変化する着物と変化しない着物ルール | 上田紬の伝統工芸士 リョウマがゆく!
2019年02月15日(金)

変化する着物と変化しない着物ルール

テーマ:着物

僕は行きつけのラーメン屋でいつも同じメニュー(あっさり、ネギ増し、普通)を注文しています。

ある日、そのラーメン屋に行って席に座り、水を持ってきてくれた中国人の男性従業員さんに注文しようとしたら、「あっさり、ネギ増し、普通、ですね!?」と先読みされて驚いたと同時に、中国人の従業員さんにも常連扱いされて嬉しかったラーメンマンリョウマです。

 

さて、着物業界は明治以降ぐらいからの着物の着付けやTPOなどが今もほとんど変わらずに踏襲されています。

厳密に言うと戦後の高度成長あたりに新たなルールが上書きされてきました。

それらの新しいルールは着物業界が着付け教室と連携して高級化路線へ舵をきった為に出来たと言われています。

 

今はどうかというと、現在も着物ルールがちょっとずつ変化してます。

厳密に言えば着物ルールが変化しているのではなく着物が変化しているのです。

 

市場に出回っている着物が一巡すると新しい商品を作らなければ売れない状況になります。

それで作り手や売り手は新しい商品を考えて制作するんですが、新しい商品という事は今までの着物業界のルールから外れてしまうものも出てくるわけです。

例えば紬の生地の上から染めをほどこした着物は一昔前は考えられなかったようなカジュアルとフォーマルのコラボなので紬なのか染めなのか境目がはっきりしないグレーゾーンです。

友禅染で言うと、訪問着と付け下げも多種多様な柄やデザインのものが出てきているのでこれも境目がはっきりしないグレーゾーンになっていると思います。

 

僕はモノづくりに関しては常に変化していくことは自然な流れだと思うので否定するつもりはありませんし、逆にその方が健全だと思っています。

ただ、そうやって現場では着物が変わっていっているのに、着物のルールは依然としてアップデートされることがなく伝統的な着付けを踏襲してきている事にずれが生じてきているのがちょっとやっかいです。

その微妙なずれが人づてで大きな違いになってきて着物を着るエンドユーザーが困惑してしまう原因にもつながってしまうからです。

 

でもだからと言ってどうする事も出来ないので、着物業界にはこういう矛盾のようなものが存在しているという事を認識しておくことが大切だと思います。

着物に詳しい着物上級者の方はこの矛盾を分かった上で、ある意味「いい加減」に着物のルールに柔軟に対応して着物ライフを楽しんでいるように感じます。

目指すべき着物道はそこかもしれませんね。

 

 

写真は明日から大阪高島屋で開催される「日本の技と手しごと展」のポスターです。

小岩井紬工房からもシャレオツなバッグなどの小物を中心に出展します。 

会期中は僕の姉で女性伝統工芸士の小岩井カリナが会場にいますので関西方面の皆様よろしければお出かけくださいませ!!

 

『日本の技と手しごと展』

日程・2月16日(土曜)~21日(木曜) 

場所・大阪高島屋 7階催事場

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