既存の着物業界の流通はもう機能しなくなってきている | 上田紬の伝統工芸士 リョウマがゆく!

既存の着物業界の流通はもう機能しなくなってきている

昨日は11月29日、いい肉の日でしたが、相変わらず昼ごはんは納豆が主食だったねばーる君リョウマです。

もうかれこれ半年以上は昼ごはんに納豆を食べ続けていますけど全然飽きないのは納豆パワーの凄いところですね。

 

気がつけば今日で11月も終わります。  今月も「何してたっけ?」と思うぐらい早く過ぎ去ってしまいました。。。

 

さて、今月の初めぐらいに問屋さんからある織元が自己破産したというショッキングな話を聞きました。 

しかもその織元は受注している仕事は手に余るほど沢山あったのにもかかわらず、です。 

先日、他の織元さんとお話していてやはりその話は事実だったと聞いて色々と考えさせられるものがありました。

 

仕事が無いのなら仕方ないと思いますが、仕事は沢山あるのに借金は返せないって明らかに健全な経営ではないです。

ですが、そんな経営をしていた織元が悪いのではなく、発注元の問屋が買い叩いたからそうなってしまったのだと思います。

織元が自らの首を絞めるような安い値段で卸すのはありえませんからね。

 

その織元に発注していた問屋はこれからどこへ頼むんでしょう? もっと安いところを探すんでしょうか!?

ですが残念ながら作り手もどんどん減ってきている状況です。

現に信州紬の組合に加盟している織元も僕がこの仕事を始めた16年ほど前には20軒近くあったのに今では5軒ほどになってしまっています。

 

一昔前の着物業界が景気が良かった頃は月の始めになると京都で問屋が一斉に売り出しをするので、全国から呉服屋が買い付けがてら祇園で遊んで帰るというバブリーな時代だったようですが、今は着物市場が縮小しているので京都の問屋街も静かなようです。

 

 

僕自身も以前は既存の着物業界の流通である問屋さんを通して販路を広げようと試みたことがありましたが、沢山買い取ってもらいたいとお願いするとその分安くして欲しいと言われることが多々あって、結局自己破産した織元さんじゃないですがそれだと経営が成り立たないので、積極的に問屋さんに売り込むのはやめて別の販路を広げる事に切り替えました。

 

今はさらにその動きが加速しているので、もう既存の着物業界の流通は機能しなくなってきている感じがしています。

これからの時代は企業ではなく家業ぐらいのスモールビジネスとしてやっていくのがちょうどいいのかもしれないですね。

 

写真は先日たて糸を巻き取った八寸帯を織り始めているところです。

緑の濃淡から黒へのグラデーションが綺麗に浮き出ています。 たて糸は3対7ぐらいの割合でグラデーションを反転させています。

よこ糸はたて糸で使っている4色を太縞にして中心部分に花織をあしらったデザインです。

深みがあって素敵な色合いだなぁと自画自賛ニヤニヤ

 

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