第五十四回 堂塔建設に用いられる定規 | ユージーのブログ

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こんにちは音譜

だんだんと夏のような陽気の日が増えてきましたが

みなさまいかがお過ごしでしょうか晴れ

 

 

 

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堂塔建設に用いられる定規

 

 

 

善通寺五重塔全景

 

古代中国の度量衡(どりょうこう)制度は

秦の始皇帝によって統一されたといわれています。

実際に用いられた定規の実例を

「木造五重塔」に探り紹介します。

 

 

木造塔内部の芯柱

 

 

 

                                                                                                                                                                      写真手前の大きな柱が塔の芯柱です。

その周囲の四天柱から腕木が出ていますが、

その上に乗せられているのが「定規」です。

 

 

 

定規は組み立てると長くなります。

組み立て時に嵌める「溝加工」が見えますか?

狭い塔の内部に収容するための工夫です。

 

 

 

 

【 編集後記 】

 

 善通寺は、空海が唐から帰朝後の大同二年(807年)に建立が始まりました。現在の五重塔(国重要文化財)は、明治35年に完成した4代目にあたり、国内の木造の塔では3番目の高さを誇る四国屈指の木造の塔です。

 特徴は、建設当時から人が登れる事を前提に建てられた点です。他にも鳥取県の「清水寺三重塔」が有名です。今回は五重塔の建設時に使われた、長さの基準となる「定規」を紹介しました。

 

 我国では、単位の基準となる度量衡が大宝律令(702年)で制定されましたが、現代のように高精度の巻き尺もない状況下では、建設が決まると最初に「1本の定規」を製作します。工事完成まではもちろん、修繕工事にもこれを使用することから、非常に大切に保管されるのです。

 

 全国すべての社寺工事に製作されたはずなのですが、今ではほとんど見かけることのない超お宝です。

 

 

 

 

 

写真・文責  児玉 博文

 

 

 

 

 

 

 

 

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