牙城 | [ARA-MASA kun の妄想ネバーランド]

牙城

生きろよ 生きれよ 我が 牙城

やる気も起きん その感情に拳を打つ
さしも何もせん この心情に槍を突く

そんな曇天の始まりに下を向き
なんにもならん情報に舌を巻き
なにもつかまん両手なら
いっそ何かを殴る努力をする
そんな夜明けを見るばかり

何も感じん肌に 雪が落ち
何も言わんまま 溶けていく
そんな存在証明を感じながら
ただ白い息をはき 能弁を垂れ 悪言をはき
笑えん酒をすすり 惨めな己を否定する

殴りぶち壊したいのはそんな俺自身だろう

うまくなさそうに飯をくい
おもしろくもないのに笑い
いきたくもなく生きる

丘に上がった魚の方が価値がある

何も聞こえんようにいっそ耳掃除なんかしないほうがいい
新陳代謝を否定する

なんだかもうようわからん話を聞いてるふりして
グラスの水滴をなぞりまくる

うん