雲の端で起こっていた水分の蒸発と凝固は、蒸発に軍配が上がり、次々に空から雲が駆逐されていき、熱気が漂う青空が広がっていた。




今日の現場はいつもの多摩ニュータウン東端部。公園通りの並木の街灯には市が応援する野球チームへの応援ペナントが掲げられていた。


幾度となくこの道を歩いているが、今日初めて公園の西端にネムノキがあることに気づいた。




城山通りの長い坂道を歩いてきて、続けて公園通り、丘の上通りの坂道を上るために息が上がって周りに注意を向ける余裕がなかったかもしれない。最近は丘の上通りを挟んだコンビニに寄るようになったため落ち着きを取り戻しているようだ。


日影を選んで作業をしていたが、それでも暑い。細切れに休みを取りながら作業していると心地いい風が吹き出した。これはいいと見上げた空はいつの間にか曇っていた。そして雨が降りだした。


屋根のある場所に避難すると、そこには大きなミヤマカミキリムシも飛んできていた。




あらためて多摩丘陵の生物相の豊かさを知ることになった。たまたま持っていたクワガタ用のゼリーを与えると、食いついてきた。


終業時刻が近づく頃には再び日射しが戻り、夏空が広がっていた。今日は4本のPET飲料を空けた。いやあ、暑かった。