佐藤春夫 | ユーアイファーマシー スタッフBLOG

ユーアイファーマシー スタッフBLOG

調剤薬局「ユーアイファーマシー」スタッフ

こんにちは。

いぶきゆーあい薬局です。

 

 

今回も私の蔵書を少し紹介させていただきます。

 

 

 新訳源氏物語 与謝野晶子

老後はいろんな古典を原文で読もう!などと意気込んでいた時期がありまして、、、

 

まあ、原文は早々に断念したんですが、装丁の美しさもあり購入したのがこの本です(函欠ですが、、)

 

木版多色刷り、天金、菊伴という贅沢な本。

美麗な本の出版にこだわる金尾文淵堂による元版です。

当代きっての摺師が腕を振るったそうで、下巻の藍色の川の部分だけで50回以上摺りを重ねているそうです。

 

 

      上巻             中巻

 

     下巻の一           下巻の二

 

見返し:巻で図柄が異なります(これは中巻)

 

美しい木版口絵

      上巻            下巻

 

中澤弘光による彩色の挿絵が各帖ごとにあります

 

与謝野晶子 『新訳源氏物語』

上巻 大正2年11月11日10版・中巻 大正3年1月15日7版

下巻一  大正2年8月21日・下巻二 大正2年11月3日
金尾文淵堂 彩画 中澤弘光 

 

 

 旗すすき 小栗風葉

正直、よく知らない人のよく知らない小説なんですが、鏑木清方の木版口絵目当てで購入しました。

 

 

木版口絵とは、明治20年代半ばから大正初期にかけて、小説の単行本などの巻頭に挿入された一枚摺りの版画のことを言います

『旗すすき』小栗風葉 口絵 鏑木清方 青木嵩山堂
明治34年12月3日発行

  

 

 

さて、そろそろさりげなく(?)推し活に入ります、、、

 尖塔登攀記  小泉八雲 佐藤春夫訳

朝ドラ「ばけばけ」で小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの話をしていますが、ハーンの在米記者時代の記事を春夫が訳したもの

 

巻頭の挿絵はハーンが晩年息子の一雄に描いた絵

『尖塔登攀記 』小泉八雲 佐藤春夫訳 白水社 昭和9年11月20日発行

 

春夫はハーンのファンで、ハーンの没後30年に出版された『小泉八雲秘稿画本 妖魔詩話』は春夫と寺田寅彦の助言をうけて草稿ノートを元に作成されたらしいです。

 

 

以上、老後に読もうと少しずつ集めている本達です。

 

 

これ↓は春夫の書斎、八角塔をパクった私の部屋です。

ドアのステンドガラスは春夫の愛したマロニエをモチーフにオーダーでつくってもらいました。
老後はここで本を読みまくる小榻一椽書百巻生活をします♡

 

 

春夫の故郷、和歌山県新宮市には

春夫の東京の邸宅を移築した佐藤春夫記念館があります(現在移転の為閉館中、2026年度オープン予定)

建物だけでも一見の価値があるので和歌山へ旅行の際には是非観光コースに加えて下さい。