岩手県 須川高原温泉 | 竹林の布袋さまの「美酒と名湯を求めて」

竹林の布袋さまの「美酒と名湯を求めて」

美味しいお酒、すてきな温泉をめざしてあちこち彷徨います。

10月初旬
紅葉の時期を迎えたので、仙台出張の帰りに山に向かいます。

今回は旅&温泉宿レポートなので長くなりますので悪しからず。

出張帰りと言いつつ東京とは逆方向へ。
一ノ関でレンタカーを借りて、岩手・秋田の県境を目指します。
最初はバスで行くつもりだったのですが、16時半に着く1便しかなかったので断念。

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途中、厳美渓の景色を楽しみつつ、栗駒山北麓の須川温泉へ。

県境付近は紅葉の盛り。
天気もまずまず良く、久しぶりに美しい紅葉に当たりました。

しっかしすごい人と車。こんな山の上(標高1200㍍)によくもまぁ大勢集まったものです。
平日14時頃なのにすごい人出。週末は大渋滞になるとか。

まず宿泊する須川高原温泉の駐車場(広い! なのにほぼ満車‼︎)に車を停めて、秋田側の栗駒山荘で立ち寄り入浴。
こちらは絶景露天風呂が自慢(混み合っていたので写真無し(>_<)。
高台にある風呂からは赤や黄など五色に染まった美しい栗駒山麓の山肌や遠くに鳥海山を望みながら入浴できます。
紅葉の良い時期に当たったことや天気が良いこともあり、記憶にないほどの絶景露天風呂を堪能しました。

お湯については須川高原温泉と同じなので後ほど。


岩手側に戻ると宿の後ろが栗駒山登山道入口になっています。
よし、登ろう。
と言っても10分程ですがw
登山をしていた方が続々と降りて来ますね。
見晴らしの良い所を探しましたが、この辺りは高い木は無いのですが皆2~3㍍位の樹高の木が多く、なかなか開けた所がありません。
さっきの露天風呂の方が景色が良いようです。
それでも少し高い所に登って景色を楽しみました。
そろそろ15時半近く。
宿に入りましょう。
登山道に沿った所に源泉があり、そこから温泉が川となって敷地内を流れていきます。
パイプが何本も並行して設置され宿内の各浴槽に向かっていきます。
ものすごい湯量ですね。


須川高原温泉は旅館というか大規模な山荘。
建物も何棟もありかなりの収容人数です。
湯治部もありますが、私は勿論普食事付きのほうです。
外から見ると山荘らしい建物ですが、山荘色部屋は普通の旅館風で、10畳もあり快適そうです。
部屋からも紅葉を見ることができますね。贅沢^_^
テレビあり、冷蔵庫なし、トイレあり風呂なし。トイレはウォシュレット、暖房なしなので真冬は冷たそう。
水道は冷たい山の水。美味しく飲めます(夜にはさらに冷水が用意されました)。

あ、もちろん圏外ですw

館内にはあちこちに自販機があり、ビールも色々な種類が売られているので飲み物には困りませんねw

さて、風呂。
まずは建物を出て、併設されている大露天風呂へ。
日帰り客も9時まで入れる様ですが、そんな時間にこんな山奥に来るのかな?
脱衣所から引戸を開けて出ると、おぉ本当に大露天風呂だ!
エメラルドグリーンの美しいお湯が10㍍四方はあるでしょうか?、大きな浴槽に並々と注がれています。

風呂の奥には宿のシンボルの大日岩が聳えており、荘厳な雰囲気。
源泉の方から流れてくるお湯がすごい勢いで湯槽に注がれています。

湯に入ると最初はやや熱く、ピリピリ感じますが、すくに慣れて心地良い感じに。
熱さもありキリリと肌が引き締まる印象です。
一方でまろやかさもあり良い入り心地です。

香りは軽い硫黄の匂いに加えて酸味を感じます。
このお湯はpHが2.2の強酸性。
おそらく須川の地名は酢川か酸川が転訛したものではないでしょうか。
どこか草津の湯にも似た雰囲気のお湯です。

エメラルドグリーンに濁っていますが、よく見ると浴槽の底が見える位なので薄濁りですね。

気温が下がってきて、お湯から上がった時が気持ち良いので、出たり入ったりを繰り返していたら、あれ!?指先の皮がゴワゴワしてきた!
溶かされてる!w
後で見てみると見事にツルツルになっていました。額とかも皺がなくなる勢いでスベスベになりましたよw


さて、夕食は18時から。
山荘だから早いのは仕方ないなぁと思いながら行くと、あまり人がいません。
どうやら18時から食べられるという意味だったようです。
危うく朝も7時に行く所でした。

食事はほぼセットされており、火を付けるものが2つ。後でご飯と味噌汁を頼む仕組みです。
飲物はメニューから選びます。
もちろん、
生ビール  スーパードライかな?

食前酒 ナナカマド酒  珍しい(°_°)
茶碗蒸し  良いお味
お造り  
鰤?、サーモン、ボタン海老
スーパーの刺身レベル。毎度思うけど山奥で無理に海産物を出さなくて良いと思うのですが。川魚の刺身は得意ではないのでもっと勘弁です。

里芋まんじゅう
中に小海老や椎茸など。白髪葱を添えて。
岩手牛陶版焼
ビールがあるうちに。
蒸し焼きで頂きます。普通かな。

ビールおかわり。
いわて蔵ビール ヴァイツェン
一関の世嬉の一酒造の地ビール。美味しい。
なんか賞を獲ったトコじゃなかったかな?
ひっつみ鍋
岩手の郷土料理。うどんを大きく伸ばして平べったくした感じ。まろやかな塩味のお出汁が上品で美味しいです。
餅入りの鳥団子や小さいのが2切れ入っていた松茸などの味が出ています。
これ今日の1番。

さて日本酒。地元一関の関山推しですね。
5種類ありました。せっかくなので、
関山 大吟醸 須川高原温泉 180㎖ 750円
宿の名が付いていたので注文。
さらっとしていて飲みやすいお酒。美味しいけどそれほど特徴はないかなぁ。
鰈の奉書焼
西京焼き風。南瓜じゃがいも椎茸玉葱など付け合わせが豊富。酒に合うお味。
ご飯、なめこと豆腐、三つ葉の味噌汁
白味噌ですね。なめこは本物のほうです。うまいうまい。
ブドウ
デザートですね。最初から並んでいましたが。その他も先付け、酢の物など色々頂きました。

全体的に思っていたより美味しく頂けました。出汁の味が良かったと思います。
山の宿ではあまり食事を期待しないのですが、最近行った所はどこも美味しく頂けています。ありがたいことです。

そう言えば、前の席が添乗員様となっていたのでどんなバスガイドさんが来るかと楽しみにしていましたが、おじさんが来ました(´・_・`)


食後しばらく休んで館内の大浴場へ。
湯治部の方に中浴場と言うのがあるそうですが、そちらは湯治部用らしいです。大浴場清掃中には入れるとか。

大浴場は24時間入れるとの事でしたが今日は22時から4時まで清掃だそうです。おかしくね?w

かなり大きめ。千人風呂の異名を持つようです。
なんとなく大露天風呂よりさらに濃い感じがします。
そう言えば下が見えません。

この浴場は天井が高くて気持ちが良いですね。
天井はコンクリートですが、壁や床、浴槽は木製なので温もりのある空間です。
床はよく見ると簀の子状になっていて、浴槽から溢れたお湯がドンドン下に流れていきます。

露天風呂もあります。ただ天井がヨシズで覆われているので半露天の風情です。
それでも外の空気に触れるので、涼しくて長湯は露天の方が向いていますね。


部屋に戻ると、電波も入らずする事も無いので売店で買った岩手ワイン(甘い(´Д` ))を飲みながらダラダラ過ごします。
これも温泉の贅沢w

そう言えばまだ22時なのに静まりかえっているなぁ。
登山客が多そうなので皆さん早朝出発に備えて早く就寝しているのでしょう。。

私も明日は9時前に宿を出るので、今日は早く寝て7時前に大露天風呂に行きましょう。

翌朝は快晴。やったー。
大露天風呂も貸切状態。贅沢~。
そして何とお湯が濁っていません、ほぼ透明です。条件で変わるのですね~。

さらに衝撃の事実がw
エメラルドグリーンは浴槽の底の色でした!
ということは濁った時の色は白なのかな?

名湯をたっぷり堪能した後、素朴な感じのバイキング式の朝食を頂きチェックアウト。
素晴らしい青空の下、紅葉を堪能しながら帰路に着きました。
まぁ午後からは仕事なんですけどw

もっと山荘風の宿を想像していたので色々と良い方に裏切られました。
ぜひまた来たいですね。
やはり紅葉シーズンが良いかな~。



須川高原温泉
旅館 / 一関市その他)