会議が長引く予定だと思わずにいたが 
途中で一旦休憩室に入ってゆくと…
母からの連絡が来ていた[一度くらいは
お父さんに会いにきてくれると嬉しいから]
母とは良好だが父親とは正直言って
決して仲は良くは無い…子供の頃からずっと
一人息子で過度な期待を持たれる事が多かった
母には自分は女性を愛せない性癖だとは  
三年前に海青を紹介した後に打ち明けたが
やはりしばらくは互いに微妙な距離感だった

 

父さんの手伝いが終わると風呂に入ってから 
ART Schoolから出された課題をする事に
ふと窓を見ると… blue moonが照らしている 
そして言飛を思い出した…逢いたい…すぐに
半年も経てばもう恋人が出来ても不思議じゃない
なのに…忘れられない…今でもまだ覚えている 
言飛の低くて甘い声…抱き締める腕の強さ