生粋日本人の家族三人(娘3歳)
ロンドンに住んでいます。
「育児漫画 + イギリス生活 メモ」
という内容のブログです。
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さて、イギリス→日本 の里帰り出産をした時に必要だった書類や留意点に関してまとめておきます。

前回記事で書いたように結局我々は里帰りからそのまま本帰国になったのですが、里帰り時点では産んだ後にイギリスに戻る予定だったので、その前提時に用意したアレコレのメモとなります

 

私の場合、以下のような条件下での里帰りでした。

・夫はイギリスに残る

・私は夫の扶養(駐在妻)

・本籍地と里帰り先の実家住所が違う

・第二子妊娠。第一子を里帰り先に連れ帰る

・出産後数ヶ月里帰り先実家に滞在。その際住民票を実家に移す

・出産後数ヶ月後に英国に戻る(前述の通りこれは結局無しになったのだが)

 

 

<里帰り出産を決める前に確認すべきこと>

・会社の制度の確認

夫扶養の駐在妻の場合、出産費用が会社から出るかどうかを確認しているかと思います。

風邪等の通常医療に関しては会社から補助が出ても、出産は出ないというところも多々。

でも「出産費用の補助も出る」場合でも、里帰り出産の場合は要注意。

赴任先で出産する場合は妊婦健診費用も出産費用も全て出るけれど、里帰りの場合は帰国飛行機代の補助はあっても、それまでの赴任先での妊婦健診費用は出ない、なんていうパターンもあるようです。

英国の場合はNHSでの出産を選ぶ場合は全ての妊婦健診は無料ですが、プライベートの日系病院での妊婦健診は高額な医療費がかかります。前述のパターンの場合、英国での出産を選択した際にはNHSを選ぼうがプライベートを選ぼうが全ての費用は会社から補助が出ますが、里帰り出産を選ぶと妊婦健診費用の補助がないので、プライベートを選択すると高額医療費を自己負担せねばならなくなる…なんてことも!ともかく会社の補助制度を要確認です。

 

・里帰り先の産院の確保

言わずもがなできうる限り早めにリサーチをかけて決定したほうが良い。

Eメールアドレスを公開している産院は少ないので、国際電話で産院に電話をかけるか、里帰り先の親類に頼むなどして産院に予約を入れる。この際、現在の週数(予定日)・現在の妊娠状況(異常があるかどうか)・帰国時期 の情報は最低限必要と思われる。保険証のコピーがあると尚良い。

更に基本的に里帰り先産院への「紹介状(妊娠経過がわかる診断書)」が必要になることが多い。私の場合、妊娠時の出血トラブルや言語の心配から日系プライベート病院を選択していたので、その病院から紹介状を出してもらいましたが、NHS(現地病院)の場合はこの診断書をどのようにして得るのかわかりません。また、紹介状は日系から出してもらう場合でも英語だったのですが、私が予約した里帰り先産院では特段問題にならなかった。

 

私は妊娠当初は英国での出産予定だったを後々変更したことから、週数がある程度進んだ段階での里帰り先産院探しとなり、大変でした。最終的にホームページ上で「海外からの里帰り出産も受け入れています」の文言のある公立総合病院に分娩予約を入れることができました。実家の父母が前述の必要情報と保険証のコピーを持参して病院の窓口に相談に行き、初診日及び分娩予約を代理で取ってきてくれました。しかし、産院によっては分娩予約は必ず本人が直接受診せねば取れないという所もあり、その為に一時帰国を余儀なくされる場合もあるようです。

 

 

<帰国便の予約>

妊婦サービスがあるので、便予約時にそれを利用する由選択する。会社が代行して予約を行う場合は忘れずに担当者にお願いする。

ANA →妊娠中のお客様(国際線)

JAL→ファミリーサービス

 

 

 

<帰国に際し持っていく・帰国前に用意すると良い書類>

・家族全員の戸籍謄本および附表

本籍地と里帰り先住所が違う&里帰り先住所に住民票を一時的に移す という場合に必要になります。駐在者は住民票を抜いている状態と思いますが、後述する住民票の復帰を行う場合にこの戸籍謄本と附表が要るのです。各自治体、戸籍謄本の国内外郵送サービスがあります。なので国外からでもゲット可能です。ただ戸籍謄本は家族でも申請取得できるので、里帰り先の親類に頼んで予めゲットしておいてもらっても良いと思います。

※しかしこの戸籍謄本取り寄せ、マイナンバーの制度が整ったら本籍地以外でも発行できるようになるようなので、のちのちいらなくなる手続きとなるでしょう。早くそうなってほしいね!

 

・印鑑

別に里帰りしてから買っても良いが、もし手元にあるなら。苗字のものの方が汎用性高い。

 

・銀行の預金通帳情報

里帰り先で第一子の児童手当の受給手続きをする際に必要。請求者のものが必要となるので、私の名前の通帳を持っていった。

 

・自分と第一子の保険証

里帰り先で第一子の児童医療費助成の手続きをする際に必要

 

・第一子の母子手帳

第一子を日本国内で生んでいて、予防接種等の情報を記載している場合。

 

 

<里帰り後の手続き>

以下手続きを帰った後できるだけ早く市役所や区役所等で行う。必要書類は私の里帰り先自治体で必要だったものなので、各々確認されたし。行う手続きと持っていく書類が予め分かっていれば、何度も役所に足を運ぶ必要がなくなるよ!!絶対先に確認しておいたほうがいいよ!

 

・住民票の復帰

必要書類:自分と第一子のパスポート / 家族全員の戸籍謄本および附表

マイナンバー取得前に海外赴任になっている場合、この住民票復帰の手続きを持って初めてマイナンバーを取得します。マイナンバーは以降の手続きで必要になることがあるので、番号をすぐ知る為、復帰と共に住民票を発行すると良い(住民票にはすぐマイナンバーが反映&印刷される為、マイナンバー通知書の到着を待たずして番号を知ることができる)。

私は実家住所で、私を世帯主として住民票を復帰させました。

 

・第二子の妊娠届出

必要書類:本人確認書類 / 請求者マイナンバー

ここでその自治体の母子手帳が発行され、妊婦健診受診券などが得られる為、里帰り先産院への初診日前にこの手続きは終えたい。もし母子手帳にあたるものを既に海外赴任先で取得している場合はそれも持っていく。

 

・第一子の児童手当受給手続き

必要書類:印鑑 / 請求者マイナンバー / 請求者本人確認書類 / 請求者名義の銀行預金通帳等のコピー / 請求者の健康保険証のコピー / 配偶者の所得確認同意書※

配偶者の所得確認同意書は前年海外在住の場合、基本的には必要ない…がそれを証明する手続き等で苗字の印鑑が必要になることも。

 

・第一子の児童医療助成手続き

必要書類:第一子の健康保険証 / 印鑑 / 所得課税証明書※

所得課税証明書は前年が海外在住の為、存在しないので、うちの自治体の場合用意しなくて良かった。

それから第一子の母子手帳持っていっておくと予防接種の助成の相談するときに便利でした。

 



<出産後>

 結局私は本帰国と相成ったので、この手続きは踏んでませんが、国外の赴任先に戻る場合は、第二子の出生届と同時かできるだけ早く、第二子の戸籍謄本を取得→それをもとにパスポートを取得→それをもとに赴任先国のビザを取得…というのをせにゃならんと思われる。



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こんな感じで準備していきました。

私の里帰り先の役所はとても仕事が早くて迅速で優しくて、私はとっっても感動しました。日本も捨てたもんじゃ無いな〜!!


でも印鑑文化にはちょっと辟易するね…

あれは一体なんのためにあるんだ。

あとなにかってぇと和暦で書類書かされるわけですが、海外から帰ったばかりだと、絶対混乱するので、自分や子供の誕生日の年数ぐらいは頭整理していったほうがいいよ。


以上、海外から国内へ里帰り出産する場合の書類云々メモでした。誰かのお役に立ちますように。