浮き指を矯正し、足のトラブル、スポーツのフォームを改善|浮き指Lab

浮き指を矯正し、足のトラブル、スポーツのフォームを改善|浮き指Lab

浮き指は、足の指が地面から浮き上がって体重が乗らない状態で外反母趾や内反小趾、扁平足やオーバープロネーションなどの足のトラブル、猫背やスポーツのフォームの崩れなど体のバランスを崩す原因になります。

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「足のトラブルの悪循環を断つことが、外反母趾の予防・改善のポイントです。」


今回は「外反母趾」。

大ネタですね、がんばります。


外反母趾の改善には、
「今すぐどうにかしたいこと。」と
「長い目で見て、なんとかしておきたいこと。」
このふたつを分けて考えることが必要です。


このふたつを分けるのは、痛みがあるかどうかです。


まずは、痛みを今すぐどうにかしたいですもんね。


外反母趾で痛みがあれば、炎症を起こしていることが多いです。


炎症とは「赤く腫れて熱が出て痛い」状態のことです。


炎症を治めるには、安静と熱を下げることが重要です。


整形外科などの医療機関を受診した場合は、消炎鎮痛剤や冷湿布を処方されます。


自分でできる処置としては、氷のうなどでのアイシングがあります。

タオルを当てる枚数などで冷え具合を加減しながら、20~30分を目安に行います。

但し、冷え過ぎによる凍傷などには、充分な注意が必要です。


両方に共通するのは、炎症が治まるまで出来るだけ「安静」にすることです。


どこに炎症を起こしているかも重要です。


外反母趾の“く”の字に曲がった内側の皮膚表面が痛いのか?


足の親指の付け根の関節が痛いのか?


関節は、炎症を起こしている期間が長くなると変形が進みやすくなります。


つまり、「今すぐどうにかしたいこと。」とは、
早く炎症を治めて、痛みを抑え、変形しないようにするということですね。


炎症が治まれば、一段落はしますが、一件落着とはいきません。


外反母趾の炎症は、再発することがほとんどです。


なぜなら外反母趾は、足のトラブルの悪循環から引き起こされるからです。


この悪循環を切らなくては、炎症の再発を繰り返し徐々に変形していきます。


ということで、この悪循環を切ることが、
「長い目で見て、なんとかしておきたいこと。」ですね。


外反母趾は足の親指(母趾)の指先が外側(小指の方)に曲がっていきます。


通常、自分の足は上から見ることがほとんどですので、単純に“く”の字に曲がっているだけのように見えます。


ところが実際は事情がもう少し複雑です。


足の親指は、ねじれながら、“く”の字に曲がっているのです。


つまり、2次元ではなく、3次元的に変形していく、ということです。


外反母趾というより、内側にねじる。という意味の「内旋(ないせん)」を付け加えて、「外反内旋母趾」であると考えた方が、3次元的な変形ということを、より理解できると思います。


どうして、こんなに複雑な変形をするのか?


その理由は、複数の足のトラブルが合わさった結果、外反母趾になるからです。


外反母趾に関係する足のトラブルを先に挙げてみます。

・足のアーチが低下
・開帳足
・浮き指


順に説明していきます。


人間の足の裏には足のアーチと呼ばれる構造があります。



浮き指を矯正し、足のトラブル、スポーツのフォームを改善|浮き指Lab-足のアーチ


足のアーチは、足の裏の3点を結ぶ上に凸のカーブで出来ています。


その働きは主に2つです。

ひとつは、3点支持でカメラの三脚のように体を安定して支える。

もうひとつは、地面からの突き上げに対しカーブがクッションのように働く。
このふたつです。


足のアーチは、人が産まれてすぐには形成されていません。


寝返り、ハイハイ、高這い、つかまり立ち、歩行という発育の中で、足の指や足の裏で地面をつかもうと働くようになり、それにしたがってアーチが形成されてくるものと考えられます。


足のアーチの低形成は、
・発育段階でうまく形成されなかった。
・発育段階では形成されたが、その後の生活環境で失った。
などの理由が考えられます。


足のアーチが低下した状態で体重がかかっていくと、自然に広がろうとする力が働きます。


これが足の指の付け根にある横のアーチでも起こります。


足の指の付け根の骨は、この横のアーチが崩れないように靭帯で繋がっています。


アーチが低下していると、この横に広がろうとする力が働くため靭帯が伸びてゆるんでしまいます。


このように靭帯がゆるんで横のアーチのカーブが平らになり、足の指の付け根が横の広がった状態を「開帳足(かいちょうそく)」と言います。


足の指の付け根を締めるテーピングやサポーターなどは、開帳足がこれ以上横に広がらないように、伸びた靭帯をとりあえず補強しようという発想から出来てきたと考えられます。


開帳足で足の指の付け根にある足の横のアーチが下がると、反対に足の指が浮き上がって、「浮き指」という状態になります。




浮き指を矯正し、足のトラブル、スポーツのフォームを改善|浮き指Lab-浮き指


浮き指は、立ったときに足の指が地面に着かずに浮きあがっているので、足の指がうまく使えず、つま先に充分に体重を乗せられない状態のことです。


人は産まれたとき、みんな浮き指です。


足のアーチと同じように、発育段階で足の指や足の裏で地面をつかもうと働くようになり、それにしたがって足指が地面をとらえるようになるものと考えられます。


足の指が地面をつかむようになっていくことで、さらに足のアーチの形成が促進さるという良い循環が起こります。


ところが、浮き指で足の指や足の裏で地面をつかもうと働かなくなり、足のアーチが低下すると開帳足になり、開帳足になるとアーチがさらに下がって、逆に足指が浮き上がる浮き指になるということですから、

ここで悪循環が起こります。


開帳足や浮き指のある人は足の指や足の裏で地面をつかもうとすることが出来なくなっているということですね。


この悪循環の中で、外反母趾が起こってきます。


浮き指が親指より人差し指に強く起これば、親指が人差し指の下に入り込みます。


浮き指が親指により強く起これば、親指が人差し指の上に乗り上げます。


外反母趾対策グッズには、足の指の間に何かの器具をはさんだり、テーピングなどで真っ直ぐ横に引っ張るものがあります。


足指が重なったところに爪が当たったりして痛いときなどには有効だと思います。


さきほどの「今すぐどうにかしたいこと。」になりますね。


では再度確認、「長い目で見て、なんとかしておきたいこと。」は何でしょうか?


それは、悪循環を切って、良い循環に変えていくということでした。


このときの良い循環とは、足の指や足の裏が地面をつかもうと働くようになり、足のアーチがつくられていく。ということですね。


この悪循環を切るポイントとして浮き指Labが考えるのが浮き指の部分です。


浮き指を改善して足の指や足の裏が働くようになれば、足のアーチが形成され、結果、外反母趾の予防・改善につながってくるのではないでしょうか?。


「今すぐどうにかしたいこと。」と「長い目で見て、なんとかしておきたいこと。」をうまく組み合わせて、外反母趾の予防としては悪循環に陥らないように、改善としては悪循環から抜け出すようにすることが重要であると言えると思います。


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