きっかけは、グーグルのスマホから情報を得た。そして、ここにたどりついた↓
彼女の事は全く知らないけど、私とあまり変わらない年代の若き画家さん。
(画家で30代は若い方だと私は思う)
自分より3つ年下の名も知らない画家さん。
急にこの世を去ってしまったらしいのです。(約33歳かな)
早すぎる死。
そして、ほぼ同世代。
そんな黒坂さんが、生前描いた作品、約60点を展示すると書いてあったので、
もう、直感ですわ。
あ、これ、絶対行きたい!!見たい!!と、思いました。
作風も独特だな~。気になるな。本物見てみよう!と思った。
で、数日後にすぐ行ってきた。
新日本橋駅。東京だぁ~!!
コロちゃんなんて、関係ない!!コロちゃんのせいで行きたいとこ行けないのもったいない!!
あ、もちろんマスクバッチリww
駅降りて、展示会場まで行くときに、この並木が綺麗だった。
早咲きのサクラでしょうかね?
ちょっと、ギャラリー分かりづらくて通り過ぎそうになったww
え、こんなところにあったよ!
看板があって良かった~。
ほんとに少し迷いそうになった。
お~!なんか、、なんというか、、
こんなところにあるとわ!
ちょっとゴミゴミした東京のギャラリーって、たまに隠れ家みたいになってる気がするw
一瞬、マリアの心臓思い出した。
※マリアの心臓は、人形ドールの展示場とでもいうべきか…
ほんとに、私、ここ入っていいの?という感覚w
進んだその先の中は、結構小さなギャラリーでした。
※写真撮影オッケイだったので、自分が気に入ったものを厳選して、載せてこう。
ロバや馬?や鹿が絵画の中によく出てきてました。
色彩は、独特。
派手じゃなく、静けさを思うような色彩。
白を必ず混ぜているような、夢の世界の様な色。
↑奥の部屋に、画用紙に書かれた絵もいくつか。
海を象が歩いていて、その上に人が寝ていて、その上に猫が寝ている。
なんか、この絵、惹かれるものがあった。
人物の寝そべり方も好き(笑)
それを画用紙に書いてあったので、ちょっとびっくりした。
ゆったりとした時間の流れを感じる作品だと思った。
これはちょっと異色。
黒坂さんが夜景を描くと、こんな感じになるのですね。
生前の最期に描かれたらしい、こちらの作品↓
ギャラリーの入り口入ってすぐ、ど~んと飾ってありました。
かなり大きめの原画です。
最後に描かれて、アトリエ?に置いてあったらしいです。
もう、これでいいかなと、画家本人が言っていたみたいで、
なので、これで完成形なのではという事です。
この人物、私には、黒坂さん(画家さん)本人に見えました。
なんだか自画像の様に見えました。
安らかで、落ち着いた表情。
きっと、画家さんの中の心は最後穏やかだったのではないでしょうか?
(私の中の妄想ですが)
なぜ、この作品だけ、こんなに大きいのか。
きっと、集大成にしたかったのではないでしょうか?
(私の中の妄想です)
自分は、ここで生きて、今、描いている。
それを、残したかったのではないでしょうか?
その他の作品もいろいろありました。
鹿の角や耳、羊の角?の様なものがある人物画
顔に使っている色彩も、独特だな~と、まじまじ。
この色彩だと、とてもおしゃれなインテリアにもなりそう。
ちなみに、かなりたくさんの絵が、売約済みのシール貼ってありました。
この展覧会が終わったら、絵画は、それぞれ分散されるのでしょう。
絵画の素敵なところは、新しい持ち主の家で画家が生き続ける事ですね。
値段は、8万とか、色々でした。
(私がたまに見に行く作家さんの原画展の中では、高い方だとおもいました。)
最後に描かれた原画、分割でも欲しいと交渉している方もいました。
(サイズが大きいから相当なお値段でした。)
平日なのに、小さなギャラリーにけっこう人がいました。
生前からファンだった方もいらっしゃって、惜しんでいました。
ここの店主?さんも、気さくで、人当たりがよく、色々場内の人たちに、黒坂さんの作品について、語ってくれました。
絵画をプリントした大きなハンカチ?や、画集など、販売しているグッズもありました。
結構、グッズも売り切れたりしていましたね。
この展示会場で、ひときわ衝撃的なものを見ることが出来ました。
それは、黒坂さんが残した直筆のノートです。
そこには、イラストの案?や、頭に浮かんだもの?を
落書きの様にラフに描いたものが沢山載っていました。
そのノートは、写真はダメなので、写していません。
たまに、小さく文字も書いてあって、
まだ描きたいという気持ちをそこから受け取り、
結構涙腺が熱くなってしまった。
日々の食事や生活に感謝する心、
自分の技術(実力)と周りの評価の差に苦しむ心、
○○さんの様に描きたいと苦悩する心、
さらにページを進めて行くと、
体調が不調で、眼が見えないと書いてありました。
※眠が見えないと書いてあったけど、たぶん、眼の書き間違いかなと私は思った。
そこで、ページが終わってました。
本当に、胸が熱くなりました。
きっと、まだまだ描きたかったんだと思う。
描く事は、世間の評価が必ず絡んでくるから苦しい時もあるけど、
それは画家の宿命。
生きる事は苦しいこともあるけど
もっともっと、描きたかった。
生きていたかった。
そんな黒坂さんの心の声を読み取ることが出来ました。
私は今年で37になります。
私の大好きなゴッホは37でこの世を去りました。
生きているうちが、好きな事を出来る時間です。
自分は黒坂さんやゴッホみたいな一流の画家ではないけど、
今ここに生きていて、息をして、やりたい事が出来る瞬間がある。
その当たり前の事に感謝して、
私もこの先死ぬまで作りちぎりたいと思ったしだいです。
最後に。
黒坂さんの親族の方々がこうして遺作展を開いてくださったから、
私も良い刺激とパワーを頂けたので、
ありがとうと言いたいですね。
そして今、生きてる事は、すばらしい。
(鬱だった頃の自分が嘘のよう)
気になる方は、7日までやってるので、見に行くことをお勧めします。
ちなみに、入場料は無料です。
さてさて、帰り道。
東京寄ったら必ず最近買う、包みクレープ。
今回は、有楽町駅(メトロ)で買ってみた。
甘さもちょうどよくて、甘党派じゃない私も、
たまに食べたくなるw
今、コロナの影響で、そういえば横浜の地下街も、
閉店少し早まっていて、世界堂にたどり着けなかった。。
トホホ。
そんなこんな?充実した1日を過ごせました。
では、では。。
☆追記☆
過去のインタビュー記事があったので載せときます。
これを読むと、彼女の絵の世界観の原点が垣間見れました。