【エロゲ】PP-ピアニッシモ-:初めからプレイ4時間までの感想 | つれづれマカロン

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46歳ひきこもりの
人生楽しみたい日々なのです


最近、収まっていた統合失調症の陰性症状が出てきて無気力無感動な桃野です……('-'*) ちゃんと病院でお薬も頂いたんだけど、あまり効かないです。ブログもずいぶん休んでしまいました。そして、続けてきたゲームを進める気力がなかなか出てきません……。

というわけで、雰囲気と音楽の良いこのゲームをBGV代わりにぽちぽちプレイしています。何日かかけて、ようやく4時間ほどプレイ出来たので、今までの感想をまとめておきます。ストーリーに沿って軽いネタばれがありますので、これからプレイされる方は気をつけてください('-'*)

舞台は昭和11年の大東京市。玖藤奏介は神楽坂のジャズバー・CADENZA(カデンツァ)のピアノ奏者。酒が飲めて、自由にピアノが弾け、客の少ないこの店は奏介にとってありがたい場所だった。その年、阿部定事件を始め、猟奇的な事件が頻発していた。中には、突発的に殺人を犯すという物騒なものまで。

昭和11年というと、1936年です。日本は戦争への道を歩んでいた頃かしら。ちなみに桃野の父は昭和8年生まれです。立派な戦前生まれです。で……『CADENZA』はとっても素敵なお店なのですが、昭和11年にこのようなクールなジャズバーはあったのでしょうか。このゲームでは時代考証しても始まらない気はしますが……。「突発的に殺人を犯す」事件、というのはキーワードです。

幼なじみの美華夏(みかげ)が店に入ってきた。今日は奏介の妹の柚芭(ゆずは)と、友人の琢磨とで集まる約束をした、という。柚芭はまだ女学生で、奏介は小遣いを与えて酒以外を注文させた。琢磨と奏介は会えば喧嘩の間柄。美華夏と柚芭、それにマスターの護堂弦一郎が止めに入る。

えーと、まずいちばんに突っ込みたいことは……美華夏が注文したカクテル「ファジー・ネーブル」。それ、「ピーチツリー」っていうリキュールを使いますよね? 1936年にピーチツリーはあったのかな、とGoogleに行ってきました。ピーチツリーの発売はなんと1980年代でした……。時代考証は厳しくなくていいけど、もうすこし……もうすこしくらい気を使ってくれても。45年以上も時代差のあるアイテムを登場させるのはちょっと……。

店に住み込みで働く女給の千花からは、脅えられて避けられている奏介。今日もピアノを前に相棒の歌手・璃宝(りほ)の登場を待つ。寝乱れて起きてきた璃宝の歌で、このゲームは幕を開ける。

このOPムービーの入り方はとても素敵でした(*^-^*) 璃宝の声優さんと、歌の歌い手さんは違う人なのに、声の雰囲気が似ていて、本当に「璃宝が歌ってる!」感じだったし。……ところで、美華夏・柚芭・璃宝、と、昭和11年にしては……DQNネームなんて言いませんけど、派手な名前の勢ぞろいです……('-'*) 特に美華夏は赤坂の良い所のお嬢様設定なのに、こんな派手な名前でいいのかな……。お嬢様の名前は「祥子さま」みたいな地味系がいいと思うのですよー。

歌を聴き終わると、美華夏たちは帰って行く。柚芭のことは琢磨が送っていくという。琢磨が気に食わない奏介だったが、琢磨は警視庁の刑事なので安心は出来る。おつまみの胡桃の実を割ったときに、脳髄のような形の実を見て、暗い記憶が甦る。関東大震災で母親を失った時の記憶が……。

美華夏たちは結局何をしにCADENZAに来たんだろう('-'*)? 歌一曲聴いたら帰っちゃいましたけど。大震災というと1923年ですから、このゲームからすると13年前。被災したときに奏介が10歳くらいだったとして、いまの奏介は23歳くらい、なのかな? 胡桃をみて脳髄を思い出し、気分悪くなってしまう、というのは本当にトラウマなんですね……('-'*)。

璃宝からの誘いも断って、店を出た奏介。土砂降りの雨の中を歩いていると、酔っているのか、うずくまっている芸妓の女を見つける。大丈夫か、と声をかけ、しばらくの間介抱する奏介。しかし、女に傘を持たせて、背を向けた瞬間、酷い頭痛と眩暈が襲ってきた。女もそれは同じらしく──女に近寄ると、女は銀のかんざしで襲いかかってきた。

4時間のプレイで進んだのはここまで、です。奏介は「ひとと関わり合いになりたくない」というスタンスながら、けっこう優しいひとなんですね。でも、ここではその優しさが仇になったというか、巻き込まれてしまったというか。奏介と女の人を襲った頭痛と眩暈が今後の鍵のように思います。あと「璃宝とは何度となく肌を重ねてきた」という奏介ですが、他のヒロインに対してはまだ手を出していないのかな。

エロゲー批評空間さんのレビューを見ていると、けっこうズタズタな点数('-'*)を付けられてしまっている本作ですが、とにかく雰囲気と音楽、絵の美しさ、これは一流だと思います。統合失調症の陰性症状というのは、一冊の本を読み終えたり、ひとつのことを通してやったりするのがひどく億劫になってしまう、という特徴があるのですが、このゲームはできるだけ長く続けたいです。それから、いま手が止まってしまっている『Rewrite』も進められればいいな、と思っています。

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