下水道の国際展開
私が事務局長を務める自民党の下水道・浄化槽対策特別委員会では、下水道の国際展開を後押しするプロジェクトの検討に入りました。新幹線などのインフラ輸出は、政府として積極的に進める方針ですが、その一環として、下水道の技術の輸出を進めていきたいと思います。先日、日経新聞でも報道されました。
我が国の生活排水処理率は9割ですが、中国では4割、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどは数パーセントの水準にとどまっており、今後の需要は百兆円規模ともいわれております。
一方、我が国の下水道技術は世界最高水準であり、道路を掘り返さずに下水管を敷設できる技術などは、必ず東南アジア諸国の人口密集地域で有効だと思います。様々な我が国企業にビジネス展開のチャンスがあると思います。
北九州市はじめ地方自治体の中には、企業と一緒になって積極的に海外の下水道事業に乗り出している自治体もあります。滋賀県も琵琶湖の環境改善に取り組んできた経験や技術を有しており、ベトナムなどとの協力を進めています。このような自治体を政府として支援していくことも必要です。
これから、夏前まで精力的に議論を進め、政策を打ち出していきます。地方の企業も積極的に海外に出られるきっかけにしたいと考えております。
上野賢一郎

