あっという間に、主任の夏休みも5日目がフィナーレへと。。。
今はエアコン入ってますが…本日も例外なく酷暑でした。
加えて、土砂降りとカンカン照りの交互繰り返し、一歩も外に出られませんでした。
とはいえ、室内でもこもった熱が処置できず、辛さは変わりませんでしたけどね。
こういう時は気持ちだけでも納涼企画。
先だってのフィギュア記事で触れさせていただいた妖怪、についての一冊、
改めてご紹介致しましょう!
すごいぜ!!日本妖怪びっくり図鑑
出版元は辰巳出版社。
辰巳社は一昔前はスコラや漫画ローレンスを始めとした所謂「えっちな雑誌」のイメージが濃厚でしたが、近年はつりコミックなど一般誌への傾倒が強まりつつあり、こうした児童向けの冊子も少なからず手がけられています。
そんな一端を構成する当一冊を執筆・編集された木下さんは、現時点では某大規模電脳百科事典でも項は設けられていないものの、同志社女子大学及び奈良女子大学大学院を経て、地元紙の記者を経由してよりフリーに転身。現在では月刊電子新聞「奈良妖怪新聞」の編集長の座に。
今は亡き水木しげる御大の後継者の一人と謳われる、我が国屈指の妖怪研究家として、2019年現在31歳の若さと美貌で注目されています。
そんな木下さんが、矢張り同じく妖怪フリークにしてpixivでも大きく活躍されている漫画家のしげおか先生とのタッグで編集された当一冊を主任が目の辺りにしたのは、11日の沼津巡回中立ち寄った仲見世商店街はマルサン書店さんの2階フロアにて。
児童向けであろうが、本格的な研究書であろうが、ここ数年、妖怪事典と名がつけばほぼ迷うことなく購入してしまう、主任の悪い癖がつい出てしまい、レジへともっていってしまいました。
対象年齢層として大凡、小学校中学年以上が意識された当一冊は、まず前書きとして100匹と数を絞った項から切り出され、「妖怪とは何か?」「全部が全部悪い奴らなのか?」などについての簡単なコラム欄を設置。
それに続いて「コワすぎる妖怪たち」「ナゾすぎる妖怪たち」「ツヨすぎる妖怪たち」「ブキミすぎる妖怪たち」「カワイすぎる妖怪たち」「セツナすぎる妖怪たち」「ワルすぎる妖怪たち」「ジミすぎる妖怪たち」「アリガタすぎる妖怪たち」「マヌケすぎる妖怪たち」の総数10のカテゴリで挿絵と共に銘々のプロフィールや特徴を紹介。
取材ノートや相談室、といった休憩所をも挟みながら、時折、木下さんのイメージキャラクターである「妖怪おねえさん」のワンポイント情報や、先のページでやがて登場する妖怪のピースを掲載した「わたしはだれでしょう?」などの遊びも利かせ、読み進ませていきます。
では、この後は各々のカテゴリからランダムでセレクトした幾つかをご紹介。
「コワすぎる」筆頭を飾るのは一本ダタラ
スタイルはゲゲゲの鬼太郎でのキャラに近いですが…そんなに怖い妖怪だったっけ?
ワンポイント情報で伝承の元が今でいうブラック企業的なたたら製鉄業、
である部分に触れているのは流石ですね。
同カテゴリではトモカヅキ、くねくねなどにも触れられています。
トモカヅキは所謂「海の中のドッペルゲンガー」として伝承通りですが、こうして挿絵でイメージも紹介されたのはこの一冊が初めてかも?
くねくねは当一冊では数少ない現代妖怪。この手の一冊では重点に据えられがちなトイレの花子さんなども正式な紹介欄はありません。
「コワすぎる」キャラとしての基準としては何とも曖昧です。
「ナゾすぎる」からナカネコゾウ
主任、この妖怪、この一冊で初めて知りました。
然もこいつ、現代妖怪ではなく、奈良県下北山村に伝承の魔物なんですよね。
奈良県でご活躍の木下さんだからこそ、着目された類でしょうか?
余程お気に入りなのか、カテゴリ末の取材ノートでは中根峠についても触れられています。
当カテゴリでは他にも尻はぐり、千年もぐら、も
うーん…どちらも知らないなあ。
尻はぐり、ってのは鯰田のお祭りで獅子舞の後ろを担当する子供が、胴の後ろが垂れて踏まないための対策として、着物のお尻をまくり上げておくことを本来指すんだけど、ここで紹介されている「オバケ」は、単におしっこをかけられて怒ったキツネが加害者の女の子にセクハラを兼ねたリベンジしているだけだしね。
千年もぐら、は全国各地で目撃例のあるUMAみたいなカンジだけど、特に発見例が多い、とされている静岡…主任の現住地だけど全く伝承を聞いた覚えがありません。
他のキャラではぬらりひょんなどの他、カラスおじさんなんてのも居て、座敷わらしも「いなくなれば家が没落するからよい妖怪とは言い切れない」みたいなシチュで語られていました。
「ツヨすぎる」から、アカラガシラと金長狸
ゴメンナサイ…後者については何となく元の民話の「阿波狸合戦」で
聞いたことはあるけど、前者は(>_<)
と思ったらこれも奈良県の妖怪なのね。1日で野を食べつくす、って…蝗ですな殆ど。
他には当カテゴリ、玉藻前(九尾狐)や八岐大蛇、天狗など錚々たる面子揃いです。
意外にも昔の妖怪ブーム時の一連よりも、近年出版された冊子の多くで頻繁に取り上げられているカイナデは「亡霊学級」のイメージから主任個人的にもトラウマですが、他がことごとく洋式便器(それも水洗タイプ)に出没しているシチュなのに対し、王道の和式汲み取りになっている部分が「わかってるねえ!」とニヤリとさせられました。
一方でぬっぺっぽうはイマイチ説明不足な感が。
まあ、アリランを好んで歌うけれどそれを聴くと老人化するってのは鬼太郎のフレーズだし、食べると百人力が得られる、ってのも後付け的な説だから、曖昧なままの方が正しいのかもしれないけどね。
他には手の目や弘法大師に退治されたとされる手長足長などもありますが、矢張り「ブキミすぎる」レベルとしてはアバウト気味。伝承についても今一つ簡素です。
「カワイすぎる」から、クサビラ
現状六期鬼太郎でもすこしえっちなフレーズの回で、
このクサビラを意識した「木の子」が登場していましたが…可愛いですか、これ?
なんていうか、リュウソウジャーのクレオンとかバロム・1のキノコルゲというか、露骨にキノコの怪物、としてむしろ薄気味悪いんですが(^^ゞ
他にはキジムナーやすねこすりは同意できるけど、べとべとさんとか全く姿のわからない辺りまでカテゴリ入りさせてる部分…やっぱり基準が分かりません(>_<)
どうもこの一冊を手掛けられた木下さん、所謂現代っ子、というのもあってか、「ジミに」とのフレーズを使いたがられている傾向が多々見受けられます。
頬撫でだって本来「ブキミすぎる」欄、時に人体をばらばらにするとされて恐れられてきたかまいたちなら「ツヨすぎる」や「コワすぎる」に分類すべきじゃないかなあ?
その他の面々も煙々羅やぬりかべなど、適当にこちらに振った感が強いです。
「セツナすぎる」から加牟波理入道
これもカイナデが優遇されたため、窓際族的な意味合いで適当にカテゴリ左遷された嫌いが強いです。出現場所のトイレにしても辛うじて和式だけど水洗便所だし(>_<)
その他も和製キマイラ→鵺や不気味さ抜群な産女など、どうしてこちらに?面子揃いです。
「アリガタすぎる」から、髪切
いえ、普通に迷惑でしょ?散髪代が浮くとかそういう問題なの??
だって、明治時代に夜のトイレに現れたって伝承では、
若い女中さんを丸坊主にしちゃったって、別の冊子での記録よ?
にしてもいつ見ても髪切やアミキリってピューマ星人を彷彿とさせられます。
彼らをモチーフにしたのかな?
…世代じゃないから、その手の流行り歌知らないのかな木下さん?
ヒダル神は分かります。でも、パウチさんはワルいってよりエロいんじゃないの?
まあ、この手の一冊であまり詳しく触れるのはNGだけどね、パウチさん(^^ゞ
「ぬ~べ~」でも原作漫画のみでアニメでは出せなかったし。
えっとォ…後者は分かりますよ。ワルすぎる、ってよりコワすぎる分けすべきかもですが。
でも、前者は悪気はないんだよね、魚介類そのものの習性が出ちゃっただけだし。
にしても、最後のカテゴリになる次でもタンタンコロリンが出てくるけど…
その手の趣味の人が昔にもいたのかな?
そして最後のカテゴリ…「マヌケすぎる」から、びろ~ん
主任個人的、ほぼこのびろ~ん、もしくははらだしが掲載されているとその妖怪図鑑、つい買っちゃうんですが…マヌケすぎる、は言い過ぎ。ジミにひどいですな、木下センセ(^^ゞ
何だかバド星人かバルダック星人、ニコチャン大玉を彷彿とさせるこのオッケルイペですが、マヌケというよりただ単に迷惑なだけではと。
にしても一種日本妖怪の代表格の一環、とされる河童がよりによってこのカテゴリ、それも巻末で、ってのは…やっぱり木下さん、若手だけに考え方が違うんでしょうねえ(^^ゞ
最後は、その河童に対してリスペクトされてか、伝承のあるスポットを紹介してフィニッシュ
皆さん、如何でしたか?ええ、主任としてはなかなか良かったと思います。
でも、現代っ子ならではの解釈が強めで、本来の一連とは一線を画した感も否めません。
それも時代の流れ、今の子供に合わせての研究、及び編集といえばそこまでですけどね。
とにかく、あまり派手ではないけれど、文字通り「ジミに」面白かったです。
尚、近日入手した妖怪図鑑の類は他にも色々あるので、
少しずつそれらについてもご紹介していければな、と思っております。


















