即席ギャンブラー。
大阪里帰りに持っていくことを思いついて、
納戸の中で埃をかぶっていた相方のラップトップPCを
意気揚々と引っ張り出してきた。
PCが片っ端からイタリア語で語っているので
何がなにやらさっぱり分からず、
とりあえず隊長（相方）に日本語仕様にしてもらう。
WindowsXPって多言語機能がついていてとっても便利。
普段わたしはMacOS9のデスクトップなので
まるで新しいおもちゃを手に入れたみたいで
色んな機能がめずらしい、色んな機能がおもしろい。
早速メールアドレスの登録やら、
壁紙やスクリーンセーバーの変更や、
いろんなことをして「自分色」を塗りつけていく。
ただ、日本語の読み書きができるようになったものの
それでもやっぱり基本はイタリア語のようで、
何かがあるたびに出てくるウィンドウの
忠告せんとすることがさっぱり掴めず。
そのうち相方にいちいち聞くのも面倒臭くなってきて、
「si（はい）」か「no（いいえ）」を
自己判断でポチリとクリックする始末。
まるで丁半賭博をしているみたいな気分で
「no」、「si」、「si」、「no」、「si」・・・
なんて調子よくポチポチしていたら
挙句の果てには警告ウィンドウが出てきて、
どっちのボタンを選ぶかをつかの間考えたものの
それはいくら何でもマズイでしょと思い直して
隊長に指示を仰いだのでした。
そんなこんなでXPから投稿、
ポチリをどーもありがとー。
寒の戻り、晴天土曜日。
朝から空が明るかったので
気分もとても良くなって
何をするにも鼻歌まじり。
こんなときには調子に乗って
家中ピカピカに磨き上げたくもなる。
お日様効果は偉大だなぁ。
せっかくだから
ここしばらくずっとご無沙汰だった
奥田民生のアルバムを聴いてみた。
あの独特の歌声を前にすると
もしかすると世の中って
そんなに悪いものじゃないんじゃないか、
なんて風に思えてくるから不思議。
昼からウサ餌を仕入れにマーケットへ。
奮発してたっぷりと藁（大）も購入。
帰ったらさぞかしウサも喜ぶことだろう
そんなことを想像しながら揺られるバスの中、
わたしはきっとニヤニヤしていたことだろう。
そんな次元じゃない。
と相方が買って帰って来たのは
「オーブンで焼くだけ北京ダック」。
さっそく今晩頂いてみることに決定。
箱の説明どおりに
ダックをオーブンで焼くこと30分。
その間にキュウリとネギを細長く刻んで、
付いていたソースを器にあける。
そうこうしているうちに
香ばしい香りがキッチンに充満する。
焼きあがる直前に
具を包むための皮をレンジで温める。
チン！と軽快な音と同時に取り出すと
・・・・・ぜ、全部くっついてる！
8枚ある皮が見事に全部くっついて
一つの塊になってしまっていたのだった。
急いで箱の説明書きを読み返したら、
「商品の入った袋を開かずに
そのままレンジに入れて下さい」
なんて書いてある。
しっかり袋から取り出して、
耐熱皿に移してラップをかけていたわたし。
原因はコレか、というか原因はわたしか。
できあがった熱々のダックを横目に
必死に皮の解体に取り組むも
もう団子としか呼べない状態になっていて
敢えなくギブアップ。
相方の提案で近くのミニスーパーへ
ピタパンを買いに走って代用とする。
もう、料理が苦手ですなんていう
かわいらしい次元じゃないような気がする。
いくら即席モノでも説明書はしっかり読もう、
ポチリをどーもありがとー。
気分はもう「恋する惑星」。
そのための航空券を予約した時のこと。
キャセイパシフィック航空ならば
香港でのストップオーバーが無料でできるのですよ、
と旅行代理店の人が教えてくれた。
おお、それは素敵！
というわけであっさりとキャセイに決まり。
浮かれた私達は早速ネットで
香港について勉強を始めると、
出てくる出てくる美味しそうな食材の数々。
憎めないおとぼけグッズの数々。
気持ちよさげなスパ・エステの数々。
100万ドルの夜景スポットの数々。
これは今から楽しみだ。
恋する惑星
香港では美味しいお茶が欲しいなぁ、
ポチリをどーもありがとー。