さすがに寝過ぎだと思いながら起きた
隣には既に小飛の姿は無かったが特には
気にしないまま…その時着信音が鳴った
趙立晏が電話して来るなど珍しいと
[阿飛が事故に遭ったんだよ!今病院…]
聞いた瞬間目の前が暗くなったが
階段を早足で降りると驚く部下たちが
構わず車に乗り込むとスピード違反覚悟で
日曜日という事もあって渋滞している
強引にUターンして横道に入って
そのまま病院へと向かう間にも落ち着かない
病院に着くと慈行が待っており顔を見て
[以外に早かったな唐毅…手術は無事に終わった
今集中治療室で眠っているが…会うだろう]
三階にある集中治療室に行くと…小飛
酸素マスクを付けているからか…おまけに
顔色も蒼白くてあの大きな瞳も閉じられて
衝撃過ぎて言葉が何一つとして出て来ない
廊下の向こうから趙立晏とJackが歩いて来て
俺の顔を見た途端に泣き出してしまった
泣き止まない趙立晏の代わりにJackが
[バスから降りたら轢かれそうになった親子
を庇ったそうですが…加害者はどうやら
麻薬中毒者らしいと…おまけに庇った際に
頭を強く打っているので後遺症の恐れが]
説明しているJackの声が聞こえて来ない
