着物を着ない呉服屋は何を売りたいのだろうか? | 上田紬の伝統工芸士 リョウマがゆく!

着物を着ない呉服屋は何を売りたいのだろうか?

先日、高校時代の旧友と久しぶりにサシ飲みしてきました。

彼とは大学時代もよく飲みに行ったりしていたので、当時の昔話や今の近況などについて語らったりして、ちょっぴりセンチメンタルジャーニーリョウマです。

あ、でも久しぶりに〆でガッツリとこて味噌ラーメンいっちゃいました(笑)

 

さて、先週末に家族でショッピングモールに行った時の話です。

オープンしてすぐの時間帯に行ったんですが、日曜日だったのでもうすでに結構賑わっていました。

娘を連れておもちゃコーナーに行こうとモール内を歩いている途中に呉服屋さんがあったので職業病とでも言いますか、何となく店内に目をやりながら通り過ぎていたんです。

そしたら若い女性店員さんがスーツのような制服?を着ているのが見えてちょっと残念な気持ちになりました。

 

アパレル系の販売店はお客様にお店の商品を欲しいと思って頂けるようにお店の商品を身に着けているのが一般的ですよね。

そうする事でお客様に「この服はとても着心地が良くて着やすいです」とか商品を説明しやすくなりますからね。

 

着物ってただでさえ着る人が少ないのですから、お店の店員さんが着なければ着こなしが伝わらないのになぁと思います。

百歩譲って比較的空いている平日ならまだしも沢山の人で賑わっている日曜に着物を着ていないなんて、「このお店は一体何を売りたいのだろうか?」と僕の中のリトル辛口リョウマが顔を出しましたえー

 

僕がスーツを買いに行って、接客してくださるお店の店員さんがTシャツとジーパン姿だったら、「このスーツはとても伸縮性があって着心地がいいんですよ」といくら熱弁されても説得力ないですからね。

お店の方針なのかもしれませんが、同じ着物業界に携わる者として、そして作り手としてお客様に着物を伝える伝え手である呉服屋さんにはもっとしっかり着物を伝えて欲しいと切に願います。

 

余談ですが、友人が僕に「着物を着て仕事をすればいいんじゃない?」と提案してくれる事があります。

お客様を工房へご案内する時や作業内容によっては上田紬の作務衣は着るようにしていますが、着物を着て仕事をするのには正直なところ否定的です。

なぜなら作業効率が落ちてしまうからです。 

 

例えば高級ブランドのエルメスの生地縫製をしている工場で職人さんが全身エルメスで作業をしていたら「え?」って思っちゃいますよね?

「それと同じだよ!」と友人には説明してますウインク

 

写真は織り上がりたての青と緑でグラデーションをあしらった上田紬の振り袖です。

ゴージャス感を出すためにアクセントで金糸を入れています。

仕立て上がったらどんな雰囲気になるのか楽しみです。

 

 

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