい?」
と、よく聞かれます。
きっと子供の夢として聞かれることが多いのでしょう。
「お母さんはもう十分大きいからなぁ」
「大きくなったらおばあちゃんになるよ」
などと答えますが、なんだか夢がなく寂しくて、もっと良い答え方はないのかぁといつも思ってます。
「何をしたい」と考えることはあっても、
「何になりたい」と考えることはなくなったなと。
いつから考えなくなったんだろう。
" 何か "になったからなのかなぁ。
例えば仮に、今自分がお医者さんだとしても、
「もうお医者さんになったよ」
とは言わずに、
「◯◯になりたい」
って言える何かを見つけたいなと思います。
お読みくださり、ありがとうございました。