みなさん、こんにちは。
日本維新の会 衆議院議員 うえにし小百合です。

第184回国会(臨時会)が法案審議や同意人事なども
ないまま本日閉会となりました。

皆様も報道等で御存じの通り、
野党は麻生副総理の「ナチスの手口にならえ」発言の
真意をただすために予算委員会の開会を要求しましたが、
衆参とも与党が圧倒的多数を
占める中では実現しませんでした。

与党は「麻生副総理は発言を撤回したから
問題視しない」と拒否の理由を説明しました。
ちょっとした心無い言葉が人を傷つけることは
私たちの生活の中でよく起こりうる事かもしれませんが、
謝罪をしたり、発言を撤回したからといって
痛めた心が軽々に癒されるものではありません。

与党議員の一人が「麻生さんはさりげなく口にしただけで
『ナチス』にも『手口』にも深い意味はないんだよ。」と
語っていましたが、さりげなく言うこと自体が、
その方の本心を表す例は多くまさしくそこが問題です。

また、麻生大臣の元々の発言は、
憲法改正について喧々諤々の議論をするよりも、
第一次世界大戦後のドイツで世界最初に
「生存権」を保障したワイマール憲法が、
どさくさ紛れにナチスの台頭を呼び、
ユダヤ人虐殺や第二次世界大戦の悲劇を生んだ
「手口」を真似るべきだと言われていたものです。
それが批判を受けると「改憲の際には議論を
深めるべきだといいたかった」と
話が180度変わっているのは矛盾していると
話す自民党議員もいらっしゃいました。


経緯や真意を追及するための委員会要求を拒否することは、
衆参のねじれが解消された今後頻発する恐れがあり、
選挙時の国民の皆様のご判断ではありますが、
私は実に由々しきものを感じます。


私達維新の会は旧来の野党のように
何でも反対の態度を取ることはしませんが、
数の力で議論の場、責任追及の場を
奪われては成す術がありません。

幸い今は、facebookやブログなども普及し、
様々な媒体を通じて国民の皆様に
呼び掛けができるよになったのは有難いことですが、
やはり国権の最高機関たる国会で
喧々諤々の議論をなすべきで、
今回の与党の態度は逃げの一手と
非難されてしかるべきだと考えます。

暦の上では立秋を迎えたとはいえ、
まだまだ酷暑が続く中、
皆様呉々もご自愛のうえお過ごしください。