心は今日のテーマとして、「幻想について」と言ってきました。

 

これを聞いて思ったのは、幻想と現実の違いってあるの? ということ。

 

なにか理想を語ったりすると、「夢みたいなことを言って!」と言われることはよくあります。

 

でも、現実はよくも悪くも、しばしば想像を軽々と飛び越えていく。

 

いろんな災害もそうですし、一昔前にはなかった新しい技術が社会を変えたり、個々人の人生も想像もしなかった展開を見せたりもする。

 

例えば小学生時代のイチロー選手や大谷選手が、将来は大リーグでトップレベルのプロ野球選手として活躍する! なんて発言したら、多くの人が「夢みたいなことを言って!」と言ってたかと思います。

 

現実というのは本当に、想像もつかないことがしょっちゅう起こる。

 

そう思うと、「現実的な考え方」と一般に言われてるものって、むしろ非現実的なのでは? とも思うんです。

 

まあイチロー選手や大谷選手みたいなのは稀な例でしょ! とも言えるんですが、別にそこまで行かなくても、誰か適当な子どもを見て、あの子の一生がどんな感じになると思う? と質問したとして、正確な予想をできる人っているのかな? とも思うんです。

 

ごく当たり前の平凡な人生、なんてものは、ありそうで実はそんなに存在しない気がする。

 

そんな「現実」を思うと、幻想に満ちあふれているのが現実だ、となるんじゃないかなと思うんです。

 

なんてことを心に言うと、「人が歴史から学べることは、人が歴史から学ばないということだけやからな」と、とある昔の人が言った皮肉を返してくる。

 

そう、個人の人生も世界の流れも、予想もつかないことが起こりまくる、なんてことはWikipediaレベルで歴史を学ぶだけでもわかること。

 

でも人間の意識は、そういう「予想もつかないこと」は「非現実的」とみなすようなバイアスがかかっている。

 

そして、意識がそういうふうに働くというのもまた「現実」なわけです。

 

幻想こそが現実であるのと同時に、その幻想をろくに見ることもできないのもまた現実、という矛盾が面白い。

 

だったらつまり、現実なんてなんでもありってことだよね、と夢みたいなことを私は思うんです。

 

 

 

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