3月3日に行ってきたお話。
帰ってすぐ、感動を伝えたくて書いた。
 

きっかけは、グーグルのスマホから情報を得た。そして、ここにたどりついた↓

黒坂 麻衣 展 彼女が見ていた風景

 

彼女の事は全く知らないけど、私とあまり変わらない年代の若き画家さん。

(画家で30代は若い方だと私は思う)

 

自分より3つ年下の名も知らない画家さん。

 

急にこの世を去ってしまったらしいのです。(約33歳かな)

早すぎる死。

そして、ほぼ同世代。

 

そんな黒坂さんが、生前描いた作品、約60点を展示すると書いてあったので、

もう、直感ですわ。

あ、これ、絶対行きたい!!見たい!!と、思いました。

作風も独特だな~。気になるな。本物見てみよう!と思った。

 

で、数日後にすぐ行ってきた。

 

新日本橋駅。東京だぁ~!!

コロちゃんなんて、関係ない!!コロちゃんのせいで行きたいとこ行けないのもったいない!!

 

あ、もちろんマスクバッチリww

 

駅降りて、展示会場まで行くときに、この並木が綺麗だった。

早咲きのサクラでしょうかね?

 

 

ちょっと、ギャラリー分かりづらくて通り過ぎそうになったww

え、こんなところにあったよ!

 

 

 

看板があって良かった~。

ほんとに少し迷いそうになった。

 

お~!なんか、、なんというか、、

 

こんなところにあるとわ!

 

ちょっとゴミゴミした東京のギャラリーって、たまに隠れ家みたいになってる気がするw

一瞬、マリアの心臓思い出した。

※マリアの心臓は、人形ドールの展示場とでもいうべきか…

 

ほんとに、私、ここ入っていいの?という感覚w

 

進んだその先の中は、結構小さなギャラリーでした。

 

※写真撮影オッケイだったので、自分が気に入ったものを厳選して、載せてこう。

 

 

 

 

ロバや馬?や鹿が絵画の中によく出てきてました。

 

 

 

 

色彩は、独特。

派手じゃなく、静けさを思うような色彩。

白を必ず混ぜているような、夢の世界の様な色。

 

 

 

↑奥の部屋に、画用紙に書かれた絵もいくつか。

海を象が歩いていて、その上に人が寝ていて、その上に猫が寝ている。

 

 

なんか、この絵、惹かれるものがあった。

人物の寝そべり方も好き(笑)

 

それを画用紙に書いてあったので、ちょっとびっくりした。

ゆったりとした時間の流れを感じる作品だと思った。

 

 

これはちょっと異色。

 

黒坂さんが夜景を描くと、こんな感じになるのですね。

 

 

生前の最期に描かれたらしい、こちらの作品↓

 

ギャラリーの入り口入ってすぐ、ど~んと飾ってありました。

 かなり大きめの原画です。

 

最後に描かれて、アトリエ?に置いてあったらしいです。

もう、これでいいかなと、画家本人が言っていたみたいで、

なので、これで完成形なのではという事です。

 

この人物、私には、黒坂さん(画家さん)本人に見えました。

なんだか自画像の様に見えました。

安らかで、落ち着いた表情。

きっと、画家さんの中の心は最後穏やかだったのではないでしょうか?

(私の中の妄想ですが)

 

なぜ、この作品だけ、こんなに大きいのか。

きっと、集大成にしたかったのではないでしょうか?

(私の中の妄想です)

 

自分は、ここで生きて、今、描いている。

それを、残したかったのではないでしょうか?

 

 

その他の作品もいろいろありました。

 

鹿の角や耳、羊の角?の様なものがある人物画

 

顔に使っている色彩も、独特だな~と、まじまじ。

 

この色彩だと、とてもおしゃれなインテリアにもなりそう。

 

 

ちなみに、かなりたくさんの絵が、売約済みのシール貼ってありました。

この展覧会が終わったら、絵画は、それぞれ分散されるのでしょう。

 

絵画の素敵なところは、新しい持ち主の家で画家が生き続ける事ですね。

 

値段は、8万とか、色々でした。

(私がたまに見に行く作家さんの原画展の中では、高い方だとおもいました。)

 

 

最後に描かれた原画、分割でも欲しいと交渉している方もいました。

(サイズが大きいから相当なお値段でした。)

 

平日なのに、小さなギャラリーにけっこう人がいました。

 

生前からファンだった方もいらっしゃって、惜しんでいました。

 

 

ここの店主?さんも、気さくで、人当たりがよく、色々場内の人たちに、黒坂さんの作品について、語ってくれました。

 

 

絵画をプリントした大きなハンカチ?や、画集など、販売しているグッズもありました。

結構、グッズも売り切れたりしていましたね。

 

 

この展示会場で、ひときわ衝撃的なものを見ることが出来ました。

それは、黒坂さんが残した直筆のノートです。

 

そこには、イラストの案?や、頭に浮かんだもの?を

落書きの様にラフに描いたものが沢山載っていました。

 

そのノートは、写真はダメなので、写していません。

 

たまに、小さく文字も書いてあって、

まだ描きたいという気持ちをそこから受け取り、

結構涙腺が熱くなってしまった。

 

日々の食事や生活に感謝する心、

 

自分の技術(実力)と周りの評価の差に苦しむ心、

 

○○さんの様に描きたいと苦悩する心、

 

さらにページを進めて行くと、

 体調が不調で、眼が見えないと書いてありました。

※眠が見えないと書いてあったけど、たぶん、眼の書き間違いかなと私は思った。

 

そこで、ページが終わってました。

 

 

本当に、胸が熱くなりました。

きっと、まだまだ描きたかったんだと思う。

描く事は、世間の評価が必ず絡んでくるから苦しい時もあるけど、

それは画家の宿命。

 

生きる事は苦しいこともあるけど

もっともっと、描きたかった。

生きていたかった。

 

そんな黒坂さんの心の声を読み取ることが出来ました。

 

 

私は今年で37になります。

私の大好きなゴッホは37でこの世を去りました。

 

生きているうちが、好きな事を出来る時間です。

 

自分は黒坂さんやゴッホみたいな一流の画家ではないけど、

 

今ここに生きていて、息をして、やりたい事が出来る瞬間がある。

その当たり前の事に感謝して、

 

私もこの先死ぬまで作りちぎりたいと思ったしだいです。

 

 

最後に。

黒坂さんの親族の方々がこうして遺作展を開いてくださったから、

私も良い刺激とパワーを頂けたので、

 

ありがとうと言いたいですね。

 

そして今、生きてる事は、すばらしい。

 (鬱だった頃の自分が嘘のよう)

 


気になる方は、7日までやってるので、見に行くことをお勧めします。

ちなみに、入場料は無料です。

 

さてさて、帰り道。

 

東京のビルが美しい。

 

街もいたるところにシャッターチャンスが(笑)

 

 

最後に横浜に寄った。

 

いつみても、好きだわ。このインテリア。

綺麗~。

 

 
 

東京寄ったら必ず最近買う、包みクレープ。

今回は、有楽町駅(メトロ)で買ってみた。

 

甘さもちょうどよくて、甘党派じゃない私も、

たまに食べたくなるw

 

今、コロナの影響で、そういえば横浜の地下街も、

閉店少し早まっていて、世界堂にたどり着けなかった。。

トホホ。

 

そんなこんな?充実した1日を過ごせました。

 

では、では。。

 

 ☆追記☆

過去のインタビュー記事があったので載せときます。

黒坂麻衣さんのインタビュー記事


これを読むと、彼女の絵の世界観の原点が垣間見れました。