なーなーなー!野球せえへん!?楽しいでー!
ずっと言っていた。
その転校生のひとりにずっと言っていた。
転校生はどちらかと言うとおとなしく見え、野球というよりはサッカーをしてそうな感じだった。
その転校生とぼくたちは同じクラスだった。
必然にしゃべる機会も増え、その子はもうひとりの転校生とも繋がりがあったから、ふたりしてぼくたちは仲良くなって行った。
そんな転校生が、クラスメイトとケンカをしているのを目の当たりにした。
相手はガサツなタイプで、よく転校生と言い合いになっていたのは知っていたのだが、ここにきて堪忍袋の緒が切れたようだった。
激しいケンカとなっていた。
ぼくは唖然としていた。
おとなしそうに見えた転校生は、実は負けん気が人一倍強かった。
転校生という周りの目を気にせずに戦っていた彼の勇姿は、ぼくの記憶に鮮明に残ることとなる。
そこからまた仲良くなっていき、ついにぼくたちは野球に誘うことに成功した。
3人目の仲間だった。
そしてひとつ驚いたことがあった。
転校生は、もうひとりの転校生にも声をかけてくれていたのだ。
その子もチームに入ることになり、ぼくたちは4人になった。
2人ずつ増える僕たちの年代。
仲間が増えるというのは、本当に嬉しいことだ。
彼らが入ったのは3年生になるかなるないかの季節だった。
一緒に歩む仲間。
それぞれが違う能力を持ち、目的は違っただろうが、みんな同じチームにいる。
ぼくは野球への希望に満ちていた。
季節は、もうじきぼくの運命を変える4年生の冬がやってくる。
悠介
ずっと言っていた。
その転校生のひとりにずっと言っていた。
転校生はどちらかと言うとおとなしく見え、野球というよりはサッカーをしてそうな感じだった。
その転校生とぼくたちは同じクラスだった。
必然にしゃべる機会も増え、その子はもうひとりの転校生とも繋がりがあったから、ふたりしてぼくたちは仲良くなって行った。
そんな転校生が、クラスメイトとケンカをしているのを目の当たりにした。
相手はガサツなタイプで、よく転校生と言い合いになっていたのは知っていたのだが、ここにきて堪忍袋の緒が切れたようだった。
激しいケンカとなっていた。
ぼくは唖然としていた。
おとなしそうに見えた転校生は、実は負けん気が人一倍強かった。
転校生という周りの目を気にせずに戦っていた彼の勇姿は、ぼくの記憶に鮮明に残ることとなる。
そこからまた仲良くなっていき、ついにぼくたちは野球に誘うことに成功した。
3人目の仲間だった。
そしてひとつ驚いたことがあった。
転校生は、もうひとりの転校生にも声をかけてくれていたのだ。
その子もチームに入ることになり、ぼくたちは4人になった。
2人ずつ増える僕たちの年代。
仲間が増えるというのは、本当に嬉しいことだ。
彼らが入ったのは3年生になるかなるないかの季節だった。
一緒に歩む仲間。
それぞれが違う能力を持ち、目的は違っただろうが、みんな同じチームにいる。
ぼくは野球への希望に満ちていた。
季節は、もうじきぼくの運命を変える4年生の冬がやってくる。
悠介