漆黒の降りしきる雨の中…別れた…
向こう見ずで…情が熱くて…そして
初めて藍忘機が心を許した唯一の男だった
魏無羨…あれから今日まで忘れた事など
もう一度でいいから逢いたい…それだけ
忘機はそう願いを込めて生きてきたのだと
旅を続けながらも無意識のうちに探して
何があっても怯まなくて常に笑顔だった
だからこそ…忘機は何度も救われていた
"今度こそ諦めたくない…!魏無羨…逢いたい"
思い続けていれば必ず逢えると信じている
魏無羨を探すと兄の藍曦臣に打ち明けると
暫しの無言だったがやがて[生きていると
信じているのだろう…?お前はあの男を]
㬢臣は…尊敬する兄はやはり知っていたのか
今日でもう5日経ったが…見つからない
それでも忘機は探して歩き出した…逢えると