島田荘司『占星術殺人事件』 | 活字に溺れて

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活字と物語の海に溺れる日々。
思ったことを徒然なるままに綴る自己の記録用ブログ。

こんばんは、夏乃です。
ずいぶん前に気まぐれで始めた読書ブログ。
Twitterでは定期的に感想ツイートを投稿していたのですが、数年ぶりにブログもまたやってみようかと思い開けてみました。

誰かに見せるためというよりは自分の記録用かもしれません。
Twitterのように限られた文字数ではないので、思ったことを素直に綴っていきたいと思います。


島田荘司『占星術殺人事件』

あらすじ:
とある画家の遺書に書かれていたのは、6人の処女から肉体を切り取り、それを組み合わせて新たな人間(アゾート)を作るというもの。

その画家は不審な死を遂げ、彼の死の一ヶ月後に6人の娘たちが行方不明となった。そして彼女たちの遺体が日本各地で身体の各部を切り取られた状態で発見される。

結局、犯人もアゾートが本当に作られたのかも事件の真相は何も分からぬまま40年の時が流れていた。

一人の客人からの依頼でこの未解決事件の謎の解明を引き受けることになった占い師 御手洗潔。
残された遺書や関係者たちの証言からこの謎を解明することはできるのか…。


感想:
探偵御手洗潔シリーズ一作目。
現在進行形で起こっている事件ではなく過去に起きた事件を解決する、そういうのもいいですね。

ミステリー好きと言いつつ島田荘司作品には手を出していなかったんですが、食わず嫌いみたいなものでしょうか。読んでみたらとても面白かったです。

とある画家の謎めいた遺書から始まって、詳しい説明はなしに事件の考察から物語が進んでいくんですが、初めはかなり取っ付きにくくて読み進めるのに苦労しました。
うわ〜、なんてものを読み始めてしまったんだ私は…なんて少し後悔したり(笑)
けれど進めていくうちに不思議とはまっていってしまうんですねこれが。

40年間誰もわからなかった(架空の)事件の真相が解明される瞬間に、読者という第三者として立ち会えているんだと思うとわくわくとページを捲る手が止まりませんでした。

また、登場人物もとても魅力的です。
主人公の御手洗潔はまさにミステリーの名探偵らしく傍若無人で自由奔放で時にお茶目で、そんな彼に振り回される石岡くんも可愛らしくて、見ていてとっても微笑ましかったです。

今作は一作目で、シリーズはまだまだ沢山あるのでこれから少しずつ制覇していきたいと思います。


久しぶりの読書ブログ。意外と書くことが出てくるものです。
ついだらだらと長くなってしまいました(笑)
冒頭に、見せるためではなく自分の記録用と述べましたが読み返してみるとやっぱり誰か読者がいる堤での書き方になってしまいました(笑)

でもまあ案外そんなものなのかもしれませんね。

これからもまた定期的に投稿していきたいと思います。
それでは今晩はこんな所で。